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約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『ウォーム・ボディーズ』ネタバレなしの感想。コメディ要素の強いゾンビ物

投稿日:5月 12, 2019 更新日:

■評価:★★☆☆☆2

「ゾンビを題材としたコメディに寛容のある人向けの映画」

【映画】ウォーム・ボディーズのネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

人間を捕食するゾンビと、そのなれの果てである高い身体能力を持つガイコツがひしめく荒廃した世界。ゾンビ青年のRは仲間のゾンビたちと腹を満たそうと街へ出ると、物資の調達をしていた人間の集団と遭遇する。ゾンビの青年Rはそこにいたジュリーという人間に恋してしまい、彼女の元恋人の脳みそを食べて彼女の記憶を手にし、ますます彼女に惹かれるように。

この映画に出てくるゾンビには違和感を覚えてしまい、終始物語に入り込めなかった。
そもそもゾンビじゃなくないか?
単語のみだが口にするし、思考もする。
喋るのは百歩譲って許してもいい。
アイアムアヒーローのゾンビも喋ったりする。
だが、この映画のゾンビは、人間や他のゾンビと意思の疎通を取ったりする。
こうなってくると、ゾンビじゃなくてただの酔っぱらいか病人だ。
私も39度くらいの熱が出たら、あんな感じでのろのろ歩くし、話す言葉も単語で精いっぱいだ。

異形なクリーチャーではなく人型の化け物であるゾンビだからこそ、
ゾンビに食われる=ただ命を落とすだけでなく、魂を削られるような強烈な感覚が恐怖に繋がると思う。
コメディ映画にするにしても、恐怖心を与えられなかったら映画として成立しない。
なので、いっそのことゾンビじゃなくていいじゃん、と思ってしまう。
恐らく別の怪物にすると「ゾンビが人間に恋をする」といった分かりやすいコンセプトを観客に伝えられないので、
制作者サイドとしては売りづらいってことなんだろう。

そもそもゾンビって腐敗してるし、汚いし、バイキンまみれだ。
そんなゾンビが、どんなにいい奴でも触れたいって思うだろうか?
たしかに終末世界ということもあって人口も少なく、
生物としての本能が敏感になり、清潔感より子孫繁栄の欲求が強くなるのかもしれないが、
それでもわざわざゾンビと恋するだろうか?

ちなみにこのRという青年ゾンビ、
序盤は単語のみを話すのだが、後半になってセンテンスを口にする
序盤は動きは鈍いなんてことをナレーションで言ったのに、中盤以降は走ったりする。
「どんなガバガバ設定なんだ」と思いながら見ていると、後半に一応説明はされる。
しかしこの取ってつけたような設定はご都合主義にしか思えず、納得できなかった。
そもそも最初からハマっていなかったので、納得する気もなかっただけだと思うのだが。

私自身がゾンビを題材とした映画にコメディ要素を求めておらず、
恐怖の象徴としての活躍に期待しているだけなのかもしれない。
例えば過去に「ショーン・オブ・ザ・デッド」というイギリスのゾンビコメディ映画があり、
この映画もいい評価を受けていたので期待して観たが、ビックリするほど入り込めなかった。

一方で、私の価値観や狭い心をぶち壊してくれる映画に出会いたい期待もしていたりする。
わがままなのは重々承知である。
まあでも評価rotten tomatoesやアマゾンの評価はいいので、ゾンビもののコメディを楽しめる人は、この作品も受け入れられるかもしれない。

ウォーム・ボディーズの作品情報

■監督:ジョナサン・レヴィン
■出演者:ニコラス・ホルト テリーサ・パーマー
■Wikipedia:ウォーム・ボディーズ
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):81%
AUDIENCE SCORE(観客):73%

ウォーム・ボディーズを見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

ウォーム・ボディーズの裏ジャンルである【バディとの友情】に分類される映画。

『レオン』★★★★★5
イタリアから移民であるニューヨークに住むレオンは、殺し屋として生計を立てる日々を過ごしていた。隣室に住む少女マチルダは、クスリの売人である父親や姉から日常的にDVを受けている。ある日、何者かが彼女の家に突入し、家族らの命を奪ってしまう。たまたま外に出ていたマチルダは顔見知りだったレオンにすがり、匿ってもらう。マチルダは唯一家族で仲の良かった弟マイケルの復讐のため、レオンから技術を仕込んでもらうことに。

親子愛なのか、それとも恋愛なのか、線引きがはっきりできない曖昧さがこの映画の味だ。
観終わったあと、レオンとマチルダの二人に愛着がわかずにはいられない。
悪役スタンフィールドの突き抜けっぷりも映画史に残る怪演である。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替版)○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:○
※2019年5月現在

『(500)日のサマー』★★★★☆4
グリーティングカード会社に勤める平凡な男トムは運命の恋を信じていた。ある日、新入社員としてやってきたサマーに一目惚れをする。トムはたまたまサマーとエレベーターに乗り合わせ、彼のヘッドホンから音漏れした音楽を聞いたサマーは「わたしもザ・スミスが好き」と彼女の方から声をかける。しかしサマーは運命を信じない女性だった。

男だったら誰もが一度は経験したことがあるだろう、女性に振り回される恋愛。
そのときのあるあるを凝縮させているのだが、
音楽や演出、世界観が妙にオシャレで癖になる。実際のトムが自分だったらめちゃくちゃ辛いのだが。
ポイントは、女性から声をかけて始まる恋愛ということだ。
青春時代に戻れる最高の一本である。凄く好き。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替版)○(字幕版)
dTV:○
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。