映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

④難題に直面した平凡な奴

映画『ダウンレンジ』ネタバレなしの感想。6人の大学生の乗る車が、山道で狙撃手に命を狙われる

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■評価:★★★☆☆3.5

「山道は怖い」

【映画】ダウンレンジのレビュー、批評、評価

漫画雑誌のヤングジャンプで連載中の『キングダム』がある。
その実写映画に、悪役として出演していた坂口拓が最近、話題となっている。
この坂口拓の能力を最初に見出したのが、『ダウンレンジ』の北村龍平監督である。

北村龍平のインディー作品『VERSUS』で坂口拓は初主演として演じ、映画はスマッシュヒットする。
一躍、坂口拓は映画界に知られる。

その後、北村龍平はメジャー作品を何本か手掛けたあと、ハリウッドに渡る。
本作は北村龍平による、ハリウッド三作目のスリラー映画となる。

相乗りをしていた6人の大学生の車が、開けた山道で突如、パンクを起こす。すると、タイヤ交換をしていたメンバーの一人が血を流して倒れている姿を発見する。男の近くには弾丸の薬莢が落ちていた。それに気づいた瞬間、メンバーは銃撃を受ける。彼らは何者かの標的となっていた。

なかなか刺激的で面白い映画。
いわゆるワン・シチュエーションの映画である。

映画が始まった瞬間、男女6人グループが乗る車が開けた山道の走行中にパンクする。
あまりに早すぎる展開で、観客としてはありがたい限り。

メンバーの一人の男がダラダラと、タイヤの付け替えをしていると、どこからか狙撃される。
序盤で2人の命が奪われ、残り4人。
果たして彼らは生き延びられるのか。

といった具合のシンプルな映画。
だが、面白い。
序盤では、残った4人は車を盾にして怯えながら、『狙撃手からどう逃げるか』の打開案を練る。
山のど真ん中のせいで、スマホの電波が届きづらいエリア。
何とか自撮りスティックを駆使してスマホの電波を確保しようとしたり。
あるいは、ギアのニュートラルに入れ、徐行させた車でガードしながら逃げるようとしてみたりなど。

彼らが捻りだすアイディアの1つ1つが面白い。
ついつい観客も「この状況が自分だったら、どうやって敵を出し抜くか」なんて思考しながら鑑賞に没頭してしまう。
ワン・シチュエーションの中でも、かなり良質なシチュエーションだと思う。

特に面白かったのは、心理戦の要素。
狙撃手の思考も読みながら、この場を脱しようと奮闘する姿が、個人的には楽しかった。
例えば「今は狙撃手は球を詰め込んでいるのでは?」など。

良くなかったのは、バカな登場人物が多いこと。
たまに見かけるのだが、こういう緊迫した状況下で、冷静なキャラの言葉や助言をムシして、やってはいけない行動を取るヤツがいる。
それによって状況を展開させるのは、心の底から愚行だと思う。
脚本家が楽をしすぎである。
本作はこういう輩が多くて、若干、ストレスが溜まった。

あと、無駄に人体破壊が激しいめなのも余計な気がする。
人間がまるで人形にしか見えなくて笑える。

不満点はありながらも、満足度は高め。
この手のシンプルなスリラー映画は好きなので、もっとこういう映画は増えてほしい。

主人公が標的となり、命を狙われる系映画はコチラ。

■激突!

■ブラインド(韓国版)

■ハッピー・デス・デイ

ダウンレンジの作品情報

■監督:北村 龍平
■出演者:ステファニー・ピアソン ケリー・コネール アレクサ・イェイムズ
■Wikipedia:ダウンレンジ(英語)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):70%
AUDIENCE SCORE(観客):39%

ダウンレンジを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・見放題)※11月22日まで
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2020年11月現在

-④難題に直面した平凡な奴

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。