映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

①家のなかのモンスター

映画『スケア・キャンペーン』ネタバレなしの感想。TV番組の企画にて、廃病院でドッキリを仕掛けた一般人が実は殺人鬼だった

投稿日:

■評価:★★☆☆☆2

「騙し続けた人間の末路」

【映画】スケア・キャンペーンのレビュー、批評、評価

人気TV番組「スケア・キャンペーン」。出演者をニセの心霊現象などで怖がらせ、その様子を隠し撮りするドッキリで、長年、視聴者を楽しませていた。だが、最近では無料動画投稿サイトの過激な映像に押され、人気を奪われていた。かつての栄光を取り戻すため、ディレクターのマルクスは廃墟となった病院でのドッキリを企画する。迷い込んできた一般人を大規模なドッキリを仕掛けてやろうと企んでいた。準備が完了し、いざターゲットとなる一般人がやってきた。どこか挙動のおかしいその男は、突如としてスタッフに襲い掛かる。その男は本物の殺人鬼だった。

オーストラリア産の低予算ホラー映画。
本作を観る限り、オーストラリア映画はまだまだ発展途上の印象を受ける。

ホラーとしては、かなり薄っぺらい出来映えだった。
ホラーのシナリオを作る際に、いくつか盛り込まなければいけない重要な要素がある。
その一つが「罪」だ。

主人公らが殺人鬼や幽霊に襲われる理由(罪)がないと、ホラーとしての怖さが生まれないのだ。
例えば、先日、記事にしたタイ産ホラー映画の『心霊写真』。
カップルが引き起こした轢き逃げという罪から、幽霊に命を奪われる悲劇に見舞われる。

あるいは『リング』では、仕事人間の主人公が、ビデオによって呪われた悲劇をきっかけに、子供第一の母へと変化を遂げる。
貞子の正体も●●である。
(●●はネタバレでもあるので伏せておく)

つまり、命の危機にさらされる主人公には、相応の理由があった方がホラーとして、物語に深みが出る。
もし、主人公が罪を犯さず、ただただ殺人鬼や幽霊に襲われるストーリーを想像したらどうだろうか?
両者のどちらが怖いかどうかは言うまでもない。

本作は残念ながら理由(罪)がない。
なので主人公らに感情移入できず、彼らが生きようが命を奪われようが、特に何も思わない。

キャラクターの理由(罪)がちゃんと描かれていると、感情移入できる。
感情移入したキャラクターには「何とか生き延びてほしい」と観客は願うようになる。
そのため、キャラクターが襲われる事象に、観客は恐怖を覚えるのだ。

展開はどんでん返しを入れて来たりと工夫はされていたのに好感は持てる。
【テレビ番組のドッキリ】という設定を生かした、裏をかいた展開にはビックリさせられた。
ただ、方向性としては良く見かける類ではあるので、鮮度はそこまで強くない。
あんまり人には勧めがたいB級映画。

限定空間で描かれるホラー作品はコチラ。

■ゲット・アウト

スケア・キャンペーンの作品情報

■監督:キャメロン・ケアンズ コリン・ケアンズ
■出演者:イアン・メドーズ オリヴィア・デヨング
■Wikipedia:スケア・キャンペーン(英語)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):-
AUDIENCE SCORE(観客):38%

スケア・キャンペーンを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年7月現在

-①家のなかのモンスター

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。