映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑧バカの勝利

映画『ヘアスプレー(2007)』ネタバレなしの感想。元気をもらえる名作ミュージカル

投稿日:7月 28, 2019 更新日:

■評価:★★★★☆4

「突き抜けるほどに明るいミュージカルの傑作」

【映画】ヘアスプレー(2007)のネタバレなしのレビュー、批評、評価

1962年、黒人差別がいまだ残るアメリカ。メリーランド州ボルチモアに住む、見た目がビックサイズのトレイシーはダンスとおしゃれが大好きなポジティブな女の子。いつか、ティーンに人気のダンステレビ番組『コーニー・コリンズ・ショー』に出演して、憧れのダンサー・リンクと一緒に踊ることを夢見ていた。ある日、新ダンサーを募集していることを知ったトレイシーは応募しようとするが、心配した母に止められてしまい……。

こんなにも一本の映画で幸せな気持ちにさせられるとは思わなかった。すっかり心が浄化された気分である。

正直、私はミュージカルに全く興味がない。
昔仕事の関係でヒカリエの東急シアターオーブでミュージカルを鑑賞させてもらったことがあるが、あまりに退屈で爆睡してしまった。
ディズニー映画のミュージカルもギリギリ観られるレベルだが、本作はそんな私をも楽しい気分にさせてくれた。ミュージカルが苦手な人必見である。

なぜミュージカルに関心がない人にも受け入れられるのか。大きなポイントは2つある。
1つは楽曲の良さ。
キャッチ―なメロディで明るい曲が多く、集団でダンスをしているシーンは思わず体が動いてしまうほどにノリノリになってしまう。
観終わったあと、アマゾンでサントラをポチらない人なんているのだろうか?(サントラ

何よりトレイシーの存在が大きい。ここがもう1つのポイント。
渡辺直美を彷彿とさせるぽっちゃりを超えた巨体に対して、身長はミニサイズ。(147cm)
そんな彼女が満面の笑みで歌って踊るので、 思わず 画面に釘づけとなる。
何があってもポジティブで、夢に向かって猪突猛進。魅力的すぎるキャラクター造形だ。

テーマは「マイノリティ」。
ダンステレビ番組『コーニー・コリンズ・ショー』のオーディションでは、彼女の特殊体型が敵を生んでしまう。
黒人もマイノリティとして扱われており、次第にマイノリティたちは手を取り合うようになる。

ジョン・トラボルタ扮する母エドナも異彩を放っている。特に見た目。特に顔力。
熊ですら逃げ出しそうな存在感を放っているが、彼女はとても自信がない。娘であるトレイシーよりも自信がないのはポイントなので注目して観てもらいたい。
「何でジョン・トラボルタが特殊メイクをしてまでこの映画に参加しているのか」と思ったんだが、どうやら本作はリメイクで、オリジナル版(1988)もエドナ役を演じたのは男性だったそう。

今回リメイクするにあたって「エドナは男で」といった条件を前作の監督ジョン・ウォーターズは提示したそう。
さらに、ジョン・トラボルタはミュージカル俳優であることをwikipediaを観て知ってビックリした。私の中ではタランティーノ映画の『パルプ・フィクション』で殺し屋を演じた印象が強かったため。

ストーリーは至ってシンプル、ディズニー映画好きなら間違いなくはまる。
敵役の母娘は見た目からしたら性格が悪そうなのだが、彼女らのペットの猫の顔もまた邪悪に満ちていて笑える。良く見つけてきたものだ。
好きな箇所の1つだったりする。

しかし、ミュージカルは字幕向きじゃないなあとつくづく思わされる。
ダンスパフォーマンスに目が行ってしまい、字幕を追いかけるのを忘れてしまう。ディズニー映画であればミュージカル部分も吹き替えてくれるので安心して楽しめるのだが。

あなたはこの映画、観たことあるだろうか。
いつも近所のGEOのレンタルランキング上位に食い込んでいたので、前から気になっていたのだが、観て納得、観て満足だ。
この映画、人にプレゼントしたくなる。
もし友人や恋人、家族が深刻な悩みを抱えてしまったときに見せたらさぞかし喜ぶだろう。
私も姪っ子が少し大きくなったらプレゼントするとしよう。

ヘアスプレー(2007)の作品情報

■監督:アダム・シャンクマン
■出演者:ニッキー・ブロンスキー ジョン・トラボルタ ミシェル・ファイファー
■Wikipedia:ヘアスプレー(2007)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):91%
AUDIENCE SCORE(観客):85%

ヘアスプレー(2007)を見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)○(字幕・見放題)
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2019年7月現在

ヘアスプレー(2007)と関連性の高いおすすめ映画

ヘアスプレー(2007)の裏ジャンルである【バカの勝利】に分類される映画。

『キック・アス』★★★☆☆3.5
デイヴ・リゼウスキはアメコミのヒーローに憧れるギーク少年だ(オタクの意)。ある日、本物のヒーローになろうと思った彼はネットでコスチュームを注文し、ヒーロー活動を開始する。特別なパワーを持っていないデイヴは暴漢に刺され、さらには車にはねられて病院送りとなる。ひょんなことがきっかけで学校一の美少女のケイティと仲良くなり、彼女が麻薬の売人に悩まされていることを知ってしまい……。

この映画、1番の見どころは、デイヴがピンチのときにやってくる謎の少女ヒット・ガールである。
11歳の少女であるにも関わらず、とんでもないアクションの連続で悪党どもをなぎ倒すシーンは圧巻。口の悪さも必見だ。
若手女優が活躍する映画って、華やかで良い。

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)
ビデオパス:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2019年7月現在

-⑧バカの勝利

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。