■評価:★★★☆☆3.5
「恋愛」

【映画】そんな彼なら捨てちゃえば?のレビュー、批評、評価
ジャニーンから、家の改築不動産業者コナーを紹介してもらいデートをするジジ。すぐに恋に落ちるが、コナーには、片思い中のアンナがいた。そんなアンナは、ひょんなきっかけでスーパーで知り合ったジャニーンの夫であるベンに惹かれていた。ベンの友人ニールには7年間同棲している恋人ベスがいた。だがべスは結婚を切り出さないニールに不満をためていた。微妙に繋がり合うこの人物達の恋愛を通じて、恋愛において大切なものを暗示する。
7年も同棲しているのに結婚を切り出してくれずに悩む女性。
様々な男とデートを繰り返すが、いつも振られてばかりの女性。
セックスレスの旦那に浮気を告白され、うろたえる女性。
恋愛・結婚に関する、様々な葛藤を抱える女性たちを主人公とした群像劇のラブコメとなる。
女性脚本による女性が主人公の物語。
女性特有の葛藤が描かれ、男性の私は物語に置いてきぼりを食らうことを心配していた。
だが、杞憂に済んだ。かなり楽しかった。
それぞれ、葛藤を抱える女性たちには、当然、友人がいる。
友人に対して吐く、彼女らの胸の内の告白が妙に興味深かった。
というのも私は男なので「女性はこんな感じで恋愛の悩みを和らげたり、あるいは解決のために奮闘するんだなあ」と思った。
つまり、女性の裏の顔・行動が見れた気がしたからだ。
ちなみに女性は恋愛の悩みを友達に相談しまくっていた。
だが、男は友達に相談するケースって少ないと思う。
少なくとも、私は友達に相談しないし、友達から相談された記憶も少ない。
中には感情移入してしまい、応援に熱が入る女性もいた。
それはジジ。
ジジは多くの男とデートをするが、なかなか特定の男性を見つけられずに悩んでいる。
特に辛かったのは、男はジジに対して興味なしのサインを送る。
だがジジは「きっと彼は私をジラしているんだわ!」と自分の都合の良い解釈をして、希望を持ってしまう。
当然、その先に待つのは地獄であり、ジジは現実を突きつけられて凹む。
恋愛をしていれば、男女問わずで誰もが経験あるだろう。
私も例外ではないので、観ていて辛かった。
だからこそ、ジジには幸せになってもらいたいと願った。
セックスレスの旦那に浮気を告白された女性ジャニーンも良かった。
ジャニーンは、決して、一方的に旦那を責めたりしない。
自分にも責任があると自覚をし、前向きに行動するのだ。
ジャニーンみたいな、自省できるタイプは人間的に素晴らしいし、結果的に幸せを掴めるタイプ。
ジャニーンのこともついつい応援してしまった。
恋愛って、学校で教えてもらえる題材じゃないから、誰もが悩み苦しむ。
傷ついて、時間が経ってようやくカサブタになってきた頃に、またカサブタをはがされるような痛みを受けるときもある。
でも恋愛は体で覚えていくもの。
女性側の苦しみを見られて、実に興味深い映画だった。
もっと、いろんなケースの恋愛の葛藤の映画を制作してもらいたい。
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そんな彼なら捨てちゃえば?の作品情報
■監督:ケン・クワピス
■出演者:ベン・アフレック ジェニファー・アニストン ドリュー・バリモア
■Wikipedia:そんな彼なら捨てちゃえば?
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):42%
AUDIENCE SCORE(観客):59%
そんな彼なら捨てちゃえば?を見れる配信サイト
U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)、○(字幕・見放題)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:-
※2020年11月現在