映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

①家のなかのモンスター

映画『心霊写真』ネタバレなしの感想。飛び出してきた女性を轢き逃げをした日から、周囲に奇妙な現象が起こり始める

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■評価:★★★☆☆3.5

「些細な罪」

【映画】心霊写真のレビュー、批評、評価

本作は心霊を題材としたホラーとなる。
心霊映画の起源をたどると、1961年にイギリスが制作した『回転』が世界初。
その後、日本が独自の進化を遂げて『リング』や『呪怨』を大ヒットさせ、Jホラーとして世界に名前をとどろかせる。
ハリウッドでもリメイクが連発されるほどの一大産業を築いたのはただただ凄い。

だが近年のJホラーは廃れ気味。
2020年には、『犬鳴村』や『シライサン』などの心霊映画が公開されたが、評価は今一つに終わった。(私は未鑑賞)

本作はJホラーを彷彿とさせる、霊がジワジワと迫るねっとりとした恐怖を味あわせる。

カメラマンのタンと彼の恋人のジェーンは、友人の結婚式に参加する。その帰り道、突然、飛び出してきた女性を車で轢いてしまう。迷ったあげく、二人は警察や救急車を呼ばずに逃げることに。翌日から、二人の周囲で次々と不可解が出来事が起こり始める。

アマゾンレビューなどの評判も良かったので鑑賞してみたが、思った以上に楽しめた。
和製ホラーの影響を強く感じるようなジメジメした嫌な空気が全編に漂う。

本作で特に素晴らしかったのが、展開力の高さ。
まったくもって予想外の展開の連続である。
その展開の肝となるのが、ミステリー要素。

あまり伏線などは貼られないのだが、多くの謎を孕んだストーリー。
衝撃の事実が次々と明かされ、鑑賞当初はまったく想定していなかった着地を見せる。

ホラー×ミステリーといったら、真っ先に連想するのが『リング』。
呪いのビデオを見て呪われてしまった主人公の話。
リングは、呪いを解くために謎解きをするミステリーなのだ。
そのため、リングの原作本は当初、ミステリ小説賞である横溝正史賞に応募されている。
(現在は角川ホラー文庫から出版されている)

『心霊写真』も、心霊現象の呪いを解くために主人公と恋人女性の二人が奮闘する。
先の展開が気になりすぎて、画面に食い入って鑑賞してしまった。
恐らくだが、『心霊写真』の脚本家はリングの影響を受けているのではないだろうか。

特に凄かったのは、終盤に差し掛かる辺りで、とある人物の家に行くシーン。
あまりの驚愕展開に空いた口がふさがらなかった。
ちょっとやりすぎなくらい。
だが、絶妙に笑えないのもバランス感覚が良いとも言える。
その人物の家がど田舎だったので、ギリギリ成立させられている。

正直、本作に関してはあまり語りたくない。
ミステリー要素が強いので、多くを語るとこれから観る人の楽しみを削いでしまう。

あなたがホラーを楽しめる人なら、何も言わずに早く観たほうがいい。
ネタバレを受ける前にさっさとGEOに走るべきである。

余談だが、シャッターというタイトルでハリウッド・リメイクもされている。
監督は『感染』などの落合正幸。
奥菜恵などの日本人キャストも登場していて、そこそこ評価されている。

ミステリー要素の強い心霊物はコチラ。

■リング

心霊写真の作品情報

■監督:バンジョン・ピサヤタナクーン パークプム・ウォンプム
■出演者:アナンダ・エヴァリンハム ナッターウィーラヌット・トーンミー アチタ・シカマナ
■Wikipedia:心霊写真
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):59%
AUDIENCE SCORE(観客):78%

心霊写真を見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(DVD)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年6月現在

-①家のなかのモンスター

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。