映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑨組織のなかで

映画『[リミット]』ネタバレなしの感想。棺桶内のみで展開される閉所恐怖症厳禁ムービー

投稿日:4月 14, 2019 更新日:

■評価:★★☆☆☆2

「映画オタクに向けた劇団ひとり映画」

【映画】[リミット]のネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

イラクのバアクーバでトラック運転手として働いしてるアメリカ人のポールはある日、何者かに襲われ、気づくと棺の中にいた。近くにあったライターの火をつけて辺りを見回すと携帯電話がある。彼の脱出への挑戦が始まった。

あまりに人を選ぶ映画だ。
理由はたくさんある。
第一に、全編90分間絵が変わらないというところ。
視点の変化はたびたび訪れるのだが、それでも棺の中であることは変わりないので、私としては厳しかった。
YOUTUBERのヒカルがカジサックか誰かに何かの動画で「背景が変わらないと視聴者が最後まで見てくれない」なんて話をしていた。
YOUTUBERは個人のため、外ロケなどが大変なせいか部屋で撮ることが多いが、
それでも全部見てもらうために、小刻みに編集してテンポを良くしたり、動画も10分程度と短めに設定して、工夫をしている。
しかしこの映画は90分間、ひたすら電話劇というところが現代を生きる私には厳しかった。
それと私は閉所恐怖症なため、見ていてしばらくすると激しく動きたい衝動に駆られる。

むやみやたらとジッポライターの火をつけるのも気になる。
真っ暗だと俳優が何をしているのかわからないために火をつけているんだろうけど、何らかの理由が欲しい。
あんな狭い空間で長時間火をつけていたら、酸欠が早まることは容易に想像できるし、
どのくらい棺に閉じ込められるかもわからないので、オイルを温存することだって念頭に浮かぶはず。
あと火つけすぎてるのにライターが熱くならないのが不思議。
序盤でこういった違和感が次々に襲ってきてしまったため、集中力を保つのがかなり厳しかった。

電話で助けを呼ぶとき、パニックになっていて相手を罵倒する、といった海外映画でありがちなシーンが今作も健在なのだが、
その理由を「不安障害で興奮してしまう」なんていう理由を話していた。
シンプルに閉所恐怖症でよくないだろうか?
そっちの方が納得できる。
どうも前者だとご都合主義感が否めない。

中盤辺りで、あるモノが襲来する。
これがストーリーとまったく関連性がないことにも笑えてしまう。
他の映画の脱出シーンで似たような展開はたびたび見かけるのだが、上手く活用して次の展開への橋渡しをするものだ。
しかし今回はビックリするほど生かさない。制作者の意図を測りかねる。
製作時間の水増しか何かだろうか。
物語において、シーンが点で終わってしまうのは違和感を覚えてしまう。
うまくすべてを線で結んでほしいところ。

私はnetflixで視聴していたのだが、
集中力が途切れるたびに一旦ストップし、konmariの片づけ番組を見て癒されたあとに再びリミットを見て、を3回くらい繰り返した。
konmariは近藤麻理恵のことで、『人生がときめく片づけの魔法』というミリオンセラーの片づけ指南の本を出版している人。

話は戻るが、rotten tomatoesでは批評家からはかなり評価が高い。
斬新な設定と、その縛りの中できっちりと起承転結を見せていることに対する評価だと思われる。
観客のスコアが20%分も乖離しているのは、万人はそんなに凝った演出を求めていないということだろう。
目の肥えた映画マニアにウケる映画である。
万人に対して、この手のソリッドシチュエーションスリラー映画をすすめるなら、下記の2作品を強く押したい。
ソリッドシチュエーションスリラー映画とは、キャラクターが密室空間に閉じ込められるなど、限られた状況下で奮闘する映画のこと。

[リミット]の作品情報

■監督:ロドリゴ・コルテス
■出演:ライアン・レイノルズ ロバート・パターソン
■Wikipedia:[リミット]
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):86%
AUDIENCE SCORE(観客):64%

[リミット]を見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(字幕版)
dTV:-
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:
※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

[リミット]と同じソリッドシチュエーションスリラー映画のおすすめ。

『es[エス]』
タクシー運転手兼記者の男がある日、2週間で4000マルク(25万円)の報酬がもらえる実験者募集の広告を見る。良い記事になると確信した男は、小型のカメラを持ち込んで参加することに。
実際に行われたスタンフォード監獄実験を元にしたドイツ映画。(史実ではない)
キャラクターの変化に注目してほしい。
エクスペリメントというタイトルで2010年にアメリカでリメイクされている。

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonビデオ:○(DVD)
dTV:-
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2019年5月現在

『CUBE』
立方体(キューブ)で構成された謎の迷宮に囚われた男女6人。凶悪なトラップから逃れながら脱出を目指す。
序盤で発動されるトラップがなかなか凶悪であり、一発で緊張感が張り詰める。

終わり方もすごく好き。
『キューブ2』『キューブ ゼロ』と続編は続くが、監督は別人であり、あまりおすすめしない。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:
dTV:○
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2019年5月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。