映画の海

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⑩スーパーヒーロー

映画『ライオン・キング』ネタバレなしの感想。親が子に伝えたい言葉にできない思い

投稿日:6月 25, 2019 更新日:

■評価:★★★☆☆3.5

「サバンナの厳しい弱肉強食の世界を生き抜く子ライオンの物語」

【映画】ライオン・キングのネタバレなしの感想、レビュー、批評、評価

動物たちが住む国の王であるライオンのムファサは、息子シンバに王としての姿勢や厳しい自然界の理を教え込んでいた。やんちゃ盛りの子シンバは父の教えを真剣に聞くこともなく、幼馴染のナラと遊んでばかりいた。ある日、ムファサの弟スカーは、王の後継者であるシンバに嫉妬し、自らが王になるため、手下のハイエナを使って、ムファサ親子を亡き者とする企てを実行する。

ライオンの王、ムファサの子供シンバの誕生シーンからこの物語は始まる。
次のシーンではムファサの弟であるスカーがネズミを捕らえる。
テーマは「生」だ。
ディズニー映画はテーマ、キャラクターを教科書のごとく分かりやすく序盤に提示してくれる。観客はすぐに世界に入り込めるから親切で素晴らしい。

かなり早い段階でムファサは退場してしまい、シンバには大きなハードルを課せられる。
それはサバンナという厳しい地で生き抜くことだ。
いつも父に甘えて学ぶことをサボり、好き放題幼なじみのナラと遊んでいたが、それはもうできない。
「ムファサの命を奪ったのはお前だ」とスカーに言われて追放され、王国にすら戻ることもできない。

その後、何もかも失って傷心中のシンバの前に、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァが現れる。
彼らはいいキャラクターをしている。シリアスなシンバに対して、やけにノー天気な軽いノリのキャラだ。対比が効いている。
彼らはある方法でシンバを励まし、あるものを食べさせて弱肉強食の厳しい世界で生きる術を教えてくれる。
このあるものが禍々しいほどにカラフルで、なかなかインパクトがあって一度観たら忘れられない。私なら餓えを選ぶだろう。

中盤辺りで、大人になったシンバの成長を見せる描写には、思わず胸を熱くさせられる。
ずっと助けられていた子供のシンバが、あるちょっとした行動を起こすのだ。成長前と成長後のビフォーアフターが非常にわかりやすく描かれていて良かった。ほんの一瞬のシーンだが、個人的には一番の見所だ。

ラストシーンも素晴らしい。
特に親との軋轢が生じて育った経験があればあるほど嫌でも考えてしまう。
親はどんな思いを持って自分を育ててきたのか。

序盤でいくつか気になる点がいくつある。
ムファサが命を落とすシーンだ。もう少しユニークに出来なかったのだろうか。
実際のサバンナの動物はあのような逝き方をするのかもしれないが、いくらなんでもあの形は滑稽だ。緊張感がなさすぎる。

それと、これから先シンバが一人で生きていけるのか? と心配になるほどサバンナを恐ろしく描いて欲しかった。
弱肉強食の厳しさはライトに描かれる程度なので、やはり緊張感は弱い。この辺りは子供向けであるディズニーアニメの限界を感じてしまった。
テーマの提示やキャラクターの魅力・構成は素晴らしいのだが。

あなたはライオンキングを観たことがあるだろうか。
主人公が子どもということもあり、展開やラストの決着の付け方などにぬるさを感じる。しかし親が子に伝えたい言葉にできない思いをこういった形で示すのは、非常にユニークだ。
生を受けるというのはどういうことなのか、どういった経緯であなたは生を授かったのか。
深刻なテーマをポップに伝えてくれる完成度の高い映画である。

ライオン・キングの作品情報

■監督:ロジャー・アレーズ ロブ・ミンコフ
■出演者:大和田伸也 中崎達也 宮本充 山本純子 華村りこ
■Wikipedia:ライオン・キング
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):93%
AUDIENCE SCORE(観客):93%

ライオン・キングを見れる配信サイト

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年6月現在

ライオン・キングと関連性の高いおすすめ映画

ライオン・キングの裏ジャンルである【スーパーヒーロー】に分類される映画。

『ベイマックス』★★★★☆4
未来の都市サンフランソウキョウに住む14歳のヒロ・ハマダは科学の才能を持つ天才児だが、目標がなく、日々を非合法のロボット・ファイトで消耗していた。ある日、そんなヒロを見かねた兄タダシが自分が通う工科大学を見学させる。ヒロは兄の友人達の作品群に刺激を受け、大学入学を決意する。試験には合格するが、直後会場に火災が発生し、兄が亡き者となってしまった。その日から家に閉じこもってしまうが、兄が残した介護用ロボットのベイマックスが彼に近寄ってくる。

男でディズニー映画を楽しみたいのならベイマックスかアラジンを観たら間違いない。
あとこれ、ヒューマンドラマ要素も強いが、アクション映画である。
原題は「Big Hero 6」というタイトルで、その名の通りヒーロー映画だ。

U-NEXT:
Hulu:-
Amazonビデオ:○(吹替)○(字幕)
ビデオパス:
TSUTAYA TV:
Netflix:-
※2019年6月現在

-⑩スーパーヒーロー

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。