映画の海

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⑩スーパーヒーロー

映画『バーフバリ 伝説誕生』ネタバレなしの感想。伝説の戦士の壮絶な戦いを描いた史劇アクションアドベンチャー

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■評価:★★★☆☆3.5

「王の血筋」

【映画】バーフバリ 伝説誕生のレビュー、批評、評価

日本では、最近わりとインド映画が多く輸入されていて、観る機会も多くなった。

そのきっかけとなったのが2009年に公開された『きっと、うまくいく』。
コメディ映画でありながら、インドの社会問題である教育をテーマとする内容。
公開当時は、インド国内の映画歴代興行収入1位を記録した大ヒット映画で、そのブームには日本にも波及した。
ハリウッドでもスティーヴン・スピルバーグやブラッド・ピットからも賞賛の声が上がっている。

そんな化け物映画である『きっと、うまくいく』のインド国内歴代最高興行収入を塗り替えたのが『バーフバリ 伝説誕生』。
インド国内で最高額の予算で製作された全2部構成の叙事詩的映画の第1作目となる。

古代インドの大国マヒシュマティ王国の女性シヴァガミは、赤ん坊を守りながら追ってから逃亡していた。付近の村に向かうときに足を滑らせ、川に落ちてしまう。翌朝、村人たちは川で赤ん坊を見つけ、滝の上に返そうとする。だが、村長の妻サンガは「赤ん坊は子供が生まれない自分への神からの授かりもの」と主張して、滝の上に通じる洞穴を閉ざし、「シヴドゥ」と名付け、自分の息子として育てる決意をする。25年後、たくましく成長したシブドゥは、成長とともに滝の上の世界に興味を持つようになり、毎日滝をよじ登ろうと試みていた。

まるでバーフバリが少年ジャンプのヒーローのようなキャラクターで素晴らしい。

最初に度肝を抜かれたのは、バーフバリが何百キロはあるであろう像を引っこ抜いて担ぐシーン。
なんて分かりやすい強さの見せ方だろうか。
しかも、バーフバリは底抜けに明るい男である。
ドラゴンボールの孫悟空や、ワンピースのルフィを彷彿とさせるキャラ性が備わっているのだ。

普通の人間ならできそうにないと思うことでも、バーフバリは何の迷いを見せることもなく出来ると信じて挑み、そしてやり遂げる。
序盤の滝登りのシーンもそう。
頂上が見えないくらいに高い滝も臆することなく登っていく。
バーフバリは、人が潜在的に憧憬を抱く能力をすべて持っている男なのだ。

こんな立派で一流の男だが、スケベさも一流である。
一目惚れした女剣士シヴァガミは出会った瞬間、バーフバリを敵と見なして刃を向けてくる。
バーフバリは戦いながら少しずつ彼女の服を脱がしていく。

ちょっとふざけすぎていて笑ってしまった。
ただのセクハラひげ親父である。
地味にこんな感じのふざけたシーンがちょいちょい挟まれる。

滝登りのシーンもCGを駆使してめちゃくちゃキレイな映像なのだが、良く見るとちょいちょい雑である。
明らかにそのジャンプの角度だと向こう岸に届かないだろう、って感じのジャンプもムリヤリ届かせたりなど枚挙に暇がない。
美術とか背景のCGとか無茶苦茶金がかかっていて豪華なのに、こういった抜け感が何か良い。
癖になる。
ハリウッドにはないインド映画ならではの味である。

豪奢といったら合戦シーンだ。
まるで金のかかった『キングダム』を見ているようで無茶苦茶迫力がある。
このシーンは映像だけでかなり満足度がたかい。

しかしだ。
合戦の面白さは、圧倒的にキングダムに軍配が上がる、

キングダムは個性的なキャラクターが多く登場する、
彼らの魅力的な個性が合戦のなかで面白い展開を見せてくれるのだ。
例えば桓騎というキャラクターは、周りが貴族や武家出身のエリートに対して、盗賊出身という異色の将軍。
戦い方も狡猾かつ残忍で、「もし敵に回ったら」と考えるとゾっとしてしまう不気味さがある。

しかしこの映画の合戦はほぼバーフバリのゴリ押しなので、戦術という面ではちょっと物足りない。
何なら、戦う前にとある戦術を立てて挑むのだが、内容が詳しく説明されない。
最初から戦術で見せる気がなかったということだろう。
残念なポイントの1つである。

とはいっても見所の多い映画だし、クセも少ないので誰にでも楽しめる内容。
女優さんが美しかったのも印象的だ。
基本は男臭い映画ではあるが、ヒロインであるアヴァンティカがやけに色っぽい。
彼女の存在がこの映画に強烈な華をもたらしている。

そこまで評価を高くしていないのは、この映画単体では完結しないから。
かなり中途半端な展開で終わってしまうのは残念。
二部構成を前提として制作されたみたいだが、1本でも鑑賞後感がすっきりするような作りにしてほしかった。

バーフバリ 伝説誕生の作品情報

■監督:S・S・ラージャマウリ
■出演者:プラバース タマンナー
■Wikipedia:バーフバリ 伝説誕生(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):88%
AUDIENCE SCORE(観客):86%

バーフバリ 伝説誕生を見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年2月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。