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約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』ネタバレなしの感想。16歳から21歳までに400万ドルを稼いだ詐欺師の実話

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■評価:★★★☆☆3.5

「家族」

【映画】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー、批評、評価

パンアメリカン航空のパイロットや医師、弁護士に偽装し、1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)の半生を描く、史実に基づいたコメディ・ドラマ映画となる。

1963年、16歳のフランク・アバグネイルJr.は、両親の離婚を機に家出。航空会社からパイロット情報を入手し、まんまとなりすましたうえに偽装小切手も使いこなす詐欺師になる。

観る前はコメディタッチの軽いノリの映画かと思っていた。
実際は、真摯にテーマを描いた深みのある良い映画だった。
ついついしっとりとした気分にさせられた。

最初に印象的だったのは、卓越した映画の描き方の上手さ。
説明ではなく、自然にストーリーの流れを描写している。

例えば、両親の不仲の描き方。
両親はどこか仲が悪い。
ある日、見知らぬ男が家に上がっていて、母が主人公であり、息子のフランクを見て慌てふためいていたり(浮気シーン)。
この描写の後、また見知らぬ男がやってきたと思ったら弁護士で、なぜかフランクに父か母の名前を書かせようと促す(離婚し、親権者の名前を書くシーン)。

こんな感じでスマートに物語が展開されていくので、観客はついつい没入してしまう。
さすがは「激突」で演出を評価されてブレイクしたスピルバーグである。

鑑賞していて目立ったのが、フランクの不憫さ。
フランクが盗みや詐欺を働くのは本人のせいではない。
もちろん、本人がやっているので責任はあるのだが、実際のところ、両親が悪い。

父親が姑息な男で、まだ幼いフランクの前で銀行員相手に詐欺まがいな行為を見せる。
だからフランクも父の背中を見て、同じような行動を真似るのだ。

のちにフランクは詐欺で大金を稼ぎ、父に車をプレゼントをしようとする。
父は受け取りを拒否するのだが、詐欺については一切咎めない。

一方で母もフランクに「煙草をやめる」と宣言したのに、お構いなしに喫い続ける。
親だったら、子供に宣言したからには守れよ、と思う。
そのせいで、フランクは母に対する信頼も失っていく。

つまり、フランクは両親から善悪の区別を教えて貰えず、道徳心が欠けている。
詐欺師になるのも必然である。
随所で、FBI捜査官カールが「フランクは子供だ」と言い放つ言葉が印象に残る。

フランクを追うカールも魅力的なキャラだった。
ドジで、フランクに出し抜かれてばかりの残念な男。
妻にも見捨てられ、孤独な生活を送っているのだが、情に厚い男。
良い映画だった。
鑑賞後はほっこりさせられた。

家族をテーマとした作品のおすすめはコチラ。

■37セカンズ

■犬猿

■子宮に沈める

■インターステラー

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンの作品情報

■監督:スティーヴン・スピルバーグ
■出演者:レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン マーティン・シーン
■Wikipedia:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):96%
AUDIENCE SCORE(観客):89%

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:○(見放題)
※2021年2月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。