映画の海

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⑩スーパーヒーロー

映画『アメリカン・スナイパー』ネタバレなしの感想。160人を射殺した最強スナイパー、クリス・カイルの半生を描く

投稿日:5月 28, 2021 更新日:

■評価:★★★☆☆3.5

「反戦」

【映画】アメリカン・スナイパーのレビュー、批評、評価

『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』『運び屋』のクリント・イーストウッド監督による2015年公開の戦争ドラマ。

クリス・カイルはテキサス州に生まれ、厳格な父親から狩猟の技術を仕込まれながら育った。やがて時は経ち、ロデオに明け暮れていたカイルは、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに海軍へ志願する。30歳という年齢ながら厳しい訓練を突破して特殊部隊シールズに配属され、私生活でも恋人タヤと共に幸せな生活を送るカイルであったが、間もなくアメリカ同時多発テロ事件を契機に戦争が始まり、カイルもタヤとの結婚式の場で戦地への派遣命令が下るのだった。

本作は、実在の人物クリス・カイルを描く史実に基づいた物語。
米軍史上最多、160人を射殺したとされる最強スナイパーである。
主にクリスの内面を描くドラマ映画ではあるが、エンターテイメントとして装飾されているので、楽しく鑑賞できた。

どういうことかというと、ヒーローとなる主人公クリスに対して、とんでもない腕を持つ敵スナイパーが存在する。
元オリンピック射撃選手の敵スナイパー「ムスタファ」である。
とてつもない腕の持ち主で、1000m級の狙撃を得意とする凶悪なライバルである。
当然、終盤に向かい、ムスタファとの一騎打ちが展開される。

重厚なドラマを描く物語でも、宿敵との戦いを描いてハラハラさせるエンタメ要素を入れてくれる。
おかげで退屈せずに楽しませてくれる。
クリントイーストウッドの手腕、恐るべし。
余談だが、ムスタファという射撃競技のオリンピック選手は存在するが、実際にクリスは対峙していない。

クリスの変化も切ない。
9・11によって使命感を感じた愛国者のクリスは、高いモチベーションを持ってシールズに入隊する。
その頃出会った奥さんとも順調に愛を育み、子供も持つ。
だが、出征した戦場は思った以上に過酷。
クリス自体は、敵をガンガンスナイプして葬るが、仲の良い仲間は次々と命を落としていく。
そのせいでPTSDを患い、自宅に帰っても、幻聴により銃撃戦の音が頭に鳴り響く。

クリスは周りから英雄と湛えられても謙遜するし、仲間思い。
優れた人間性の持ち主なので、観客も、クリスが苦しんでいく姿には感情移入して辛くなる。

あと、エンタメ演出についてだが、クリスのスナイプするシーンもスタイリッシュに見せてくれるので、テンションが上がる。
クリスは狩猟の英才教育によって、スナイパーとして才能を開花する。
戦争では、次々と敵を倒していくので、観ていて心地いい。
戦争映画なので、心地よさを感じてはいけないんだろうが。
本作は、こういう心地よさを与える描写があったり、あるいはクリスに賛美を讃えるシーンに対して、「戦争に対して好戦的」と評価され、賛否両論となっている。

だが、戦争というマクロな視点で全体的に見るより、私は「クリス」という個人の人間の生き方を描いた作品として観たため、本作は特に違和感なく、鑑賞できた。

戦争映画のおすすめコチラ。

■ゼロ・ダーク・サーティ

■ヒトラーの忘れもの

■ハート・ロッカー

■ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦

アメリカン・スナイパーの作品情報

■監督:クリント・イーストウッド
■出演者:ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー
■Wikipedia:アメリカン・スナイパー(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):72%
AUDIENCE SCORE(観客):84%

アメリカン・スナイパーを見れる配信サイト

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※2021年5月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。