映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』ネタバレなしの感想。彼氏を見下し、元彼に想いを馳せる女が不倫をする

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■評価:★★★☆☆3.5

「身近な存在」

【映画】彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー、批評、評価

『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『孤狼の血』の白石和彌監督の2017年のミステリー・ドラマ作品となる。

15歳年上の陣治と暮らしながらも、8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられずにいる女・十和子。不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱きながらも、陣治の少ない稼ぎに頼って、働きもせずに怠惰な毎日を過ごしていた。ある日、十和子はどこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島と出会う。水島と不倫の情事に溺れる十和子は、黒崎が行方不明であることを知る。どれほど罵倒されても「十和子のためなら何でもできる! 」と言い続ける陣治が自分を尾行していることを知った十和子は、黒崎の失踪に陣治が関与していると疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯えはじめるが―。

出てくるキャラクターが、見事にクズばっかり。
十和子は、彼氏である陣治を「不潔」だの「男らしくない」だのと見下しながらも、自分は陣治が稼いだ金で仕事もせずにぷらぷらしている。
十和子と出会った水島も、口ばっかりが達者。
「妻とはいつか別れるから」と、期待させる甘い台詞を吐きつつ、十和子を性欲処理の道具とする。
十和子の元彼の黒崎の詳細は伏せるが、やはり、こいつもしょうもない男。

十和子の女友達のキャラもウザかった。
唐突に、十和子の家に飛び込んできて、十和子に対して「お前は元彼の黒崎さんと浮気してるんだろ」と説教をする。
陣治の前でそれを言うか?って話である。
デリカシーがなさすぎて、この女友達のキャラも心底うんざりさせられた。

唯一の良キャラ風である陣治も、やっぱり見た目が不潔なので、観ていて気分は良くない。
何なら、陣治にも不穏な空気が漂っていて、信用しきれないキャラでもある。

人によるとは思うのだが、私はクズばかり出てくるキャラクターの映画はどうも苦手である。
誰にも感情移入はできないし、共感もできない。
だから、誰がどんなに不幸になっても、何とも思えないのだ。

ただ、陣治というキャラクターは興味深い。
陣治は十和子が浮気しようが、どんなに機嫌が悪かろうが、文句は一切言わない。

本作は沼田まほかるという女性作家による、同名原作小説の映画化。

女性にとって、陣治=理想の男として描いているんじゃないかなって思った。
もちろん不潔なのはNGだが、陣治の最大の特徴は、何があっても、十和子の味方になってあげているという点。

どんなに十和子がジンジの傷つけるような悪さをしても、決して怒らない。
聖人のように、何があっても十和子を守り、肯定する。

先日、女優の山本美月がネットニュースにて、結婚を経て「絶対的な味方がいてくれるのは安心感がある」なんて語っていた。
やはり恋人や配偶者は、最強の味方であるべきだと思う。

もちろん、陣治は何でもかんでも許しすぎ。
自分を舐めて、行きすぎた行動に出る十和子には釘を刺すべき。
だが、陣治を観ていて思うところはあった。

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■おんなのこきらい

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彼女がその名を知らない鳥たちの作品情報

■監督:白石和彌
■出演者:蒼井優 阿部サダヲ 松坂桃李 竹野内豊
■Wikipedia:彼女がその名を知らない鳥たち(ネタバレ)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):100%
AUDIENCE SCORE(観客):71%

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※2021年2月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。