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②金の羊毛

映画『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』ネタバレなしの感想。疎開先の屋敷の洋服ダンスに入ると白銀の世界が広がっていた

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■評価:★★☆☆☆2.5

「異世界を冒険する楽しさ」

【映画】ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女のレビュー、批評、評価

C・S・ルイスの児童文学シリーズ『ナルニア国物語』の1作目『ライオンと魔女』の2006年公開の実写映画。

第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の4人の兄妹のピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは、ロンドンの空襲を逃れて田舎に住むカーク教授に預けられる。古めかしく広大な屋敷でかくれんぼをしていると、好奇心旺盛な末っ子のルーシーは、空き部屋で大きな古い衣装だんすをみつける。衣装だんすに入り、毛皮のコートを押しのけて奥に進むと、いつしか雪に覆われた真夜中の森に立っていた。そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国・ナルニア。かつて、偉大なる王アスランが作ったこの素晴らしい国は、美しく冷酷な“白い魔女”によって、100年もの間、春の訪れない冬の世界に閉ざされていた。

冒頭の導入部分は、最高にワクワクさせてくれた。
戦争から逃れるために、田舎に疎開する。
その田舎の家にあった古いタンスから、白銀の別世界に行けるという内容。
古典的なファンタジーといった感じで、少年心をくすぐられる。
私はオッサンだが、こういう日常と地続きで異世界に行く流れは好きなので、かなりテンションが上がった。

だが、ワクワクのピークは冒頭で終了である。
この後、主人公らは、ナルニアを支配する白い魔女に立ち向かう流れとなる。
なぜ、主人公らが凶悪な白い魔女を倒すのかの意味が良くわからない。

白い魔女と戦えば、命を落とす危険がある。
魔女によって石像のようにされた生き物が多数いる。
主人公らも石像にされてもおかしくない。
なぜ、命をかけて魔女と戦うのだろうか。

何なら、主人公らは子どもにも関わらず、合戦にも参加する。
普通の子どもが、命の奪い合いである合戦に参加したら、怖くて逃げ出すのが普通である。

主人公らが命をかけてまで戦う動機が欲しかった。
例えば、母が戦争で命を落としてしまい、ナルニアで死者を蘇らせる魔法の水がある、といった設定なら納得できる。
母を蘇らせるために、白い魔女を倒そうとするのなら自然。
だが、観客が納得できる主人公らの大義名分は描かれないので、ずっと引っかかってしまった。

さらに、ナルニアの王がただのライオンというのも違和感を覚える。
本作では、人間の身体に馬の足を持つケンタウルスなど、多くの神話の人外キャラが出てくる。
なのに王がライオンって。
何だか拍子抜けしてしまった。
いっそのことドラゴンとか、もっとワクワクさせる生き物を王にしてほしい。

本作はディズニー製作なので期待していた。
だが、肩すかしを食らう結果となった。
もっと、時間をかけてちゃんと作り込んで欲しかった。

ファンタジーのおすすめ作品はコチラ。

■ハリー・ポッターと賢者の石

ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女の作品情報

■監督:アンドリュー・アダムソン
■出演者:ティルダ・スウィントン ジョージー・ヘンリー スキャンダー・ケインズ アナ・ポップルウェル ウィリアム・モーズリー
■Wikipedia:ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):76%
AUDIENCE SCORE(観客):-

ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年5月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。