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⑤人生の節目

映画『マリッジ・ストーリー』ネタバレなしの感想。離婚劇を描く

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■評価:★★★☆☆3.5

「夫婦」

【映画】マリッジ・ストーリーのレビュー、批評、評価

2020年アカデミー賞6部門にノミネートされ、ローラ・ダーンが助演女優賞を受賞。
『フランシス・ハ』のノア・バームバック監督作品。

舞台演出家の夫と俳優の妻は、すれ違いから離婚の準備をしていた。2人は円満な協議離婚を望んだが、これまでのお互いに対する不満が噴出しこじれ、離婚弁護士を雇った裁判へと発展する。2人は、これまでの結婚生活を振り返っていく。

離婚の恐ろしさを痛感させられるエグい映画。
冒頭で、妻と夫のお互いの好きなところを語るシーンから始まる。
お互いのちょっとした性格を愛しそうに語る二人。とても温かい。

だが、現在の二人は心の距離は離れてしまい、離婚を決意している。
離婚の手続きが進むにつれて、加速する泥沼感がえげつない。
あまりに落差が酷くて、思わず結婚を忌避したくなるようなインパクトがあった。

特に見ていられなかったのが、両弁護士による糾弾合戦。
もはや当事者である当人は置いてきぼりで、ただの代理戦争である。
あまりに両弁護士の熱量が凄いので、見ているだけで離婚そのものがトラウマになるレベル。

こういう映画を見ると、結婚に対するイメージがどんどん悪くなる。
もちろん、離婚に至った原因は、夫と妻の両人にある。
明らかに相手の立場になって物事を考える配慮が足りないため、お互いの反発が深刻化し、離婚に至っている。
離婚の原因は二人にあるが、ここまで酷い泥沼離婚劇を見させられると、結婚そのものに明るい未来は感じられない。

子供も可哀想である。
裁判で有利になるため、妻は自宅のあるNYの真逆である、ロスに引っ越す。
当然、子供もNYからロスの小学校に転校することになる。
これに関して、子供は「ロスの学校の友達のが良い」と語っている。
だが、結果的に良かったのであって、子供は両親の離婚騒動に振り回されている事実は間違いなくある。

実際問題、結婚のような拘束のきつい制度には、限界を痛感させられる。
最近、「元彼の遺言状」でデビューした小説家・新川帆立の密着TVを見た。
彼女は結婚している。
だが、彼女は名字が変わることで、自分の人生において、自分が主人公じゃなくなる気がして事実婚を選択している、と語った。

当然、事実婚は、法的な結婚と違って拘束が弱い。
相手に不倫した際に、慰謝料の請求が難しくなったりする。
だが、法的な拘束力が弱い分、ラフで気負いなく、結婚生活を楽しめる。
今後は事実婚が増えそうであるし、私も事実婚を選択したい。
良くも悪くも事実婚のほうが、結婚後も自分らしく生きられる気がする。

夫婦を描いた映画のおすすめはコチラ。

■パッドマン 5億人の女性を救った男

マリッジ・ストーリーの作品情報

■監督:ノア・バームバック
■出演者:アダム・ドライヴァー スカーレット・ヨハンソン
■Wikipedia:マリッジ・ストーリー
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):94%
AUDIENCE SCORE(観客):85%

マリッジ・ストーリーを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:-
TSUTAYA TV:-
Netflix:○(見放題)
※2021年3月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。