映画の海

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⑦なぜやったのか?

映画『ジェーン・ドウの解剖』ネタバレなしの感想。身元不明の女性を検死していくと、不可思議な事実が次々と判明する

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■評価:★★★☆☆3.5

「解剖」

【映画】ジェーン・ドウの解剖のレビュー、批評、評価

日本では「名前が分からない人」や「名前が明らかにされていない人」を名無しの権兵衛(ななしのごんべえ)と呼ぶ。
アメリカでは、本作のタイトルにもなるジェーン・ドウは、身元不明女性のを指す。
男性の場合は「ジョン・ドウ」となる。

田舎町で遺体安置所と火葬場を経営し、検死官もつとめるトミーを父に持つ息子・オースティンは、日頃から、父の仕事の手伝いをしていた。ある夜、身元不明女性の亡骸、通称「ジェーン・ドウ」の検死の依頼が入る。トミーとオースティンは早速検死解剖を始める。その亡骸には切り取られた舌、傷つけられた膣内、通常なら見られない執刀時の出血、真っ黒に変色した肺など、不可思議な事実が次々と判明する。その折からの暴風雨で電気が遮断、2人は様々な怪奇現象に襲われる。

まず主人公オースティンの設定が良い。
オースティンの職場が火葬場なんて聞いたことがない。
この設定にはすっかり引き込まれてしまった。
思い付いた脚本家の勝利である。

舞台となる火葬場の雰囲気も良かった。
日本の火葬場といったら余計な装飾はなく、無骨な建物の印象がある。
だが本作の火葬場は、アンティークな内装で、やけに洒落ている。
ほぼ全編、火葬場のみで展開されるワンセットドラマではあるが、解剖シーンもなかなかリアルだったので、美術には金が掛けられている印象。
本作は、身元不明の美しい女性の亡骸の検死解剖が、主な展開となる。
解剖を進めるたびに、次々と奇妙な箇所が見つかる。
ミステリー要素がとても魅力的だし、アンティークな内装もミステリーとの相性が抜群。
すっかりと、この世界感に入り込んで鑑賞できた。

だが、肝心のオチは正直、私の好みではなかった。
風呂敷を広げすぎた感が否めず、強引にまとめた感じである。

あと、解剖がテーマとなるため、なかなかグロテスクな映像が続く。
昔は『デスファイル』なんていう、本物の亡骸や解剖が観られるとんでもないビデオテープがレンタルされていて観たことがある。
あまりの気持ち悪さに全部観られなかった記憶がある。

本作の亡骸も作り物ではある。
それでも淡々と解剖するシーンは、気持ち悪い。

86分という上映時間は観やすくて良かったが、もう少し彼女とのドラマを描いて欲しかった。
彼女とのエピソードをもっと増やしたり、あるいは本作で発生する怪奇現象をもっと彼女と絡めたら、物語に深みが出るようにも思える。
登場するキャラクターもひどく平凡なので、もう少しキャラクターの描き方にも力を入れて欲しかったところ。

ミステリーのおすすめ作品はコチラ。

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ジェーン・ドウの解剖の作品情報

■監督:アンドレ・ウーヴレダル
■出演者:エミール・ハーシュ ブライアン・コックス オフィリア・ラヴィボンド  マイケル・マケルハットン オルウェン・ケリー
■Wikipedia:ジェーン・ドウの解剖
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):87%
AUDIENCE SCORE(観客):70%

ジェーン・ドウの解剖を見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)○(字幕・見放題)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:○(見放題)
※2021年2月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。