映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

①家のなかのモンスター

映画『死霊のはらわた(1983)』ネタバレなしの感想。森の中の小屋にあった悪霊を蘇らせる呪文のテープを再生してしまう

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■評価:★★★☆☆3

「無謀という罪」

【映画】死霊のはらわた(1983)のレビュー、批評、評価

初期の『スパイダーマン』3部作を手掛けたサム・ライミ監督が脚光を浴びるきっかけとなったのが本作となる。
『死霊のはらわた』は80年代のスプラッター・ホラー映画のブームの火付け役。
続編の映画やTVドラマシリーズが多数制作されている。

スプラッター映画とは、命を奪うシーンの生々しい描写が特徴の映画様式である。
特に人体破壊や血しぶきを誇張して描く映画を指すケースが多い。

フロリダ州ジャクソンビルで休暇を過ごすため、アッシュと姉のシェリル、恋人のリンダ、友人のスコットと彼の恋人のシェリーら5人の若者たちは森の中の小屋を訪れる。地下室を物色していると、スコットは『死者の書』と、呪文を録音したカセットテープを見つける。興味本位で再生するが、実は森に封じ込められていた悪霊を蘇らせてしまう呪文だった。

スプラッター映画を代表する一作なだけあって、なかなかの気持ち悪さを見せる。
気持ち悪さを感じた理由として、ただ血が吹き出たり、人体破壊描写が多いからだけじゃない。

本作は80年代に制作された映画。
CGが一切使われていない低予算のため、すべてゴア描写が手作りなのだ。
妙な生々しさが漂っていて、画面から死臭が漂ってくる気配すら覚える。

演出面ではすごく手が凝っている印象を受ける。
能天気に小屋生活を楽しむ主人公らに迫り、覗き見する視点映像だったり。
あるいは恐怖に包まれる雰囲気の中、強風で、木が窓を突き破ったりなど。

なかなか恐怖の本体は姿を見せない。
じわじわと、外堀から埋めていくのだ。
満を持して登場した悪霊に、主人公らは生き延びられるのか。

製作費はわずか$350,000ってことで、相当にチープ。
悪霊に乗り移られた女性の特殊メイクと、下の肌の部分の境目がはっきり見えていたり。
主人公が大量の血を浴びたのに、次のカットでは、「シャワーでも浴びたのか」ってくらいにきれいな顔になっていたり。
雑すぎて、思わず突っ込んでしまう箇所も多い。
ただまあB級映画なので許せる。

ストーリーもあってないようなものなの。
ただただ逃げ惑う主人公を、我々観客は眺めるだけである。
とはいえ、手を変え品を変え、あらゆる手段で、主人公らは恐怖に襲われる。
個人的に古いB級ホラーはそんなにツボではないが、そこそこは楽しく見れた。

他に言及せずにはいられないのは、最初の被害に遭う女性。
悪霊に操作されているらしい森に襲われ、次々と衣服をはぎとられていく。
胸を露わにするのみに留まらず、お股まで毒牙が忍び寄る。
あれは監督の性癖なんじゃないかって思えて、ちょっと笑えた。

とにかく不気味さや気持ち悪さは突き抜けていて良かった。

スプラッター映画の傑作はコチラ。

■ミスミソウ

死霊のはらわた(1983)の作品情報

■監督:サム・ライミ
■出演者:ブルース・キャンベル エレン・サンドワイズ ベッツィ・ベイカー ハル・デルリッチ サラ・ヨーク
■Wikipedia:死霊のはらわた(1983)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):95%
AUDIENCE SCORE(観客):84%

死霊のはらわた(1983)を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年8月現在

-①家のなかのモンスター

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。