配信ドラマ『トークサバイバー!シーズン3』ネタバレなしの感想。面白くなければ即脱落のお笑いバトル番組

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■評価:★★★★☆4

「エピソードトークは人を幸せにする」

【配信ドラマ】トークサバイバー!シーズン3のレビュー、批評、評価

テレビ番組『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『ウレロ☆未確認少女』、YOUTUBEチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』を手がける演出、佐久間宣行による2024年9月3日配信開始のNetflixドラマ・バラエティ。

【ルール】スリル満点の本格ドラマに出演する芸人たちが、台本なしのシーンで面白トーク合戦を繰り広げる。敗者は即刻ドラマ降板となる新感覚お笑いバトル、ここに開幕!(Netflix引用)

Netflixの人気ドラマ・バラエティシリーズ。
私は元テレビ東京のバラエティ番組の演出家・佐久間宣行さんの大ファンで、彼が作るコンテンツはかなりチェックしている。
また彼は読書家としての顔もあり、たびたびYouTubeなどのメディアで、おすすめ小説やノンフィクション本を紹介している。
『母という呪縛 娘という牢獄』など、彼のおすすめを拝読したが、ハズレが今のところ一つもない。
そのため、彼が手掛けるエンタメ作品や紹介本はできる限りはチェックするようにアンテナを張っている。

話を戻すが、本作はドラマパートとエピソードトーク(すべらない話)パートが合体したユニークで新しいコンテンツとなっている。
通常のドラマが展開され、話の流れの中で自然に登場人物に「お前ら傷ついたことあんのかよ!」的なセリフでお題が提示される。
するとエピソードトークパートに移り、ドラマの登場人物である芸人・タレントたちがお題に沿ったエピソードを披露する。

もしつまらないトークをすれば、ドラマの流れ上で命を落とされる。
面白いトークをする者が最終話まで生き残れるまさにトークサバイバーだ。

更に本作ならではの特徴は、ノブがひたすらに神の視点でツッコむという演出。
ノブがいるために、本作の特殊な構造が、視聴者に向けて分かりやすく提示される。
エピソードトークの脳内ストックが枯れるまで絞り出される出演者に比べて汗のかく量が控えめなノブだが、視聴者が楽しむための役割を大きく占めている。

正直、ドラマのクオリティはお世辞にも高いとは言えない。
お笑いでいう、緊張と緩和の緊張の部分を担う役割があるだけなので、内容はスカスカで問題ない。
露骨に少年ジャンプ漫画や映画の名作をパロディーしまくり、ノブもツッコミまくりなので、何だかんだドラマパートも一周回って楽しめる。

私はSeason1もSeason2も鑑賞済で、エピソードトークは相変わらず面白い。
『傷ついた話』『武勇伝』『しょうもない話』は、本作の定番のお題。
本作では新たにいくつかのお題が追加される。
『可愛い話』『キレながら相手を褒めろ』の2つは特に面白かった。

『可愛い話』でダイアン津田が母の話をたくさんしていて、どれも印象的で記憶に残ってる。
劇中でも語っていたが、津田は本当に母が好きなんだろうなと伝わってきて微笑ましい気持ちになった。
好きじゃないと、エピソードトークする気にはならないだろう。

『キレながら相手を褒めろ』も観ている視聴者は温かい気持ちになる。
キレるというフックが、日頃、思っていたであろう本音を吐露しやすくしている。
更には「キレてんのにめっちゃ褒めてるじゃん。めっちゃ好きじゃん」ってなツッコミを入れたくなる笑いにもなっているので、名作のお題だと思う。

出演者ベースで語るなら、個人的にはすがちゃん最高No.1が良かった。
すべったエピソードは1つもない印象。
更には、笑える内容じゃないんだが、「山菜をくれた近所のおじさんや、ハンバーグをくれた近所のおばちゃん」のエピソードは震える。
私がSeason3で一番印象に残ったエピソードとなった。
詳細は観て確かめてほしい。

また、チャンス大城もかなり良かった。
途中、お題を上手く理解できずにおかしくなるところもあったが、そんなトラブルも込みでチャンス大城らしくていい。

ぐんぴぃも個人的には好き。
佐久間さんのYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』でお馴染みのDTキャラの彼だが、実は高学歴。
頭が良いから話の構成も上手いし、節々に知的さを感じさせる表現が唯一無二に見える。

また、主演の千鳥大吾のフリで、芸人ではない出演者の俳優にもエピソードを振る、流れは結構好き。
多分、前もって大吾が「振るからよろしく」的な感じで伝えていたとは思うが。

あと、本筋とはズレているんだが、出演者俳優の1人の森川葵が気になった。
今この記事を書いている2024年9月の少し前に熱愛報道がでた。
共演者キラーなんて言われていて、多くの共演俳優との写真が撮られている。
そんな森川に大吾がエピソードを振ったとき、「私、ずっと憧れだった大吾さんと共演できるってなっから嬉しくて、色々話を聞いたんです」と、話始める。
こりゃモテるわ、と思った。

話を戻すが、とにかく今回も満足度が高くて最高だった。

ひとまず、シリーズは一部完といった感じになるそう。
確かに毎回、主演している大悟はエピソードが枯渇しまくって、後半は、トークサバイバーの番組自体をいじるメタ笑いみたいになっていた。
面白くはあるんだけど、やっぱり本作の肝となるエピソードを楽しみたい。
次は主演を変えて、第二部として制作してくれたらファンとしては嬉しい。

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■近畿地方のある場所について

トークサバイバー!シーズン3の作品情報

■演出:佐久間宣行
■出演者:片寄涼太(GENERATIONS)
森川葵
堀田茜
清水尋也
鈴木杏樹
寺脇康文
竹中直人
手越祐也
渡部建(アンジャッシュ)
藤本敏史(FUJIWARA)
■Wikipedia:トークサバイバー!

トークサバイバー!シーズン3を見れる配信サイト

Hulu:-
Amazonプライムビデオ:-
Netflix:○(見放題)
※2024年9月現在

この記事書いた人
柴田

子供の頃は大の活字嫌い。18歳で初めて自分で購入した小説『バトルロワイアル』に初期衝動を食らう。実写映画版も30回くらい観て、映画と小説に開花する。スリラー、SF、ホラー、青春、コメディ、ゾンビ、ノンフィクション辺りが好き。休みの日は映画、読書を楽しみつつ、エンタメ小説を書いています。腹括って執筆しているので、応募した新人賞に落ちると絶望してます。

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