映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

④難題に直面した平凡な奴

映画『インデペンデンス・デイ』ネタバレなしの感想。ウィル・スミスのキャラ立ちが素晴らしい

投稿日:5月 22, 2019 更新日:

■評価:★★★☆☆3.5

「荒唐無稽系ディザスター映画の代名詞」

【映画】インデペンデンス・デイのネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

7月4日の独立記念日を迎えた2日前、世界各地に直径24kmの巨大な円盤型の宇宙船が突如飛来する。ケーブルテレビ技師のデイヴィットは宇宙船が発する隠されていた信号を読み、宇宙人が宇宙空間にいる母船から攻撃指令を受けいていることに気づく。彼はアメリカ大統領であるホイットモアに伝えるが……。

この映画の一番の見どころと言ったら、どうしようもないレベルの巨大なUFOがやってくるというところ。
直径24kmとか、文字だけで見たらもはやコメディである。
小学生がノリで考えたようなふざけた設定を、ローランド・エメリッヒおじさんは75億円かけて本気で作ってしまうのだ。まともな神経とは思えない。親の顔が見てみたい。
しかし映像で見るとなかなかの圧迫感があり、観客に「こんなのどうやって倒せばいいんだ」といった絶望感を味わせてくれる。
日常生活を送る中で圧倒的な絶望という感情はなかなか味わうことができないので、映画ならではの愉快な体験である。

一気に宇宙船がやってくるのではなく、じわじわと時間をかけて都心部に近づいてくるのがいい。期待感を煽ってくれる。
映画は月全体が影で覆われる描写から始まる。(巨大な円盤が近づいてきているという意)
テレビ画面にノイズが走ったりと日常生活に異変が起こり、
最後は地震とともに、巨大な宇宙船が姿を現す。
そしてこの宇宙船、街の上空にしばらくたたずみ、沈黙するのだ。

いつ何をしかけてくるかわからない緊迫感のある状況の中、専門家が仮説立てをして対策案を練る。
ここで観客は今後の方向性をある程度、頭に植え付けられる。
しかしあくまで仮説立てなので覆すような行動を起こしてくるかもしれないワクワク感もある。
地球外生命体だし、あのぶっとんだルックスの宇宙船が何を仕掛けてくるかなんて、正確に理解する方が難しい。

しばらく攻撃してこないことをいいことに登場人物たちは徐々に楽観視し、ふざけ合ったり、ユーモア交じりの会話を楽しんだりする。
この状況を利用して、「お前も未経験のままあの世に行きたくないだろう?」と彼女と初エッチしようとしたりするズル賢いスケベ男もいるので、観客も緊張感から解放され、安堵感を覚える。
その瞬間を狙って、宇宙船は動き出すのだ。

ウィル・スミスのキャラも魅力があって最高だ。
小隊を全滅寸前に追いやった巨大な宇宙船から放たれたUFOと、パリピのような軽いノリで交戦する
「おいおい緑の変なもん撃ってくんじゃねーよ!」と言いながら華麗な飛行で光線を避ける。

ローランド・エメリッヒの映画は、絶望的な状況下でもユーモラスなキャラが多く登場させてくれるので、バランス感覚が洗練されている印象を受ける。
絶体絶命な状況で、出てくるキャラクターもみんながシリアスだと見ていて疲れてしまう。
実際に絶望的すぎて、逆に吹っ切れて軽いノリになる人間がいてもおかしくないだろう。

強引なご都合主義的展開も見受けられるが、
それぞれのキャラクターの見せ場も用意されていてカタルシスを感じられる。
こういった映画は、頭をからっぽにして映像の迫力と魅力的なキャラクターたちを見て楽しむといい。

余談だが、続編の「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」は見る価値はあまりない。
空になったコーラのペットボトルをスクリーンに投げつけてやりたくなった。
ローランド・エメリッヒは最新作「Moonfall(月が落ちる?)」といったタイトルの宇宙を舞台にしたアクション映画を作っているとのこと。

インデペンデンス・デイの作品情報

■監督:ローランド・エメリッヒ
■出演者:ウィル・スミス ジェフ・ゴールドブラム ビル・プルマン
■Wikipedia:インデペンデンス・デイ
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):64%
AUDIENCE SCORE(観客):75%

インデペンデンス・デイを見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

インデペンデンス・デイの裏ジャンルである【難題に直面した平凡な奴】に分類される映画。

『ノーカントリー』★★★★☆4
1980年、アメリカ合衆国テキサス州西部。ベトナム帰還兵のルウェリン・モスは狩猟のために荒野に向かうと、麻薬取引に失敗したと思われる大量の遺体を見つける。そこに大金の入ったブリーフケースを見つけて思わず持ち帰ってしまう。この行動が、彼にとって最悪の日の始まりとなった。

ハリウッド映画には様々なタイプの人気の悪役が存在するが、
この映画に出てくる殺し屋アントン・シガーは私の中の悪役ベスト5に食い込んでくる。
ルックスも、攻撃手段もインパクト抜群だ。彼と遭遇したら生き延びれる気がしない。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

『ファイナル・デスティネーション』★★★☆☆3.5
修学旅行でパリ行きの飛行機に乗り込んだ高校生のアレックスは、一眠りしてしまう。彼の乗る飛行機が離陸直後に大爆発を起こす夢を見てしまうのだが、あまりにリアルな夢で騒ぎを起こしてしまい、飛行機から下ろされてしまう。巻き添えをくった同級生ら教師らを残して飛行機は離陸するのだが、彼の観た夢の通りのことが現実で起きてしまい……。

たまたま逃れた「死」という運命に追い掛け回される物語。
生き残った人間たちが次々とぶっ飛んだ命の落とし方をするのがこの映画の見所であり、特徴だ。
誰かと一緒に観たら会話のネタになること必至である。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(字幕)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

-④難題に直面した平凡な奴

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。