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映画『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』ネタバレなしの感想。奇妙な音が鳴るマンションを調査する

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■評価:★★★☆☆3

「土地」

【映画】残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-のレビュー、批評、評価

中国風異世界を舞台にしたファンタジー小説シリーズ『十二国記シリーズ』の著者、小野不由美。
小野不由美による同名小説タイトルを原作とする映画となる。

原作の主人公は、作者と同様のプロフィールを持つ「私」。(映画版の主人公名は小松由美子)
実在の作家・平山夢明などが登場するといった、フェイク・ドキュメンタリー形式となっている。

ホラー小説家である小松由美子の元に女子大生・久保から1通の手紙が届く。久保がリビングで課題の作業中、寝室から「畳を掃くような音」が鳴るという。調査を開始する「私」と久保。調査が進むごとに、そのマンションの住人たちが引っ越し先で、自ら命を絶ったり、心中したりと、数々の事件を引き起こしていた事実が浮き彫りとなる。

かなり期待していた映画。
Filmarksなど、映画レビューサイトの評判はパッとしない。(Filmarksの評価は★3.2)
だが、一部の映画ファンからは好評な声をちらほらと耳にする。
なぜ、映画レビューサイトと映画ファンの評価が乖離するのか、気になって鑑賞してみた。

私の感想としては、ぜんぜん怖くなかった。
別に、私は怖さの耐性があるわけではない。
あるいは巷で良く見掛ける、ホラー映画に対して「俺、ぜんぜん怖くねえし」と言い張る中二病的な、強がって虚勢を張っているわけでもない。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』なんてあまりの怖さで失神しそうになったくらい。
一番盛り上がるメインの恐怖描写が期待していた以上に控えめだったのだ。

全体を占めるミステリー色の強い不穏な空気感は、ドキドキさせてくれる。
久保が耳にした不気味な音に対して、当初は『事故物件』と疑って、主人公らは調査する。
だが、調査を進めても、そんな過去はない。
何ならそのマンションの別の部屋でも、音はもちろん、『変な電話がかかってくる』などの奇妙な現象が発生していた。
そこで、このマンションが建つ前はどうだったか?を探っていくのだ。

ここからが本作の本題だし、めちゃくちゃ不気味だった。
当然、調べていく中で、マンションが建つ前の問題が浮き彫りとなっていく。
そのどれもが奇妙で不気味で、思わず背筋の凍るエピソードが乱立する。
観客としては、どんどん期待値が上がっていく。

果たして、根源は何なのか。いったいこの土地で何があったのか。

ただまあ、期待値が上がりすぎたせいなのか、肝心の根源は、そこまで衝撃を受けるレベルのものでもない。
上記でも書いたが、一番の盛り上がるところも微妙なので、満足度はかなり低かった。

主人公を演じた竹内結子は良かった。
他の映画で見る竹内結子は明るかったり、華があったりでキラキラしている。
本作の竹内結子はいかにもホラー小説を書く人っぽい、陰湿なオーラを垂れ流す。
『マンションの呪いでもかかったんじゃないか?』って思うくらいの顔色の悪さが良かった。

私は原作者・小野不由美の本は一冊も読んだことがない。
だがかなり有名な人なのも相俟って、本作はかなり期待していた。
肩すかしとなったのは残念である。

あと小野不由美の夫は、『十角館の殺人』などの館シリーズで有名な小説家・綾辻行人。
完全に、竹内結子の夫役のルックスが、綾辻行人に似せていたのはちょっと面白かった。
ファン・サービスといったところだろう。

最近、良質な和製ホラーが少ないので、そろそろぶっ飛んだヤツを見たいところ。

和製ホラーのおすすめ作品はコチラ。

■戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01【口裂け女捕獲作戦】

残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-の作品情報

■監督:中村義洋
■出演者:竹内結子 橋本愛 滝藤賢一 佐々木蔵之介 坂口健太郎
■Wikipedia:残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):100%
AUDIENCE SCORE(観客):-

残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-を見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(見放題)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2020年12月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。