映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

ドキュメンタリー

映画『世界残酷物語』ネタバレなしの感想。世界の奇習・風俗を描いたドキュメンタリー

投稿日:

■評価:★★★☆☆3.5

「奇習・風俗」

【映画】世界残酷物語のレビュー、批評、評価

世界の野蛮で残酷な奇習・風俗を描いたドキュメンタリー映画である。

本作が公開された年は1962年。
当時、海外旅行は富裕層の嗜みで、テレビすらも普及段階にある時代。
人々は雑誌や書籍のみで情報を得ていた時代。
そんな時代に、刺激的な異文化を収録した本作が劇場公開されたため、当時は大きな反響があったそう。

保健所で殺される犬たち、ニューギニアで豚に授乳する人間、台北の犬肉レストラン、日本のビールを飲ませられる牛、ニューヨークのゲテモノレストランなど、未開人の風俗や文明人の歪んだ趣味などが多数紹介される。

ドキュメンタリーと謳っているが、実際は多くの演出が混じっている。
つまりやらせ。
そのため、どこまでが実際の出来事で、どこまでがフィクションなのかは不明瞭である。

それでも私はかなり楽しめた。
構成としては1つにつき、5~10分程度の時間で、世界各国の奇習・風俗が紹介されていく。
広く浅くといった具合である。

私が個人的に面白かったものをいくつか挙げたい。
1つ目は、アフリカのどっかの部族の青年が、若い女性の大群に追いかけ回される奇習。
一件はただじゃれているように見える。
どうやら女性たちは性欲を満たすためにマンハントし、捕えた男に群がって上にまたがるらしい。
まるで最近、アニメやラノベで流行りの異世界ものの源流のように思えて面白かった。

異世界ものはジャンルが細かく区分されている。
その中の1つに異世界ハーレムものがある。
非モテ男子が突如、異世界に飛ばされる。
その先はなんと男がいない女だらけの世界。
美女たちが群がり、非モテ男子は一夜にしてモテモテ男子。何の苦労もせずにハーレム状態を築くという流れ。

『終末のハーレム』

『パラレル・パラダイス』

この二作はアホみたいな世界観で私は好き。
女性がマンハントする奇習は、本当にあってほしい。

話を戻すが、アメリカの奇習であるニューヨークのゲテモノ・レストランは嘘くさすぎて笑える。
ニューヨークの富裕層はステーキを食べ飽き、より希少性の高いゲテモノを好む人が増えているらしい。
品のよさそうな夫婦がフォークで蟻を掬って口に運ぶのだ。気持ち悪い。
確かに何も情報が入ってこない時代、こんな映像を見せられたら、信じてもおかしくない。
他にも、いかがわしい謎のサービスを楽しむ日本人など、時折、明らかにふざけたフィクションが入る。
個人的にはエンタメ精神を感じられて好き。

本作は、タイトルからイメージするほど、あんまり残酷ではない。
確かに豚を屠殺したり、牛の首を一刀両断するシーンは刺激的。
かなり残酷なので見るのが耐え難い人も多いだろう。
だが、痛々しいのはそのくらいである。
どちらかというと不思議な風習の紹介が多い印象である。
個人的にはもっと残酷で不気味な儀式などを期待していたので、少し物足りなかった。

少し話はずれるが牛の首を一刀両断する奇習のあと、闘牛で、人間をおもちゃのようにバッタバタなぎ倒す暴れ牛の映像がスペインの文化として紹介されてちょっと笑った。
牛の復讐である。
遊び心のある構成で面白い。

どこまでが現実なのかはわからない古いドキュメンタリーだが、今見てもそこそこは楽しめた。
続編もあるので、いずれは鑑賞したい。

世界の奇習を題材にした作品はコチラ。

■マンディンゴ

世界残酷物語の作品情報

■監督:グァルティエロ・ヤコペッティ
■Wikipedia:世界残酷物語
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):50%
AUDIENCE SCORE(観客):53%

世界残酷物語を見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(有料)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2020年9月現在

-ドキュメンタリー

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。