映画の海

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⑤人生の節目

映画『セックスと嘘とビデオテープ』ネタバレなしの感想。家庭不和を抱える妻が夫の友人の男に興味を惹かれる

投稿日:

■評価:★★☆☆☆2

「嘘と性」

【映画】セックスと嘘とビデオテープのレビュー、批評、評価

『オーシャンズ11 』『ソラリス(リメイク版)』『コンテイジョン 』スティーブン・ソダーバーグの初監督で、1989年公開のドラマ映画となる。
本作はカンヌ国際映画祭の最高賞となる、カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞している。

アンは、有能な弁護士ジョンを夫に持ち、郊外の大きな邸宅に住む何不自由ない暮らしを送っていた。しかし、家庭ではセックスレスと鬱病に悩み、精神科に通う日々。さらに、夫はアンの妹シンシアと不倫中。そんなある日、夫の大学時代の友人であるグレアムが家捜しのため数日泊まることに。アンは、少々変わり者で芸術家のような風貌をしたグレアムに興味を抱き、軽い気持ちで彼の家を訪れる。そこには、不特定多数の女性が性的な問題について語っている奇妙なビデオテープの山があった。

タイトルが魅惑的な作品。
性的な言葉だったり、あるいはビデオテープという想像力を掻き立てられる言葉で興味を惹かれる。
鑑賞前は、本作に対して、どこか刺激的な内容を連想していた。
例えば主人公が好きになった誠実そうな男or女が、とんでもない性的な映像が収録されているビデオを持っていたとか。
さまざまな妄想を掻き立てられる素晴らしいタイトル。

大きな期待を持って鑑賞したが、実際の内容はひどく地味で退屈だった。
性的に不能な男と、夫との夜の生活がないことに悩みを抱える女性の交流の話となる。

基本的に、物語はキャラクターの成長を描くもの。
本作でも主人公である主婦・アンの成長を描いている。
だが、物語の展開があまりに地味すぎて、いったい、なぜアンが成長したのが良くわからない。

「心の機微を描いた良作」なんて評される映画もある。
私もたまに使う表現。
だが、本作は機微中の機微。
機微すぎてもはや何を描いているのかわからないレベルの細かい心の変化である。

アンが興味を惹かれる男が芸術家然としたグレアム。
グレアムは過去にいろいろあって、下半身が不能である。
例えば、後半で、グレアムが性的に不能になった理由を語る。
詳細はネタバレになるので伏せるが、そもそもこの理由に納得できない。
そもそもこんな理由で性的に不能になるものだろうか。
あまり登場人物らへの共感ポイントがない作品だったため、誰にも感情移入できなかった。

あと、テンポが遅いのもきつい。
地味な内容の上、のんびりとしたテンポで物語が進むので、集中力が欠けまくる。

いわゆるアート映画に分類するのだろうが、地味すぎる内容。
エンタメ性に富んだ作品を期待していたので、肩すかしを食らった。

性を題材とした作品のおすすめはコチラ。

■“隠れビッチ”やってました。

セックスと嘘とビデオテープの作品情報

■監督:スティーブン・ソダーバーグ
■出演者:ジェームズ・スペイダー アンディ・マクダウェル ピーター・ギャラガー ローラ・サン・ジャコモ
■Wikipedia:セックスと嘘とビデオテープ
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):96%
AUDIENCE SCORE(観客):79%

セックスと嘘とビデオテープを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2021年6月現在

-⑤人生の節目

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名前:柴田
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長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。