映画の海

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②金の羊毛

映画『ムーン・ウォーカーズ』ネタバレなしの感想。月面着陸に苦戦するアメリカが捏造映像の制作に踏み切る

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■評価:★★☆☆☆2.5

「本当にアメリカは月に行ったのか」

【映画】ムーン・ウォーカーズのレビュー、批評、評価

1969年。アメリカは、ソ連と争っている月面着陸の成功に苦戦していた。痺れを切らしたアメリカ政府は、映画「2001年、宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックに月面着陸の捏造映像の制作を依頼するため、CIA諜報員のキッドマンがロンドンに送り込む。だが、キッドマンが持つ莫大な製作費を、借金まみれのダメ男のジョニーに奪われてしまい……。

まず、題材が面白い。
実際に存在した二つの噂を合体させた設定である。

1つは1969年7月20日にアポロ11号が、世界初の月面着陸に成功する。
船長のアームストロングが「「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」」といった名言を残した。
だが、この月面着陸が実は、嘘だったという都市伝説。
我々、日本人も、一度はこの都市伝説を耳にした経験はあるだろう。

もう1つが1968年4月6日、アメリカで公開された映画『2001年、宇宙の旅』。
この映画に映される宇宙の映像があまりに凄く、本作を監督したキューブリックは、本当に宇宙で撮影をしたんじゃないか?といった噂が流れた。
私も数年前に『2001年、宇宙の旅』を鑑賞したが、凄まじい出来栄えだった。
ストーリーはもちろんだが、60年代の映画とは思えない圧倒的な映像の力を感じさせる。
観たことない人は、ぜひとも鑑賞してほしい。本当に凄い。

本作『ムーン・ウォーカーズ』はこの二つの噂を合体させた設定のコメディとなる。

キャラクターが魅力的なのが良かった。
特に印象的だったのが、キューブリックに偽の月面着陸の映像を作ってもらうために動きまわるCIAの男、キッドマン。
この男の顔面のインパクトが凄い。

初めて観た役者だが、完全に顔面がゴリラである。
『2001年、宇宙の旅』の冒頭で見せた進化前の猿を連想してしまった。
恐らく、監督が意図しての采配だと思われる。

そんなイカつく、獣感あふれるキッドマンは、CIAなのでめちゃくちゃ強い。
時には、奪われた金をとり返すため、ショットガンを片手に、やばい連中がはびこる組織に乗り込む。
信じられないほど、パワフルな男である。

だが、抜けている。
そもそも億単位の金を、借金まみれのアホに盗まれるのだ。
バカバカしいったらありゃしない。

色気にもめっぽう弱い。
映画に出演する女優が横でアイスを食べていると、彼女の舌使いが気になってチラ見する。
何だろう、この可愛らしいギャップは。
キッドマンが画面に出てくるだけで、ついつい彼を目で追ってしまうほど。

だが、他のキャラクターは微妙。
魅力的なのはキッドマンくらいで、他の連中はバカかアホかヤク中しかいない。

ストーリーも捻りがあるものではない。
特にビックリさせられるような展開もなく、着地もそんなに驚きはなかった。

もう少し魅力的なストーリーを展開してほしい。
実際の都市伝説を用いた掴みは素晴らしかっただけに、肩透かしといった印象である。

都市伝説をベースにした傑作はコチラ。

■戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】

ムーン・ウォーカーズの作品情報

■監督:アントワーヌ・バルドー=ジャケ
■出演者:ロン・パールマン ルパート・グリント
■Wikipedia:ムーン・ウォーカーズ(英語)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):42%
AUDIENCE SCORE(観客):41%

ムーン・ウォーカーズを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:-
※2020年10月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。