映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑩スーパーヒーロー

映画『ピエロがお前を嘲笑う』ネタバレなしの感想。メンタル(精神力)を鍛える最も手っ取り早い方法

投稿日:

■評価:★★★☆☆3.5

「何者にでもなれる大胆さ」

【映画】ピエロがお前を嘲笑うのレビュー、批評、評価

メンタルを鍛える最も手っ取り早い方法がある。
ネットとかでも調べても、なぜか公にはあまり語られていないなんだがみんな隠しているのだろうか。
それならば私がズバっと真理をぶち抜いてやろう。

ネットで「 メンタル  鍛える」で検索すると、「運動する」とか「正しい目標設定をする」などと書かれていた。
そんないかにも優等生っぽいことよりも、もっと手っ取り早い方法があるじゃないか。
それは【人前で堂々と何かをする】だ。

路上パフォーマンスでもいいし、演劇でもいい。
YOUTUBEで顔出しするのもありかもしれない。
もっと踏み込んで言うと、人の目が多ければ多いほど、堂々とすればするほど負荷は強くかかる。

俳優のえなりかずきは子役時代に渋谷の路上に立って、大声で台本を読んで練習していたという。
さぞかし大勢の人の好奇の目にさらされて恥ずかしかっただろう。
だが、毎日5分でもこれをしていたら?

泥臭いかもしれないが、どう考えてもこの方法のほうが効果的に鍛えられる。
何だか自己啓発的な記事になってしまったが、本作もまさにそんなことをテーマにしている。
ネットの世界でこそこそと生きる貧弱な主人公が、何事にも大胆に行うワイルドな男と出会って成長を遂げる物語。

警察に出頭した天才ハッカー、ベンヤミン。彼は殺人事件の容疑者として国際指名手配をされていた。そんなベンヤミンが自ら語りだした。学校ではいじめられる冴えない少年、ベンヤミンは密かに想いを寄せているマリを助けるために試験問題をハッキングで盗み出す。しかしあっけなく警備員に捕まってしまい、前歴もないということで50時間の奉仕活動を言い渡される。そこで野心家のマックスと出会う。何事も大胆に行うマックスに憧憬を抱くベンヤミン。マックスはベンヤミンの天才的な才能を見抜き、マックスの友人を交えてネットで破壊活動を行うハッカー集団“CLAY(クレイ)”を結成する。

警察の取り調べを受けるベンヤミンの回想というかたちで物語は展開される。
ハッカーという専門技術を駆使する集団の物語なので門外漢の私にとっては小難しくなるかなあ、懸念していたが、あまりそこは問題ではなかった。
専門用語はあまり使われず、テンポも良い。
こういった気遣いのおかげで、かなり見やすい部類の映画だった。
サイバー空間でのやり取りは地下鉄に見立てて描いているので非常に分かりやすいし、アングラ感も漂っていて雰囲気が良い。

テーマは大胆になればなりたい自分になれるということ。
臆病者のベンヤミンに対して、仲間のマックスは正反対のクールな男。異性にもモテモテである。
序盤にマックスはちょっとした大胆な行動を見せることで、本作のテーマを分かりやすく見せてくれる。

ハッキングをスタイリッシュに見せる演出が多い映画だが、それに比べるとこのシーンはそんなにハデではない。
だが、私の一番好きなシーンとなった。
まさに【人前で堂々と何かをする】だ。

ただしだ。
見やすく、見所の多い映画ではあるが何度も睡魔に襲われてしまった。
理由はただ1つ。
彼らの目的が不明瞭であるというところ。

彼らはハッキングをして何を得たいのかがさっぱりわからない。
大物になりたいということはたびたび言っているのだが、漠然としてる。
大物になって何をしたいのか。

この辺りがハッキリしていないので、意外と共感できないし、キャラクターたちに魅力を感じない。
この動機部分は明確に提示して欲しかったところ。
強いマインドを手にして最強になったところで、その先にしたいことがなければただの小物である。

あと、これは好みの問題もあるのだが、ヒロインの魅力に乏しいのも気になる。
もう少し万人ウケするようなルックスの女性を配置してほしかったし、彼女の感情部分もあまり描かれない。
彼女の男好きっぽい行動にも違和感を覚える。
男好きなら、それなりの理由を提示してほしかったところ。
あるいはそういう価値観の女性であることを最初から前面に出すとか。

本作は青春映画としての要素も強い。
青春映画で魅力的なヒロインが出てこないのはちょっと物足りない。
なぜベンヤミンがそこまで彼女に執着するのか意味不明なのだ。

近いうちにレビューする予定の『チェリーボーイズ』は女性の魅力に溢れ倒していた。
田舎に住む童貞3人組が、近所で評判なスケベな女性を襲う計画を立てる、といったふざけたストーリー。
だが、ヒロインはもちろん、彼女以外の女性陣の魅力も素晴らしい。
とても外出先では見られない刺激的な映像の数々であった。

『ピエロがお前を嘲笑う』に関してはタイトル然り、キャラクターの行動然り、カッコつけマン感の漂う中二病的な映画ではあるが個人的には嫌いじゃない。
誰だって粋がりたくなる時期はあるもの。
最後の捻りもバシっと決まっているので、そこそこは楽しめる佳作といったところ。

ピエロがお前を嘲笑うの作品情報

■監督:バラン・ボー・オダー
■出演者:トム・シリング エリアス・ムバレク ヴォータン・ヴィルケ・メーリング アントニオ・モノー・Jr
■Wikipedia:ピエロがお前を嘲笑う
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):-
AUDIENCE SCORE(観客):74%

ピエロがお前を嘲笑うを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年1月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。