映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

③魔法のランプ

映画『一度死んでみた』ネタバレなしの感想。父嫌いの女子大生が、仮死状態になる薬で倒れた父を助けるために奮闘する

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■評価:★★★☆☆3.5

「親子」

【映画】一度死んでみたのレビュー、批評、評価

私の好きなジャンルに『魔法のランプ』がある。
魔法によって願いが叶う課程で、主人公が教訓を得て成長を遂げるジャンルである。

魔法のランプにおいての有名な作品は『ドラえもん』。
何らかトラブルに見舞われたのび太は、ドラえもんに泣きつく。
ドラえもんによって出して貰った未来の道具で、問題を解決する。
……だが、実際は本質的には問題は解決できていない。
最後にのび太は教訓を得る。
という流れ。

他にも魔法のランプは『恋はデジャ・ブ』『バタフライ・エフェクト』『メリー・ポピンズ』『アラジン』と名作が多い。

私の好きなジャンルではあるのだが、使い古されたストーリー・ラインのせいか、新作映画ではあまり見掛けない。
最近だと、去年に鑑賞した『ハッピー・デス・デイ』くらいである。

そこにきて、日本が突然、魔法のランプ映画を投下してきた。
劇場では鑑賞できなかったので、レンタルが開始されてから、ワクワクしながらGEOに走った。

父が嫌いで、いまだに反抗期真っ盛りの女子大生・七瀬。売れないデスメタル・バンドのボールである七瀬はライブで、「一度、死んでくれ」と父への不満をシャウトするのが日常となっていた。ある日、父である計が仕事中、本当に命を落としてしまう。だが、実際は計が経営する製薬会社で発明された「2日間だけ死んでしまう薬」を飲んだためで、仮死状態にあるだけだった。ところが経営権を乗っ取るため、ライバル会社が計を火葬しようと画策する。大嫌いであった計のピンチに、七瀬は立ち上がる。

かなり面白かった。
特によかったのがお祭り感。
映画やドラマで主役を張るレベルの俳優が脇役としていたるところに出てくる。
物語の展開に影響を及ぼさない、名前もない店員役などで見掛けるのだ。
ついつい、次は誰が出てくるのかをワクワクしてしまった。
監督だか、プロデューサーだかの人脈を駆使したのだろう。

マンガのようなコメディ・タッチの雰囲気も良かった。
広瀬すずがデスメタル・バンドのボーカルってこともあって、随所にデスメタル要素が用いられていて面白い。
例えば、会話の語尾の「デス」を強調したり。
広瀬すずのバイト先が「地獄ラーメン」だったり。

少年ジャンプのおバカ・コメディ枠の漫画っぽい雰囲気が全編に漂っていて最高。
社会派や重厚なドラマ、サスペンスも良いが、たまに、こういう頭を空っぽにして観られる映画はほしくなるもの。

七瀬に扮する広瀬すずのコメディエンヌっぷりも素晴らしかった。
七瀬はデスメタル・バンドのメンバーのため、攻撃的なキャラクターではある。
とはいえ、広瀬すず自体に華があるので、普段の七瀬は可愛い。
だからこそ、たまに見せてくれる顔芸がなかなか崩れていて、ギャップが最高。
もっと、広瀬すずのコメディ演技が発揮される映画を鑑賞したくなるほど。

バカっぽい映画ではあるが、意外とストーリーはしっかりとしている。
「一度死んでみた」っていうコンセプトだが、死ぬからこそのテーマが描かれる。
それは、父の娘の関係である。

七瀬は父である計が嫌い。
計は妻の葬式の日も、仕事に夢中になっていた。
七瀬からしたら、父は口うるさいし、臭いし、白状な男。
だが、そんな計が死ぬからこそ、今まで目に見えなかった大切なものが浮き上がってくるのだ。
ただのバカ映画で終わりになっていないのが良かった。

あと、意外と伏線も随所にちりばめられて、ちゃんと回収されていく流れも楽しかった。

最近はコロナでくらいニュースばかりが流される。
うんざりしているときに見て、楽しめる良い映画だった。

邦画コメディのおすすめ作品はコチラ。

■メランコリック

■ダンスウィズミー

■ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

一度死んでみたの作品情報

■監督:浜崎慎治
■出演者:広瀬すず 吉沢亮 堤真一 リリー・フランキー 小澤征悦 嶋田久作 木村多江 松田翔太 城田優 佐藤健  池田エライザ 古田新太 大友康平 竹中直人 妻夫木聡
■Wikipedia:一度死んでみた

一度死んでみたを見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年12月現在

-③魔法のランプ

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。