■評価:★★★☆☆3
「もしもこの世にスーパーヒーローがいたら」

【映画】ウォッチメンのレビュー、批評、評価
『ドーン・オブ・ザ・デッド 』『300 〈スリーハンドレッド〉』『マン・オブ・スティール 』のザック・スナイダー監督の2009年公開作品。
1930年代、アメリカ合衆国の各地に、犯罪者を相手にマスクとコスチュームで身を隠して戦うヒーロー達が出没し始めた。いつしか一堂に集結して「ミニッツメン」という組織を作り、第二次世界大戦など政治や戦争の世界にも大きく関与していく。数十年後、第2世代の「スーパーヒーロー」達がまた一堂に集結し、新たな組織「ウォッチメン」を結成するが、彼らをアメリカ政府は政治の道具として利用し、ジョン・F・ケネディの暗殺やベトナム戦争、ウォーターゲート事件、アポロ11号月面着陸等の歴史的事件に関与させていった。そして1985年10月、ウォッチメンの一員であったコメディアンが何者かに命を奪われる事件が発生する。
設定が斬新で面白い。
我々が住む現実世界に、アメコミヒーローが存在する世界感を描いている。
あらすじの通り、ヒーローたちが戦争や政治に関わっている。
たとえば第二次世界大戦やジョン・F・ケネディの暗殺、ベトナム戦争など。
そのため、実際とは異なる歴史背景を持つ物語となっている。
この映画、面白いんだが、構成がいかんせん複雑。
1930年代に、第一次ヒーロー集団「ミニッツメン」が出現する。
数十年後、第2世代のヒーロー集団「ウォッチメン」が結成される。
そして現代。
これら、3つの時間軸を交互に描いていくのと、登場キャラクターが多いせいで、今はどの時代の何を描いているのかが、分かりづらくて仕方ない。
そのため、劇中では仰々しく、キャラクターの名前が呼ばれたりしても、それが誰で、どれだけ凄いのことなのかがわからず、私自身、蚊帳の外といった感じだった。
設定がしっかりしている分、完璧に理解したら、さらに楽しめるんだろうが。
さらにアメリカの歴史も絡んでくるので、歴史の教養がある人のほうが楽しめる。
私はアメリカ史には疎いため、よくわからない。
例えばヒーロー誕生によって、ニクソン大統領は3選を果たすなど。
※現実は一期のみ
ただ、内容自体は面白い。
だから、構成がもっと上手く見せられる監督が撮っていたら、この映画、もっと爆発的にヒットしたのではないだろうか?
あと、もっとヒーローたちの日常の様子も見たかった。
現実世界に現れたヒーローの日常を描く映画はある。
例えば『Gガール』『ハンコック』など。
対して『ウォッチメン』はずっとシリアス。
186分の間に情報がぎっしりと詰め込まれている。
もっとバランス良く見せてくれたら嬉しかった。
ヒーローもののおすめ作品はコチラ。
■シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
■トム・ヤム・クン
■カイジ 動物世界
■キングダム
ウォッチメンの作品情報
■監督:ザック・スナイダー
■出演者:マリン・アッカーマン ビリー・クラダップ マシュー・グッド
■Wikipedia:ウォッチメン(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):65%
AUDIENCE SCORE(観客):71%
ウォッチメンを見れる配信サイト
U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)、○アルティメット・カット版 (吹替版・有料)、○アルティメット・カット版 (字幕版・有料)
TSUTAYA TV:-
Netflix:○(見放題)
※2021年3月現在