映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『君の膵臓をたべたい』ネタバレなしの感想。主人公が余命わずかなクラスの女子と交流を始める

投稿日:

■評価:★★★☆☆3

「人を認める、人を愛する」

【映画】君の膵臓をたべたいのレビュー、批評、評価

出版不況の今の時代に、累計発行部数300万部突破の偉業を成し遂げる本作。(2020年8月時点)
いわゆる余命物の一つで、ヒロインの少女があと数年で命を落とすと決まっている設定である。
あまりに擦られた設定なので、私は敬遠していた。

だが、小説は異常に売れているし、たまたま映画がTVで放送された機会も相俟って、録画して鑑賞をしてみた。
果たして本当に優れたシナリオなのか。

「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた秘密の日記帳だった。そこには、桜良は膵臓の病気により、余命幾許もないことが記されていた。身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となった「僕」は、「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことになる。

心のどこかでは「想像の斜め上を行く展開」を期待して鑑賞していた。
昔から余命物はTVや映画で大量生産されている。
そのほとんどは感動を押し売りする、いわゆる『感動ポルノ』。
私は辟易している。
それなのに本作は、記録的なヒットをたたき出しているのだから、数ある余命物とは一線を画す内容だと期待したのだ。

だが、案の定、私が苦手とする余命ものの範疇を超えない凡庸な内容だった。

特に目に付いた苦手だった箇所は、主人公である「僕」の魅力のなさ。
卑屈で友達がいない。

別に卑屈でもいい。
積極的に友達を作ろうとして失敗する姿を見られるなら、好感が持てる。
むしろ応援したくなる。

だが「僕」は友達作りをせず、本に逃げて、ひたすら自分の世界に籠る消極的な性格の男。

なのに、やたらと、クラスで一番の美少女であるヒロイン・山内桜良が構ってくるのだ。
意味が不明である。

凄いのが、どんなに桜良は「僕」に迫っても、邪険に扱われ続ける。
それでも桜良は諦めず、図書委員をやる「僕」と近づくため、桜良も図書委員になる。
意味がわからない。
こんな天国のようなシチュエーションは意味不明である。

だが、本作は物凄くヒットしている。
だから私はこう考えた。
「もしかして、終盤で、桜良がこんなダメな「僕」を好きになった特別な理由が明かされるのでは?」と。
例えば、桜良には元気のよかった兄がいたが、病気か何か落ち込むようになった。
だから、「僕」のような消極的な人間を見るとほっとけない。など。
そして迎えた終盤。
「僕」は桜良の本音である共病文庫の中身を見るシーンを迎える。
私が多いに期待に胸を膨らませた。

残念ながら、私の望む展開は皆無だった。
この共病文庫の中身も大してびっくりするような内容ではない。
割と予想できる範疇である。

いったい住野よるは何のために本作を描いたのだろうか。
ただのモテないおっさんによる夢物語映画である。

本作で一番評価したいのはタイトルである。
このタイトルは本当に素晴らしい。本当に本当に素晴らしい。
猟奇的で目を惹く内容なのに、中身は感動系の物語という意外さ。
一度、目にしたら忘れられない強烈なインパクトを持つ。
住野よるのブランディング能力だけは高く評価したい。

最後に。
ぜんぜん関係ない話だが、私は最近、埋没法で二重にした。
やって分かったことの1つに、埋没法は糸で縫い付けて二重にする。
そのため、目に少しでも力を入れると、二重部分が引っ張られ、目力が強くなる。(切開法はわからない)
北川景子さん、あなたもやりましたね?(笑)

北川景子が整形をやってるかどうかはどうでも良いのだが、とにかく本作はなぜここまで売れたのが不明。
タイトル以外に何か要因があるなら、教えてほしい。すごく気になる。

本作にハマっているのが十代の中高生を中心にヒットを飛ばしている。
恐らくだが、十代は、私のように数ある余命物にうんざりしている映画ファンではないので、本作を新鮮に楽しめたのだろう。

余命物の傑作はコチラ。

■ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

君の膵臓をたべたいの作品情報

■監督:月川翔
■出演者:浜辺美波 北村匠海 北川景子 小栗旬
■Wikipedia:君の膵臓をたべたい(ネタバレあり)

君の膵臓をたべたいを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(見放題)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2020年9月現在

-⑥バディとの友情

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。