映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『イングリッシュ・ペイシェント』ネタバレなしの感想。第二次世界大戦下の北アフリカを舞台に、探検家の男と人妻の不倫を描く

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■評価:★★★☆☆3

「不倫」

【映画】イングリッシュ・ペイシェントのレビュー、批評、評価

1996年に公開された映画を対象とした、第69回アカデミー賞で最多12部門にノミネートされ、作品賞をはじめ最多9部門受賞。
主演のレイフ・ファインズといったら、真っ先に浮かぶのが1993年にアカデミー賞を受賞した『シンドラーのリスト』の残忍なナチスの将校。
あまりにむごたらしいキャラクターで、ヒールとして素晴らしい演技を見せてくれた。

あと私がレイフ・ファインズでもう一つ浮かぶのは、ハンニバル・レクターシリーズの一作目にあたる『レッド・ドラゴン』である。
知恵遅れのような不思議なサイコ・キラーを演じていて、私は鑑賞当時、感情移入して涙を流した記憶がある。

本作は上記二作とはまるで異なる、地理が大好きなピュアなおじさんを演じる。
芸達者な印象の強いレイフ・ファインズがどんな演技を見せてくれるのか、を楽しみに本作を鑑賞した。

第二次次大戦末期のイタリア。全身に火傷を負い、名前などの記憶をすべて失った男が連合国に保護される。従軍看護師のハナは「イギリス人患者(イングリッシュ・ペイシェント)」と名づけられた彼の看護をかって出る。やがて、男の記憶が蘇ってくる。彼は1930年代後半、リビアの砂漠を探検していた。彼は、英国人ピーター・マドックスらと考古学調査の一環で、サハラ砂漠の地図を作成していた。調査には、英国人のキャサリン・クリフトンとその夫ジェフリーも加わった。次第にキャサリンとアルマシーは不倫関係に陥るが……。

めちゃくちゃ大人な映画。
テンションは抑え気味で、淡々とストーリーが進む。
時間も長尺で、なんと162分。
私は起伏のあるストーリーが好きなので、あまりタイプの映画ではなかった。

ただ良かった個所もあるので伝えていきたい。
舞台設定が砂漠というのは鮮度が高かった。
もしかしたら初めて観たかもしれない。
冒険がコンセプトの映画ではないが、広大な映像を見せられたお陰でワクワク感を煽られた。

もちろん砂漠ならではの展開も見られる。
特に印象的だったのは砂嵐のシーン。
想像以上にハードで、砂嵐が去ったあとの惨状にはビックリである。
砂漠に用があった際は用心したいところ。

火傷を負った主人公アルマシーとキャサリンの距離が縮まる過程も良かった。
キャサリンは夫がいるので不倫関係である。

登場時から、キャサリンと夫は仲良さげな雰囲気を醸す。
「いったい、どんな心境の変化でキャサリンは浮気に踏み込むのか?」
と好奇心を持って鑑賞していたが、いざその時が来ると納得である。

いわゆる吊り橋効果が働いているのだ。
あの状況下では誰でも不倫という不貞行為に躊躇なく踏み込むのでは? と思ってしまった。
この流れは素晴らしかった。

キャサリンは品があってルックスは魅力的だが、なぜか暴力的で違和感を覚える。
唐突にアルマシーをビンタしたり。
あるいはアルマシーがちょっとからかっただけで、だいぶ強めにポコポコと拳を振り下ろす。
気性が荒めで、個人的にあまりタイプではない。
ラブストーリーで異性のキャラに魅力を感じれなかったのも、この作品に私がハマれなかった1つの原因。

あとアルマシーがいろいろあって乱れるシーンがある。
大人の男性には思えない醜態をさらしていて、ただのクソガキである。
アルマシーに対してマイナス・ギャップを感じてしまい、彼にもあまり感情移入できなかった。

余談だが、こういう壮大な世界観のラブストーリーだったら、私のベストは『タイタニック』だ。

個人的な意見ではあるが、本作はアカデミー賞作品賞を受賞する内容とは思えない。
第69回アカデミー賞の作品賞ノミネート作品は以下の通り。
『イングリッシュ・ペイシェント』
『ファーゴ』
『ザ・エージェント』
『秘密と嘘』
『シャイン』

私は本作以外だと『ファーゴ』のみ鑑賞済み。
『ファーゴ』はとても面白いサスペンス映画だが、アカデミー賞向きではない内容。
他の作品を見ていないので何とも言い難いのだが、不作の年としか思えない。

美しい世界観で紡がれるラブストーリーはコチラ。

■君の名は。

■初恋のきた道

イングリッシュ・ペイシェントの作品情報

■監督:アンソニー・ミンゲラ
■出演者:レイフ・ファインズ クリスティン・スコット・トーマス ジュリエット・ビノシュ ウィレム・デフォー ナヴィーン・アンドリュース コリン・ファース
■Wikipedia:イングリッシュ・ペイシェント(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):85%
AUDIENCE SCORE(観客):83%

イングリッシュ・ペイシェントを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年7月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。