映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『悪人伝』ネタバレなしの感想。凶暴なギャングのボスと暴力刑事が組んでサイコ・キラーを追う

投稿日:

■評価:★★★☆☆3.5

「最凶タッグ」

【映画】悪人伝のレビュー、批評、評価

韓国製ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』で強烈な存在感を見せてブレイクしたマ・ドンソク。

丸顔に髭面、プロレスラーのような屈強な体型だが、笑顔がチャーム・ポイントの可愛い中年おじさんである。

善人を演じるケースの多いマ・ドンソクが、本作ではマフィアのボスを演じる犯罪映画となる。

ある日、凶暴なギャングの組長チャン・ドンスが何者かにめった刺しにされる。奇跡的に⼀命をとりとめたドンスは、対立する組織の仕業を疑い、犯人探しに動き出す。一方、暴力的な手段も辞さない荒くれ者のチョン刑事が、ドンスの事件の捜査に当たる。チョン刑事は誰よりも先に、ドンスの事件は連続無差別のサイコ・キラーによるものだと確信していた。互いに敵意を剥き出しにしながら自らの手で犯人を捕らえようとするドンスとチョン刑事は、次第に協力し合うようになる。

設定は面白かった。
ただのサイコ・キラーを追い掛けるスリラー物ではない。
正義のヒーローである刑事と、悪人代表のマフィアが共闘して、サイコ・キラーを追う異色の犯罪映画。

最近、私が鑑賞してブログで記事にした韓国映画『悪魔を見た』という傑作がある。

『悪魔を見た』は、恋人女性の命を奪ったサイコ・キラーを、主人公の刑事が追うストーリー。
いかにも普通のサイコスリラーものだが、実は全然違う。

怒りで我を忘れた刑事は復讐のため、映画冒頭でサイコ・キラーを捕まえる。
そのまま逮捕するのかと思いきや、ボコボコに痛めつけて、なんと解放するのだ。
逃げたサイコ・キラーは、再びターゲットの女性を見つけて襲いかかる。
だが、刑事の男はサイコ・キラーにGPS装置を飲み込ませている。
サイコ・キラーが女性に襲いかかる直前に、再び捕らえて痛めつける。
寸止め地獄、および暴力を加えて、徹底的に復讐する。

とんでもない異色のサイコ・スリラーである。
『悪魔を見た』ほど極悪非道ではないが、本作はついつい『悪魔を見た』を連想させる、設定のユニークさにワクワクさせられた。

だが、ストーリーはかなり普通。
刑事とマフィアは当然、仲が悪い。
だが追いかける途中でイヤイヤながらも協力しあって、二人の距離は少しづつ縮まる。

といった具合に、展開自体はよく見かけるバディ物である。
設定は面白いんだが、もう少しストーリーに捻りを入れてもらいたかった。

キャラクターもかなり平凡。
善人を演じることの多いマ・ドンソクは本作で悪役に配役されている。
最初は違和感があった。
だが、演技力は素晴らしいので、マフィアらしい迫力は抜群である。
主演の刑事も演技力は素晴らしいが、キャラクターとして特別に魅力を感じるということはない。
終始、ルックスが武井壮に見えて仕方ないくらいの特徴である。

カーチェイスは面白かった。
私はカーチェイス・アクションはそんなに好きではない。
だが、本作は少し、異質なカーチェイスとなっている。
ついつい見入った。
カーチェイスも見せ方によっては面白くなるんだなあと、新しい発見だった。

韓国製の映画なので完成度は高い。
鮮度の高い映画ではないが、満足度はそこそこあった。

面白犯罪映画はコチラ。

■チェイサー

■孤狼の血

■運び屋

■日本で一番悪い奴ら

悪人伝の作品情報

■監督:イ・ウォンテ
■出演者:マ・ドンソク キム・サングキュ キム・ムヨル
■Wikipedia:悪人伝(英語版)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):97%
AUDIENCE SCORE(観客):94%

悪人伝を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2020年12月現在

-⑥バディとの友情

執筆者:

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。