映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『コクリコ坂から』ネタバレなしの感想。父を失った女子高生が新聞部の先輩に恋をする

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■評価:★★☆☆☆2

「青春って素晴らしい」

【映画】コクリコ坂からのレビュー、批評、評価

『ゲド戦記』『アーヤと魔女』の宮崎吾朗監督の2011年作品。

1963年(昭和38年)、初夏の横浜。女子高生の松崎海は、海の見える丘に建つ”コクリコ荘”を切り盛りしている。海の高校には、男子文化部の部室棟“カルチェラタン”があり、老朽化による取り壊しの是非が論争になっていた。海は、取り壊し反対の論陣を学級新聞で張っている風間俊と知り合い、2人は淡い恋心を抱くようになる。俊に協力したいと思った海が、カルチェラタンの大掃除を提案すると、高校では女子生徒たちをも巻き込んだ一大掃除作戦が始まる。

世界観はかなり好み。
昭和38年が舞台で、古き良き日本の雰囲気が素晴らしかった。
特に主人公の松崎海や海が通う学校の学生達の堅物そうで真面目そうな雰囲気が、いかにも昭和って感じである。
最近のアニメや漫画ではないキャラ造形なので、新鮮で良かった。

ただ個人的には、本作はあまり楽しかった。
一番の理由は、題材である。
男子文化部の部室棟“カルチェラタン”の取り壊しの論争が本作のメインの題材の1つである。
この題材、興味ある人はいるのだろうか?

もう一つのメインが海と彼女が恋する風間のラブストーリー。
二人はこのカルチェラタンを巡る出来事によって距離が縮まる。

だが、あまりにカルチェラタンの取り壊しといった題材が地味すぎて、まったくもって興味深く鑑賞できなかった。
もっとエンタメ要素の強いスペクタクルな題材で、二人の距離が縮まるストーリーだったら、楽しく鑑賞できたはず。

世界観が全然違うので例に出すのは不公平かもしれないが、『君の名は』はあのスペクタクル感があったから、面白い。
あのパワフルな困難があるから、主人公とヒロインには何としても結ばれたいと強く願ってしまう。

余談だが、本作の原作は少女漫画雑誌「なかよし」の同名タイトルの漫画。
カルチェラタンは原作にはない映画オリジナルとなる。
原作では新聞部の企画による「ミスター・ミス港南」を巡り、二人の距離が縮まるストーリーとなっている。
もしかしたら原作の設定のが、私は好みだったかもしれない。

あと、本作はキャラクター自体が魅力的でないのも気になる。
堅物そうなキャラクターは良いが、=魅力ではない。
もっと魅力的なキャラクター作りを行って欲しかった。
ただの真面目なだけの二人なので、魅力さに欠けるのは当然である。

『君の名は』はヒロインがゴリゴリの方言を使うから個性的で可愛らしかった。
主人公の男は今時の高校生って感じだが、ちょいちょいスケベ心を発揮するから面白かった。

本作のキャラは多面性に乏しいため、惹かれる部分が皆無。
原作では、麻雀の欠けに負けたから、といった要素があるが、映画では削除されている。
もしかしたら、原作のほうがもっと華やかな物語だったのかもしれない。

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■スウィート17モンスター

■レディ・バード

コクリコ坂からの作品情報

■監督:宮崎吾朗
■出演者:長澤まさみ 岡田准一
■Wikipedia:コクリコ坂から(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):86%
AUDIENCE SCORE(観客):79%

コクリコ坂からを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)、原作はコチラ
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2021年6月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。