映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

②金の羊毛

映画『チア☆ダン』ネタバレなしの感想。ラストのダンスパフォーマンスは見応えあり

投稿日:4月 26, 2019 更新日:

■評価:★★☆☆☆2.5

「音楽とダンスの可能性を感じられる映画」

【映画】チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~のネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

今旬である若手女優によるスポ根ものってことで、
少し前の映画で、個人的に大ヒットしたビリギャル(学年ビリのギャルが慶應を目指す話)レベルのクオリティを期待して観てしまったのだが、
目立って特徴的なところもなく、無難にまとまってしまったという印象。

福井中央高校に入学した友永ひかりは同級生で恋心を抱いているサッカー部の孝介を応援したいがために、チアリーダー部に入る。しかしそこは、地獄先生と呼ばれる早乙女薫子が顧問を務める厳しい部活だった。さらに早乙女は、チアの本場であるアメリカに行き、全米制覇することを部員たちの前で宣言する。

学校中の生徒が早乙女のことを「地獄先生だ」なんて言いながら恐れている描写があるのだが、
実際は普通のうるさい顧問といったところ。
物足りない。もっとキャラ立ちさせて欲しかった。
後半に向かうにつれて多少はエグっては来るのだが、もっと振り切った言動で楽しませてほしかった。

というのもセッション(ハゲのスパルタ教師にしごかれるドラマーの話)に出て来たフレッチャー先生が私の中であまりに強烈な印象を残しているので、
鬼教師といった言葉を耳にすると、イヤでも彼と比べてしまう。
例えばフレッチャーは、散々バンドメンバーの一人をこき下ろして帰らせたあとに「次は新人(アンドリュー)が叩く。10分休憩」とバンドメンバーに告げ、教室を後にする。
廊下で一人で不安と戦いながら楽譜に書き込むアンドリューにフレッチャーは声をかけ「数字なんて気にしなくていい。のびのびとやったらいい」と優しい言葉を投げる。
練習再開し、バンドでドラムを叩かせるんだが、何度も途中で演奏を止めさせてビンタでリズムを教え込み、「お前は存在価値のないオカマ唇のクズ野郎だ!」としめの言葉まで与えてくれる。
こういった陰湿で嫌がらせのような指導は高校生の女の子には合わないとは思うので、
何らかのインパクトのあるアイディアを練った指導が見たかった。
広瀬すずを筆頭にコミカルな演技をする子が多いので、先生も振り切ってバッキバキの緊張感を作ったら、
緩和によって、より大きな笑いが生まれたかもしれない。
それと後半で、先生の行動の動機というのがネタバラシされる。
やはりここでも、キャラが強ければ強いほど、大きな感動が生まれたと思う。

あと、もう少し主人公を色んな角度から深掘りしてほしかった。
3年間を2時間でまとめているせいか、基本的にはダンスを頑張る一本道のストーリーとなっている。
ビリギャルの何が面白いって、あれはただ受験勉強だけを頑張るスポ根要素だけではなく、
あるサイドストーリーを同時進行させて、それが主人公が勉強を頑張る動機に繋がったり、
主人公が頑張ることで周りのキャラまで変化を遂げる。だからクライマックスに大きな感動を生む。
勉強だけではない、様々な苦労と戦う様子を見せられるため、人間味溢れる主人公を応援したい気持ちが強くなるのだ。
アメリカを目指す動機に拍車がかかるようなエピソードがあってもいいのかなと思う。
主人公はひたすら明るいキャラなので、なぜ明るいのか、どういった経緯で明るくなったのか、といった観点からエピソードは作れる。

とは言っても、半年以上訓練されたというダンスシーンはなかなか見ごたえがあり、
音楽と踊りというものの可能性を感じさせてくれたパフォーマンスではあった。
もし仕事が上手く行かずに凹んだりしたときに、この映画を見たら立ち直れるのでは?と思わせてくれる。

チア☆ダンの作品情報

■監督:河合勇人
■出演者:広瀬すず 中条あやみ 真剣佑 天海祐希
■Wikipedia:チア☆ダン

チア☆ダンを見れる配信サイト

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※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

チア☆ダンの裏ジャンルである【金の羊毛】に分類されるおすすめ映画。

『天国の口、終わりの楽園』★★★★☆4
高校を卒業したばかりのフリオとテノッチは、お互いの恋人が卒業旅行に行ってしまい、悶々とした日々を過ごしていた。ある日、パーティでテノッチの親戚であるルイサという人妻と出会う。二人で口から出まかせで「天国の口と呼ばれるビーチがあるから行こう」と誘い、3人は旅に出る。

クライマックスの変化を遂げた二人が何とも言えない。
学生の頃に出会い、私が一番繰り返し見ている青春映画。
恐らく変化を遂げた二人がイヤだから、また見たくなってしまうのだろう。

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Amazonビデオ:○(DVD)
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TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2019年5月現在

『ビリギャル』★★★★☆4.5
制服が可愛く、エスカレーター式に大学まで進学できる学校に入学したさやかは、おしゃれ集団と仲良くなり、遊びに夢中になる。高校では一番下のクラスに入れられ、先生にもクズ呼ばわりされていた。ある日、煙草で停学となった彼女は、何となく塾に通うようになり先生に目標を決めるように言われ、慶應を目指すことになる。クラスの担任に慶應を受けることを宣言すると馬鹿にされ、さやかの逆襲が始まる。

「ダメな生徒はいない。可能性を信じないダメな教師がいるから、生徒もダメになっていく」と作者の坪田先生は言う。
私もこんな先生と学生時代に出会いたかった。

U-NEXT:
Hulu:
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dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。