映画の海

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②金の羊毛

映画『ヒンディー・ミディアム』ネタバレなしの感想。公立出身の両親が、娘に名門私立のお受験させる

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■評価:★★★☆☆3

「お受験の意義とは」

【映画】ヒンディー・ミディアムのレビュー、批評、評価

本作はインド制作のコメディドラマとなる。
興行収入は32億4200万ルピーを超え、歴代インド映画興行成績トップ20入りを果たすヒットを記録した。
続編も製作され「Angrezi Medium」の原題で2020年に公開されている。
日本でもいずれ、劇場でお目にかかれる日が来るだろう。

妻のミータ、5歳になる娘のピアと暮らすラージ・バトラはオールドデリーで衣服店を経営していた。バトラ夫妻は公立学校の出身だが、ミータはピアの将来を考え、ピアをデリーの名門私立校に入学させようとしていた。ミータはデリー1の名門校「グラマー校」への入学条件のため、ラージを説得して、グラマー校周辺の高級住宅街へ引っ越す。中流層出身のバトラ夫妻は上流層の中で浮いた存在となってしまう。さらに入学試験に親の面接の存在を知ったミータはラージを連れて、教育コンサルタントを頼って指導を受ける。だが、ラージは面接試験で最良な受け答えができず、結果、応募したすべての私立校を不合格になってしまう。

良い映画ではある。
本作で一番良かったのは、お受験に失敗してから。

ラージとミータは金はそこそこあるのだが、教養がない。
そのため教育コンサルティングを受けて、試験時に実施される親の面接の練習を徹底的にこなす。
だが、まさかのすべて不合格。

ここで二人はとんでもない行動に出る。
この展開は想定外だった。
シンプルにシナリオが面白い。
「受験のためにここまでやるのか!」と、多くの観客は頭によぎるだろう。
この映画はここからが本番であり、ラージとミータはここで大きな学びを得るのだ。

ただこの映画、不満も多い。
そもそも結末がキレイすぎる。
詳細は伏せるのでぜひ見てほしいのだが、私としてはもっと踏み込んで生々しい葛藤を描いてもらたかった。

こういう結末を描いちゃう内は、邦画のが上だなあって思ってしまう。
あるいは監督は、インドのお受験に関する問題提起をしたかったのかもしれないが。

娘のピアは何も不満を口にしないのは違和感を覚える。
ピアを私立に行かせたいのは、あくまで両親のエゴ。
受験に、ピアの意志は存在しない。

ピアだって近所に友達がいたりするだろう。
私立に行くことで、友達とも疎遠になる可能性はある。
親の都合で振り回されるピアの葛藤を描いても良いと思う。

あまりにピアの内面が描かれないのは不自然。
ただのペットにしか見えない。
逆にちゃんと描いていたら、結末にもっと説得力が増したと思う。

余談だが、お受験に関して、私は答えが出ている。
私も子供ができたらお受験させたいと思っている。
理由は明確にあり、公立は私立と比べるとどうしても民度が低くなる。

基本的に世の中のサービスは金額が上がるにつれて、集まる客の民度は上がる。
例えば、ツイッターやYOUTUBEの無料のSNSのコメントは酷い民度である。

実業家のホリエモンはツイッターでよく、誹謗中傷を受けている。
私は実はホリエモンの月額840円の有料メルマガを取っている。
このメルマガの売りの1つに、誰でも1週間に1度、質問をしたらホリエモンが回答してくれる質疑応答のコーナーがある。
私も4~5回ほど質問をして、ちゃんと答えてもらっている(笑)

つまり、すべての質問を読者も観ることができるのだが、実に民度が高い。
有料メルマガでは、ホリエモンを攻撃するような下らない質問をぶつける購読者はほとんどない。
たった840円を払うだけで民度がここまで変わるのだ。

もっと分かりやすい例でいえば、マクドナルドよりもロイヤルホストに集まる客のが民度は高い。

私立に行けば、良いしつけを受けた子が集まる。
よって、子供がいじめられたり、不良に絡まれる問題は限りなくゼロに近づく。
私がこの映画にそんなにハマらなかった理由の1つとして、お受験への答えが明確になっているからかもしれない。

受験・面接を題材とした映画はコチラ。

■バッド・ジーニアス 危険な天才たち

■ビリギャル

■何者

ヒンディー・ミディアムの作品情報

■監督:サケート・チョードリー
■出演者:イルファーン・カーン サバー・カマル ディシタ・セーガル
■Wikipedia:ヒンディー・ミディアム(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):80%
AUDIENCE SCORE(観客):77%

ヒンディー・ミディアムを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(DVD)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年6月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。