映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

②金の羊毛

映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』ネタバレなしの感想。一流レストランをクビになった男がフードトラックを始める

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■評価:★★★★☆4

「料理って素晴らしい、親子(家族)って素晴らしい」

【映画】シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのレビュー、批評、評価

『アイアンマン』シリーズ、『ジャングル・ブック(実写版)』『ライオン・キング(実写版)』のジョン・ファヴロー監督による、2015年公開のコメディドラマ映画。

ロサンゼルスの一流レストランで総料理長を務めるカールは、大物料理評論家の来店に自らの創作料理で挑もうとするが、堅物なオーナーはそれを良しとせずオーソドックスなメニューを出すよう指示し、カールはやむなく従う。しかし評論家からは冒険をしようとしない姿勢と料理を酷評されてしまう。この出来事がきっかけでカールは店を解雇される。失意のカールに同情した元妻イネズの提案で、彼は息子のパーシーを連れて故郷であるマイアミを訪れる。そこでカールは熱々のキューバサンドイッチの美味しさを知り、これをフードトラックで移動販売していくことを思いつく。

めちゃくちゃ面白い。
良かった箇所が多すぎて、説明するのも大変なくらい。

とにかく本作はキャラクターが魅力的。
別れた奥さん・イネズの人間性が素晴らしすぎて、心をぐっと掴まれた。
主人公カールはシェフとしてプライドを持っているから、自分の作りたいメニューを客に振る舞いたい。
でも、カールの料理人としてのプライドやチャレンジ精神に見向きもせず、オーナーは定番メニューを出させようとする。
結果的に、料理評論家に「カールは冒険心に欠ける退屈な料理人」と酷評される。
二人は対立して、カールは店を後にする。

そんなカールをイネズは、故郷であるマイアミに連れ出す。
イネズに連れていってもらった店での、キューバサンドイッチのあまりのおいしさにカールは感動するのだが、イネズは、そんなカールを見て、こう告げる。

「あなたの料理のほうが上よ」と。

こんな素晴らしい言葉はあるだろうか。

自分の居場所を失い、料理人としてのプライドを傷つけられたカールが最も欲しい言葉である。
自分や料理人としての腕を、絶妙なタイミングで肯定してくれるイネズ。
なぜ別れたのかが不明なくらい、良くできた女性である。
見た目もとてもホットなのも素晴らしい限りである。

この後、キューバサンドイッチをメインメニューとしてフードトラックを始めるのだが、最高の展開。
カールが料理する姿があまりに嬉しそうで、にっこにこしながら客にサンドイッチを手渡すのだ。
見ているこっちまでテンションが挙がってしまう。

前のレストランの同僚で、カールについてきたマーティンも魅力的。
やけにノリノリな男で、真面目な料理人であるカールの苦手な人間関係の部分を、マーティンの陽気さが補ってくれ、サポートしてくれる。
マーティンの存在が、フードトラックに華やかさを与えてくれる。

息子パーシーも良かった。
カールがレストランで働いているときは、仕事が忙しく、パーシーの相手もおろそかだった。
だが、フードトラックを始めてからは、パーシーはカールの料理を手伝うようになる。
小学生5年生くらいの年齢の子供が、一生懸命、カールのために料理を作るのだ。
親子で料理を作って売る。なんて微笑ましい光景だろうか。
私の胸はポカポカしてしまった。

本作はマイアミでフードトラックを手にし、住まいのあるロサンゼルスに戻りながら、キューバサンドイッチを売る。
つまりロードムービーの側面があるのだが、この3人で旅をしながら、キューバサンドイッチを売るというシチュエーションがたまらないのだ。
季節は夏。男の旅!といった感じで、見ているだけで旅に出たくなる。
男の旅とは書いたが、女性にもおすすめしたい。
なぜなら、家族をテーマとした物語だから。

最近は、地球上に存在するすべての傑作を見尽くしてしまったかと思うくらいに、平凡な映画ばかりにぶち当たっていた。
だから、ここまで楽しめい映画と出会えて本当に嬉しい。
疲れたとき、癒されたいときは、この映画をリピートしたい。
恐らく、今後は何度も観ることになるであろう傑作である。

家族を描いた傑作はコチラ。

■インターステラー

■プーと大人になった僕

■犬猿

■LION/ライオン ~25年目のただいま~

■レスラー

■岬の兄弟

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの作品情報

■監督:ジョン・ファヴロー
■出演者:ジョン・ファヴロー ソフィア・ベルガラ ジョン・レグイザモ スカーレット・ヨハンソン オリヴァー・プラット ボビー・カナヴェイル エムジェイ・アンソニー ダスティン・ホフマン ロバート・ダウニー・Jr
■Wikipedia:シェフ 三ツ星フードトラック始めました
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):87%
AUDIENCE SCORE(観客):85%

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)○(字幕・見放題)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:○(見放題)
※2021年7月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。