映画の海

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⑨組織のなかで

映画『グッド・フェローズ』ネタバレなしの感想。実在したマフィア、ヘンリー・ヒルを描く

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■評価:★★★☆☆3.5

「マフィア」

【映画】グッド・フェローズのレビュー、批評、評価

『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『ディパーテッド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『沈黙 -サイレンス-』のマーティン・スコセッシ監督による1990年公開作品。
1955年から1980年にかけてのニューヨーク・マフィア界で生きた、ヘンリー・ヒルという実在の男を題材とした、史実に基づいた映画となる。

1943年ブルックリン生まれのヘンリー・ヒル。大物ギャング・ポーリーのアジトで育ったヘンリーは、物心ついた頃からマフィアに憧れていた。やがて念願の”グッドフェローズ”の仲間となり、”強奪”専門のジミー、野心旺盛なチンピラ、トミーと共に犯罪に犯罪を重ねていく。

古めの映画なので敬遠していたが、名作なだけあって普通に面白かった。

主人公・ヘンリーが子供の頃から描かれている設定は良かった。
野球選手や消防士に憧れるように、子供の頃からヘンリーはマフィアに憧れ、金を惜しみなく使って贅沢三昧する生活を夢見ている。
確かに生まれ育った環境が違えば、マフィアに憧れる少年だっていてもおかしくない。
それに、金は誰だって欲しいものだ。
だから、ヘンリーがアウトローへの道に進むことがすごく自然に見えてしまった。
日本でも、貧乏な家庭に育った少年が、近所で仲の良く、いつも奢ってくれる893の兄ちゃんがいたら、憧れる人がいたっておかしくないだろう。

大人になったヘンリーは、悪さがエスカレートして、桁違い金を強奪して、豪遊する日々を送る。
広い家に住み、美味い飯を食い、美人の奥さんと二人の子供と幸せに過ごす。
夢がある世界に見えて、何だか普通に楽しい人生を送ってる男に見えてしまう。

キャラクターも魅力的で良かった。
狡猾で、誰も人を信用していないようなロバート・デ・ニーロ扮するジミー。
すぐに感情的になって、衝動的に人の命を奪うトミー。

ヘンリーの周りを囲んでいるのが、こんなやばい連中。
そのため、些細なボタンの掛け違いで、いつ何時、面倒臭いトラブルに発展してもおかしくないピリピリ感が全編を漂っている。
ポップな雰囲気の映画だからこそ、緊張感が引き立つ。

少し前に観たアカデミー賞作品の名作『ゴッドファーザー』もマフィアものだが、ぜんぜん違う。
『ゴッドファーザー』はマフィアのカッコ良さ、怖さを描いた感じで、男が憧れるような男を描いている印象。

本作はどちらかというと、ザコキャラ感があるマフィアのバタバタした様子を描いている。
強盗したばっかりで「派手に金を使うな」とジミーに忠告されたのに、トミーは紫の派手なキャデラックを買っちゃったり。
あるいはヘンリーも欲に負けて、トラブルを起こしたりする。
『ゴッドファーザー』と比べると、グッド・フェローズはカジュアルなマフィアもの。
とても人間臭いので、どこか親しみすら湧いてしまう。

マフィアものに馴染みがない私でも観やすかった良作。

犯罪映画のおすすめはコチラ。

■悪魔を見た

■哀しき獣

■アンダー・ユア・ベッド

グッド・フェローズの作品情報

■監督:マーティン・スコセッシ
■出演者:レイ・リオッタ ロバート・デ・ニーロ ジョー・ペシ ロレイン・ブラッコ
■Wikipedia:グッド・フェローズ(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):96%
AUDIENCE SCORE(観客):97%

グッド・フェローズを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2021年2月現在

-⑨組織のなかで

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。