映画の海

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②金の羊毛

映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』ネタバレなしの感想。リーアム・ニーソンのアクションに魅せられる

投稿日:5月 30, 2019 更新日:

■評価:★★☆☆☆2.5

「キャラクターの魅力を出し切れなかった中途半端なアクション映画」

【映画】特攻野郎Aチーム THE MOVIEのネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

強烈なリーダーシップを持つ無敵の軍人ハンニバル、女好きのフェイス、剛腕の黒人B.A.、サイコなパイロットのマードックの4人で結成されている特殊部隊Aチームは、イラクのバグダッドで活動しているゲリラ集団からUSドル紙幣の偽造原版と大量の偽札の奪還を命じられる。

1983年から4年間続いたアメリカのテレビドラマシリーズの映画化である。
私より上の世代の作品のため、原作のドラマは未視聴だ。
前から名前だけは耳にしていたし、特攻野郎っていうバカっぽい名前も嫌いじゃなかったので期待して観たのだが、面白い部分もありつつも、全体としては期待値を超えることがなかったのでちょっと残念。

この映画の代名詞となっている「荒唐無稽アクション」がありながらも、キャラクターをちゃんと描いてるところには好感を持てる。
黒人B.Aは屈強なガタイの割に飛行機恐怖症で、たびたびメンバーに迷惑かけたり、
マードックは飛行機の操縦が優れているが、日常的にトリップしているような奇行の絶えないやばいやつだ。
キャラに感情移入すれば観客は応援したくなるし、彼らにスリリングな展開が訪れたときは、より熱が増すものだ。

特に私が気に入った箇所は、中盤が始まる辺りで、メンバーが監獄に入れられてからの展開だ。
ダイナミックな作戦をいつも提案してくれる最強軍人ハンニバルが脱獄を図るのだが、この方法がなかなかやばい。
まず外から差し入れさせた毒入りの葉巻を摂取して仮死状態となり、
さらに、このあとヒリヒリするような作戦を決行する。
もはや生と死の境目に、自ら飛び込んで楽しんでいるようなトチ狂った男だ。

あと、各々のキャラに短所が設定されているので、欲張るならハンニバルにも何か欲しかった。
例えば、ハンニバルは家庭でも荒唐無稽で、妻に愛想をつかされていて娘に嫌われてしまい、睡眠障害に。
極端に興奮すると突然睡魔が襲ってしまい、重要な作戦途中で寝そうになって、チームを危険にさらしちゃう、のようにストーリーに絡んできてくれたら、なお良い。
やはりキャラは隙があった方が愛着がわく。

もっと大きな不満な点も多い。
悪役を魅力的に作り込んでほしかった。恐い恐くない以前に、あまりに特徴がなさすぎる。
敵が強ければ強いほど倒したときにカタルシスを覚え、作品の印象に繋がるポイントなので、力を入れてほしいところ。

ストーリーも捕まって脱獄を試みるシークエンスは面白かったが、それ以外は違和感を覚える。
偽造原版を狙っている敵以外にも、謎のCIAが出てきたり、敵の協力者がとある人物だったり、ストーリーを真剣に作り込もうとしている意図が見え、シリアス寄りなのが気になる。
この映画の良さ、つまりアクションやキャラを邪魔しているように見える。
楽しませる方向性を、アクション一つに絞ってほしい。
もしかしたら人気のあるシリーズの映画化なだけに、プロデューサーがプレッシャーから脚本家にリライトの指示を無駄に出しすぎて、根本的なこのシリーズの魅力を削いでしまった可能性が想像できる。

しっかりしたシナリオなんていうのはサスペンス映画やヒューマンドラマに任せたらいい。
観客としてはムチャクチャなことをしでかしてくれるバカキャラたちが見せるド派手なアクションを期待してこの映画を見ている。
この手の映画のシナリオはディティールの細かさよりも、アクションとキャラを最大限に活かすそれであるべきだ。
その点「ターミネーター2」なんて理想的な作りである。
小学校低学年の子供がお菓子を食べながら観てもわかるシンプルなストーリーに、ド派手なアクション、ユニークな能力を持つ最強最悪の敵、といった具合。
私が子どもの頃は、フジテレビ版のビデオテープが家にあったので、何度も繰り返し観たものだ。
(ターミネーター2:未来からやってきた機械人間との戦いを描く物語)

「4人のメンバーがダイナミックな作戦のもと、ハチャメチャなアクションで解決する」といったコンセプトは面白そうでワクワクしていたのだが、興行的にも失敗したことがうなずける結果となったしまった。

スタッフ、キャスト

■監督:ジョー・カーナハン
■出演者:リーアム・ニーソン ブラッドレイ・クーパー クイントン・ジャクソン シャールト・コプリー
■Wikipedia:特攻野郎Aチーム THE MOVIE
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):48%
AUDIENCE SCORE(観客):66%

特攻野郎Aチーム THE MOVIEを見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
dTV:○
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

関連性の高いおすすめ映画

特攻野郎Aチーム THE MOVIEの裏ジャンルである【金の羊毛】に分類される映画。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』★★★★☆4
仕事人間のソ・ソグは別居している妻に会いたがる娘スアンを連れて、ソウル発釜山行きの列車に乗り込む。その頃、街では異変が起きており、ソ・ソグらが乗っている列車にも容態のおかしな女が乗り込んでしまい……。

韓国製のゾンビ映画。
前日譚のアニメ映画もあり、評判もそこそこいいとのこと。いずれは観る予定。
あまり韓国ではゾンビ映画がウケないため、劇中ではゾンビといったワードが出てこない。結果的には大ヒットし、ハリウッドリメイクも決まっている。
そういえば私も昔はゾンビはあまり興味はなかったが、ゲームのバイオハザードでゾンビに馴れ、ドーン・オブ・ザ・デッドやアイアムアヒーローで調教されて、すっかりゾンビ好きとなった経緯がある。

U-NEXT:
Hulu:-
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ビデオパス:-
TSUTAYA TV:
Netflix:
※2019年5月現在

『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』★★★★☆4
結婚式を2日後に控えたダグ、親友の教師フィル、歯医者のスチュ、ダグの義弟でニートのアランの4人はバチェラーパーティのため、ラスベガスに向かう。ホテルの屋上で酒を飲みかわすのだが、ダメ男のアランはテンションが上がり、こっそりと酒にクスリを混入してしまい、4人は記憶を失う。翌朝、ダグを除く3人は荒れ果てた部屋で目を覚ます。ダグの捜索のため、街に繰り出すことに。

フェイス役のブラッドレイ・クーパーの出世作。
ひどく下品で5分に1回は下ネタが出てくる。
っていうか、この映画バチクソ面白い。男なら問答無用で観るべきである。
続編も2本あるが、個人的には微妙。1だけ観れば十分。

U-NEXT:
Hulu:
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
dTV:○
ビデオパス:○
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年5月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。