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⑤人生の節目

映画『ゴッドファーザー PART III』ネタバレなしの感想。マフィアのボス、マイケル・コルネオーネの懺悔や苦悩を描く

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■評価:★★★☆☆3

「親子」

【映画】ゴッドファーザー PART IIIのレビュー、批評、評価

1972年に公開された『ゴッドファーザー』

1974年に公開された『ゴッドファーザー PART II』

上記2作品に続く、ゴッドファーザーシリーズ3作目となる正統続編。

1979年のニューヨーク。「ヴィトー・コルレオーネ財団」の名の下、「シシリー復興のための資金」との名目で行った多額の寄付が功を奏してバチカンより叙勲される。同時に、バチカン内の資金運営を掌るギルディ大司教との関係を得る。この機にマイケルは、非合法ビジネスから足を払い、合法ビジネスへの全面的な転換を画策していた。さらにマイケルは一族の活動から引退を決意する。だが、後継者として熱望していた息子アンソニーに断られる。アンソニーは優しかった伯父フレドの粛正がトラウマになっており、ファミリーとそのビジネスを嫌悪し、オペラ歌手への道を進もうとしていた。

『ゴッドファーザー PART II』では少年少女だったマイケルの子供たちは、すっかり自己主張のある大人へと成長している。
本作は、親子3代に渡って描かれる大河ドラマの完結編である。

本作で特に印象的だったのが、1で命を落としたマイケルの兄ソニーの私生児、ヴィンセント。
横暴だったソニーの血を受け継いだヴィンセントは物語を派手にかき乱す。
時には行き過ぎた行動に、年を重ねて温厚になったマイケルからも叱咤を受ける始末。

だが、このヴィンセントがキャラクターとして非常に魅力的だった。
問題児だが、マイケルに対する忠誠心は本物。
いざ困ったときがあると、ヴィンセントが何とかしてくれる安心感がある。
とはいえ、危うさも兼ね備えているので、観客は目が離せないのだ。

2に足りなかった要素の一つがヴィンセントのようなキャラクターだなあと思った。
マイケルは冷徹な行動を取れる理知的な人間だが、基本的にはクール。
粛正の際も静かに行う。
だから、いつ事件を引き起こしてもおかしくないヴィンセントようなトラブルメーカーは、存在自体が面白いのだ。
ヴィンセントに扮したアンディ・ガルシアの演技はお見事である。
ゴリラ並みの胸毛の濃さもセクシー。

マイケルの娘メアリーに扮したソフィア・コッポラも色気があって良かった。
フランシス・フォード・コッポラの娘で、特にキャリアがないままに主要な助演女優に抜擢された経緯があって、同年度のゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞・最低新人賞を受賞した。
当初ウィノナ・ライダーが予定されていたが、撮影直前に病気のため降板した経緯があるし、ソフィア・コッポラ自体に存在感があったので、個人的には悪くはない。
確かにずっと半笑いな感じの表情は気にはなったが。

あと、ラブシーンとまではいわないが、メアリーはヴィンセントとの濃厚なキスシーンなどがあったのはびっくり。
監督である父はどんな目で現場を見ていたのだろうと、気になった。
娘のソフィア・コッポラも父に見られて恥ずかしくなかったのだろうか。
それぞれの立場になって考えるとなかなか興味深い。(本編とは関係ないが)

私が本作を高く評価していないのは、ストーリーが複雑すぎる点。
あまりに多くの登場人物が、それぞれの思惑で縦横無尽に動き回きるので、ぜんぜん理解できなかった。
私の下等生物的なIQの低さも原因だろうが、もう少し分かりやすく描いてほしい。
これ、一度、観ただけで完璧に理解できる人間はいるのだろうか。
WIKIPEDIAに最後まであらすじが書かれているので、鑑賞後はチェックするといい。

あと、ラストカットもかなりあっさりなのが気になる。
正直、本作はいらなかったと思う。
何なら個人的にはゴッドファーザーは、1と2の若きヴィトー・パートだけで十分。

親子を題材とした傑作はコチラ。

■レスラー

■へレディタリー/継承

■聖なる鹿殺し

■サイダーハウス・ルール

ゴッドファーザー PART IIIの作品情報

■監督:フランシス・フォード・コッポラ
■出演者:アル・パチーノ ダイアン・キートン アンディ・ガルシア ソフィア・コッポラ
■Wikipedia:ゴッドファーザー PART III(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):69%
AUDIENCE SCORE(観客):78%

ゴッドファーザー PART IIIを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:-
※2020年9月現在

-⑤人生の節目

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。