映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑩スーパーヒーロー

映画『ジョン・ウィック』ネタバレなしの感想。犬好き必見

投稿日:4月 22, 2019 更新日:

■評価:★★★☆☆3.5

「犬好きだけは怒らせてはいけないことを学べる教科書映画」

【映画】ジョン・ウィックのネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

かつて凄腕の殺し屋だったジョン・ウィックは5年前、最愛の女性ヘレンと出会って裏社会から足を洗うことに。ヘレンは病で亡くなってしまうが、彼女は一人になる彼を心配して子犬のビーグル犬を手配していた。妻の形見である犬との生活が始まった数日後、ジョンの愛車を狙った強盗に襲撃され、犬の命が奪われてしまう。再び家族を失ったジョンは怒りで我を忘れたオウムのごとく、裏社会に戻り、強盗への復讐を誓った。

パート3が2019年10月に日本で公開されると聞いたので、観てみた。
アクションに特化した映画はストーリーが単調なのであまり好みではないのだが、思った以上にユニークな作品で楽しめてしまった。

この映画のアイデンティティーとなる「ガンフー」というアクション。
その名の通りカンフーと銃の組み合わせで映画用に開発された近接戦闘である。
ナイフの代わりにハンドガン(拳銃)を用い、近距離で相手の頭や心臓に撃ち込んで次々と始末していくといったイメージだ。

このアクションは見ていて爽快感がある。
私は日本刀でキンキンと弾き合ったり、だらだらと殴り合っているような長い戦闘シーンがどうも苦手だ。緊張感がない。
それに対してこれは一人で大量の敵を次々と溶かしていくため、見ていて気持ちいい。

余談だが、私はスプラトゥーン2という任天堂が開発したTPSのゲームにハマっている。
武器にもよるのだが、このゲームも大体三発当てるだけで敵を倒せてしまう。(1発で倒せる武器も多々あり)
上手く行けば一瞬でたくさんの敵を倒せるため、万能感に浸れるのだが、
逆に言うと簡単に敵にもやられてしまうので、緊張感があり、楽しい。

北野映画のバイオレンス描写が何かと話題を呼ぶのも、
彼もまた唐突感+秒殺を大事にしており、大体の戦闘は一瞬で終えてしまう。
一瞬で生死を分かつ戦闘が前フリとなって積み重なり、
時間が進むにつれてキャラたちの命を落とす確率がどんどん高まっているような異様な緊張感を生み出す。
北野映画の人気の理由はここにあると思う。

話を戻すが、遺体処理業者がジョンウィッグが自宅で倒した敵を素早く片付けて行くところに新鮮さを感じた。
普通ならカットするシーンだし、
ジョンウィッグがてきぱきと業者に依頼してキレイにしてもらうという行為に、
かつて彼が暗殺者であったという印象を潜在的に植え付けてくれる。
それと、裏社会の人間とは金ではなく、謎の金貨でやり取りするところも、日常との線引きがされていて良い。

この映画は「犬」がキーワードになっている。犬好き向けアクション映画。
ホテルで大量の銃を体に仕込み、敵の巣窟に侵入する荘厳感溢れるシーンがあるんだが、
ふと冷静に考えたとき、犬一匹の命を奪われたという動機でここまで命をかけるのは全く共感出来なくて、笑えてしまう。
私は犬は好きだが、先に逝ってしまうことを考えると飼えないレベルの臆病者なので、
本格的な犬ファンからしたら、ジョンの行動は共感できるものなのだろうか。
確かに犬は家族だし、亡くなった妻の形見ではあるし、ただの犬ではないことはわかってる。
しかしジョンは完全武装し、わずか数日を共にした犬一匹のために何十人もの屈強な大人たちを血祭りにあげてしまう。
ジョンの暗殺者として必須である、冷徹属性の資質の高さを暗に描いているのだろうか。
これは笑っていいところなのか、大真面目に考えられたものなのか、
製作陣はどんなに意図でこの設定にしたのか確認したい。
おそらくパート2以降を観ればわかるはず。

例えば、ジョンの妻が生きている時に作っていて大切に取っておいた10年物の梅干しを盗まれて食われてしまい、その怒りで敵に立ち向かうストーリーなら、犬=ユーモアと判断できる。
でもやっぱりラストシーンを見る限り、ユーモアとしての設定なんだろう。
ある意味この脚本が通るっていうのは、ハリウッドにも余裕が感じられて良い。
思わず続編を追いたくなってしまう愛を抱かずにはいられない。

ジョン・ウィックの作品情報

■監督:チャド・スタエルスキ デヴィッド・リーチ
■出演者:キアヌ・リーブス ミカエル・ニクヴィスト アルフィー・アレン エイドリアンヌ・パリッキ
■Wikipedia:ジョン・ウィック
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):87%
AUDIENCE SCORE(観客):80%

ジョン・ウィックを見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替版)○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:
※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

ジョン・ウィックの裏ジャンルである【スーパーヒーロー】に分類されるおすすめ映画。

『イップ・マン序章』★★★★☆4
詠春拳の達人である葉問(イップマン)は強い武道家だが、家族を大切にする優しい男だった。1937年に日中戦争が勃発し、葉問の家を日本軍に没収されてしまう。
あのブルース・リーの師匠であるイップマンを主人公にしたカンフー映画。
ドニー・イェン扮するイップマンがあまりに強すぎて笑えてしまう。仲間の困難をイップマン助けに行く、という構図が多いので、ドラゴンボールの孫悟空的である。続編である「イップ・マン 葉問」も面白い。3作目の「イップ・マン 継承」はまだ未視聴。2019年中に4作目が公開されるとのこと。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:
Netflix:
※2019年5月現在

『マトリックス』★★★☆☆3.5
大手IT会社に勤めるトーマス・アンダーソンは、自宅に帰るとコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカーのネオという顔も持っていた。ある日「起きろ、ネオ」などといった謎のメールを受け取る。ほどなくして知り合ったモーフィアスという男に「この世界はコンピュータで作られた仮想現実だ」と告げられる。
キアヌ・リーブスのヒーローものと言ったら、この映画。
普段生きている世界は実は仮想空間で、現実は機械に侵略された世界だった。
このぶっ飛んだ世界観は、多くのクリエイターに刺激を与えた革命的一本。
2部3部はよくわからないので見るかどうかは好きにしたらいい。

U-NEXT:-
Hulu:○
Amazonビデオ:○(吹替版)○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:
※2019年5月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。