映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑨組織のなかで

映画『新しき世界』ネタバレなしの感想。マフィアに潜入した警察官の絆の葛藤を描く

投稿日:

■評価:★★★☆☆3.5

「絆」

【映画】新しき世界のレビュー、批評、評価

韓国では青少年観覧不可(19歳以上観覧可)でありながら、観客動員468万人を記録し、ハリウッドでのリメイクも決定している犯罪映画。

韓国最大の犯罪組織ゴールドムーンの理事であるイ・ジャソン。彼はゴールドムーンの幹部である華僑の兄貴分、チョン・チョンの右腕として働いている。しかし、ジャソンの正体はカン課長に潜入捜査を命じられた警察官だった。ジャソンの正体を知るのは、カン課長、連絡役のシヌ、コ局長の3人だけ。長年に及ぶ潜入捜査の中で、ジャソンは次第に警官の職務とチョン・チョンをはじめとするヤクザの兄弟分たちとの絆の間で揺れ動き、苦悩するようになっていた。

むさ苦しい男たちがぶつかる犯罪映画で、結構、楽しかった。
主人公の上司にあたる刑事をチェ・ミンシクが演じており、相変わらず、存在感は際立っている。
チェ・ミンシクといったら、『悪魔を見た』での演技が強烈である。
気になる女を手当たり次第、強姦する、極悪非道の極みを見せるサイコキラーを演じている。
だが本作では、正反対である刑事を演じている。
それでも、異様な存在感を放っているのだから、彼の役者としての資質の高さを実感させられる。

だが、本作でもっと印象的だったのは主人公のイ・ジャソンが潜入しているマフィアの兄貴分に扮するファン・ジョンミン。
ファン・ジョンミンは、『国際市場で逢いましょう』では家族を守る好青年であったり、『工作 黒金星と呼ばれた男』では北朝鮮に潜入する実在のスパイを演じる。
正義の役が多いファン・ジョンミンだが、本作では悪役。
まるで正反対の役なのに、本物のマフィアにしか見えないから凄い。
気に入らないことがあれば舎弟をぶん殴るし、人の命を奪う行為にも躊躇いがない。
飄々とした態度から異様なオーラを垂れ流している。

完全に主役を食っている。
チェ・ミンシクとファン・ジョンミンの存在感が強烈なせいで、主役の印象が掻き消されてしまい、可哀想である。

特に本作で印象に残っているシーンは、ラストの回想。
最近はラストで回想を流すのが流行っているのか、良く見掛ける。
本作もラストの回想は良かった。
あのラストによって、すべてが美しく思えるのだから不思議である。

不満な点があるとするならば、男臭さである。
個人的には、男臭い映画が好みではない。
女性キャラが少ないせいで華やかさに欠ける。
だが、本作はファン・ジョンミンの怪演を見るだけでも価値がある。

犯罪映画のおすすめはコチラ。

■悪魔を見た

新しき世界の作品情報

■監督:パク・フンジョン
■出演者:イ・ジョンジェ チェ・ミンシク ファン・ジョンミン パク・ソンウン ソン・ジヒョ
■Wikipedia:新しき世界
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):63%
AUDIENCE SCORE(観客):86%

新しき世界を見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2021年4月現在

-⑨組織のなかで

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。