映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

②金の羊毛

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』ネタバレなしの感想。老人が亡き妻との約束を守るため、冒険に出る

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■評価:★★★★☆4

「ロマンを追い求める大切さ」

【映画】カールじいさんの空飛ぶ家のレビュー、批評、評価

本作は第67回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞・作曲賞受賞。
さらに、第82回アカデミー賞にて、アニメーション映画としては1991年の『美女と野獣』以来史上2度目となる、作品賞候補入りを果たした。
観てみたら納得のハイクオリティだった。

勇敢な冒険家チャールズ・マンツに憧れる少年カールは、近所にある空家で、同じく冒険好きの少女エリーと出会う。意気投合した二人はそのまま恋人になり、成人になって結婚。初めて出会った空家を改装して新居にした。マンツが消息を絶ったという“伝説の滝”パラダイス・フォールに、「いつか二人で見に行こう」と約束をする。長い間、共に幸せに暮らしてきた二人だが、ついにカールが念願だったパラダイス・フォールへの渡航チケットを手に入れた矢先、エリーは病に倒れ、天に召される。現在、最愛の妻を失ったカールは、街の再開発計画による立ち退き要求を頑なに拒んでいた。妻との思い出が詰まった家を守るために。だが、ある日、立ち退きを迫る相手をケガをさせてしまい、立ち退かざるえをえなくなる。だがカールは妻との約束を果たすため、10297個もの風船を結びつけた家を天空に飛ばす。家には近所に住む、自然探検隊員の少年・ラッセルが乗り込んでおり、二人でパラダイス・フォールを目指す。

冒険心をくすぐられる素晴らしい映画だった。
一番の見所は言うまでもなく、タイトルにもなっている家が空を飛ぶ瞬間である。

大量のカラフルな風船が、風に乗って大空に家を運ぶのだ。
最高にスペクタクルなシーン。
もはやこのシーンを観るだけでも価値がある映画。
この映画を観た観客のほとんどは『自分も家に乗って空を飛びたい』と思うだろう。

本作は空を飛んで冒険をする設定だが、私は『天空の城ラピュタ』を連想した。
調べたら、やっぱりラピュタを意識されているらしい。
オマージュシーンも用意されているので、期待して観てもらいたい。

余談だが、ジブリの鈴木敏夫はカールじいさんの作り込まれたアニメーション映像に、スタッフの多大な熱量を感じて興奮したそう。
この動画で語っているので、興味があれば観るといい。

他にも良い箇所はたくさんある。
相棒の少年・ラッセルが、はちゃめちゃに可愛い。
ガンコなカールじいさんと比べて、ラッセル素直で柔軟性がある。
来るもの拒まずで、何でも受け入れるピュアな可愛いやつ。

冒険先ではラッセルの何でも受け入れる精神に、カールじいさんは多いに振り回されるのだ。
詳細は省くが、このあたりのシーンはとてもユーモラスで楽しい。
それでもラッセルを放っておかない挙動に、カールじいさんの優しさを感じてほっこり。
大きな見所の一つである。

冒険先で遭遇するワンコも良かった。
このワンコのコミュニケーションの演出が面白くて何度も笑わせてくれた。

個人的には、冒険先では、もっと超常的でワクワクするような展開があって欲しかった。
例えばラピュタの城には失われた古代技術で一悶着あるといった具合に。

だが、本作はファンタジーではあるが、ストーリー展開は割りと現実的。
ちょっと物足りなかった。
犬が飛行機を操縦するぶっ飛んだシーンはあるが。

ストーリー自体も実に王道。
展開は、同じピクサー作品の『リメンバー・ミー』にも似ている。
なのでストーリーよりも、作り込まれた映像から、冒険の雰囲気・ワクワク感を楽しむのがベストな作品である。

魅力的なキャラクターもたくさん出てくるので、満足度はかなり大きい。
私は大傑作であるトイ・ストーリー3を除いて、ピクサーアニメでは一番好きな作品になった。
余談だが、水曜日のダウンタウンで『風船を何個着けたら人は空を飛べるのか』を実証してもらいたい。

冒険のワクワクを与えてくれる作品はコチラ。

■メイドインアビス(TVアニメ)

カールじいさんの空飛ぶ家の作品情報

■監督:ピート・ドクター ボブ・ピーターソン
■出演者:カール・フレドリクセン(エドワード・アズナー、飯塚昭三) チャールズ・F・マンツ(クリストファー・プラマー、大木民夫) ラッセル・キム(ジョーダン・ナガイ、立川大樹)
■Wikipedia:カールじいさんの空飛ぶ家
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):98%
AUDIENCE SCORE(観客):90%

カールじいさんの空飛ぶ家を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年7月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。