映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

④難題に直面した平凡な奴

配信ドラマ『今際の国のアリス』ネタバレなしの感想。ゲームのみが取り柄の落ちこぼれ少年が生死を賭けたゲームに参加させられる

投稿日:12月 18, 2020 更新日:

■評価:★★★★☆4

「友情・親子・愛」

【映画】今際の国のアリスのレビュー、批評、評価

2010年『週刊少年サンデーS』『週刊少年サンデー』で連載していた麻生羽呂による漫画を原作とした実写ドラマ。
監督は『GANTZ』シリーズ、『アイアムアヒーロー』『いぬやしき』『キングダム』の佐藤信介。
CGを多様したダイナミックな映像を得意とする監督の印象が強い。

なおかつ本作は、配信サービスを提供するNetflix資本のドラマ。
金のかかったラグジュアリーな映像を期待して鑑賞するに至った。

勉強もスポーツもぱっとしない落ちこぼれの少年・有栖良平(アリス)はゲームに没頭する日々を送っていた。ある日、アリスはBAR店員を務める苅部大吉(カルベ)、サラリーマンの勢川張太(チョータ)と平日昼間に酒を飲みに渋谷で合流する。ひょんなことから、警察の目を逃れ、3人は駅の公衆便所の逃げ込む。しばらく経って外に出ると、渋谷からは3人以外の姿が消えていた。スクランブル交差点にある大型ビジョンに促され、向かった場所で、生死を掛けたゲームを強いられる。

めっちゃ面白かった。
本作は所謂、デスゲームものである。

デスゲーム・ブームの祖といったら『バトル・ロワイアル』。
原作小説から映画、漫画などにメディアミックスされた『バトル・ロワイアル』のインパクトは凄く、ブームを巻き起こして、日本では量産されるようになった。
『バトル・ロワイアル』は大人にレールを敷かれ、自由に生き方を選択できない子供の苦悩といったテーマを描いている。
だが、『バトル・ロワイアル』以降に量産されたデスゲームものは、ただただ殺戮の様子を描いただけにすぎないB級感を覚える作品が多い。

そこにきて本作は、非常に素晴らしかった。
特に後半は、とあるキャラクターの内面を徹底的に深掘って展開させている。
チープなデスゲームものとは一線を画す内容。
ドラマをしっかりと描いているところには好感を持てた。

あと、終盤の展開も素晴らしかった。
中盤では、この手の絶体絶命の世界ならではの、『とある展開』を迎える。
ありふれた展開に、私は「こんなもんかあ」ってな感じで、少しだけ熱が冷めた。

だが、終盤に向けて、想定外の展開を見せてくれて、再び胸が踊った。
詳細を伏せるので、直接、見て欲しいシーンである。

連想作品としてはガンツが挙げられる。
ガンツは異世界(裏の世界)に強制で飛ばされ、星人と命をかけた闘いを強いられる話。
本作も異世界(裏の世界)に強制で飛ばされ、命をかけた謎のゲームをさせられる内容となっている。
恐らく、ガンツを越える目標として、作者は描いたのではないだろうか。
というのも、ガンツは中盤までは無茶苦茶面白いが、意味不明な幕閉じとなっているため。

不満点としては、カードの数字にもっと意味を持たせて欲しい。
本作はトランプのカードにちなんだ内容のゲームをさせられる。
詳細は以下の通り。

スペード:体力勝負の「肉体型」
ダイヤ:頭脳戦の「知能型」
クラブ:「バランス型」
ハート:「心理型」

カードの数字は難易度を示す。
だが、どのゲームもハードすぎるので、数字による難易度の印象は薄かった。

本作で見られる好きなゲームを1つ挙げるとしたら、2つめのマンションで行われるとあるゲーム。
私はこのゲームを子供の頃、デパートで行ったことがある。(もちろん命のやりとりはなし)
どんな内容のゲームかは伏せるので、確かめて欲しい。
恐らく、このゲームに共感してワクワクさせられる視聴者は多いはず。

だいぶ中途半端な箇所で終わっているので、好評だったら続編が作られる予定だろう。
早く見たいところである。
最高に金がかかったラグジュアリーな映像も素晴らしい。

ゲームを題材としたおすすめはコチラ。

■映画 賭グルイ

■カイジ 動物世界

今際の国のアリスの作品情報

■監督:佐藤信介
■出演者:山﨑賢人 土屋太鳳 村上虹郎 森永悠希 町田啓太 水崎綾女 金子ノブアキ 青柳翔 仲里依紗
■Wikipedia:今際の国のアリス(ネタバレあり)

今際の国のアリスを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:○(見放題)
※2020年12月現在

-④難題に直面した平凡な奴

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。