映画の海

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②金の羊毛

映画『グレイテスト・ショーマン』ネタバレなしの感想。夢想家の男が家族を幸せにするため、博物館をオープンさせる

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■評価:★★★☆☆3.5

「家族」

【映画】グレイテスト・ショーマンのレビュー、批評、評価

19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成り上がりをミュージカルで描く伝記映画。

小さいころから貧しくも夢想家だったバーナムは良家の令嬢チャリティと結婚。ニューヨークで妻と二人の娘と共につつましい生活を送っていた。だが、仕事はうまくいかず、勤めていた貿易会社は倒産する。しかしバーナムは会社から盗んだ船の登録証を担保に資金を手にし、世界中のあらゆる奇妙なものを展示した「バーナム博物館」をオープンさせる。客足が遠のく中、娘のある一言をきっかけにショービジネスの道へと進む。小人症の男、有色人種、大男、髭の濃い女、全身刺青の男、結合双生児の兄弟など、世間から迫害されていた連中を集め、いわゆるフリーク・ショー(見世物小屋)のサーカスを始める。

シンプルにミュージカルの曲が良かった。
私がミュージカルに求める要素は楽しい雰囲気で歌を歌ってくれること。
演者が楽しげに歌って踊っているシーンを観て、私も元気を貰ってノリノリの気分になりたいのだ。
本作は、ちゃんとミュージカルで楽しい気分にさせてくれた。
ミュージカル・ファンは間違いなく楽しめると思う。

他によかった点はテーマである。
メインテーマは、家族。
家族を幸せにするため、バーナムは成り上がる夢を抱く。
だが時には、仕事に夢中になりすぎて、大切だった家族の存在を忘れてしまうのだ。
仕事を取るのか、家族を取るのか。バーナムは決断を迫られる。

だが、私が特に印象的だったのがサブ・テーマだ。
バーナムは多くの社会から疎外されたマイノリティを抱えている。
体毛の恋女性、巨漢男、有色人種などなど。

本作はマイノリティの反逆も描く。
『俺たちは後ろ指を指されるだけの人生じゃない。人として顔を上げて生きる権利がある! 俺たちには俺たちにしかできない価値がある!』
それを証明するかの如く、サーカスで本気の演技をする。

バーナムは最初、マイノリティらを成り上がりの踏み台目的として呼び寄せた。
マイノリティらもそれは理解している。
だが、マイノリティらにとって、サーカス団は大切な居場所になるのだ。
仲間や居場所があるから、社会と戦える。
マイノリティらの奮闘を見ていて、思わずぐっと来るシーンも多かった。
バーナムよりもマイノリティらを応援する気持ちが強くなった。

あと、本作は違和感の覚える箇所もある。
例えば、なぜバーナムのサーカス団は批評家に酷評されたのか。
「街の恥さらし」「ペテン師」といった扱いを受ける。

意味がわからないのだが、どうやら、実際のバーナムは本物の詐欺師だったよう。
例えば1835年、元乳母で160歳を超えている謳った黒人奴隷の女性を見世物にしていたが、もちろんウソ。
こういったウソの見世物をたくさん用意して、客を集めていたらしい。

本作はこういったバーナムの負の側面を一切、隠し、良識人として描いている。
だが、まあ全体的には幸せな感じで楽しい映画だったので問題ない。

おすすめミュージカルはコチラ。

■ヘアスプレー

■ラ・ラ・ランド

グレイテスト・ショーマンの作品情報

■監督:マイケル・グレイシー
■出演者:ヒュー・ジャックマン ザック・エフロン ミシェル・ウィリアムズ
■Wikipedia:グレイテスト・ショーマン
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):56%
AUDIENCE SCORE(観客):86%

グレイテスト・ショーマンを見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年10月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。