映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『サヨナラまでの30分』ネタバレなしの感想。入れ替わる男二人の友情を描く

投稿日:

■評価:★★★☆☆3.5

「仲間の素晴らしさ」

【映画】サヨナラまでの30分のレビュー、批評、評価

メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。1年後のある日、突然、大学生の颯太が現れ、 メンバーのヤマケン、重田、森の日常にずかずか踏み込み再結成を迫る。誰をも魅了する歌声を持ち、強引だがどこか憎めない颯太に、少しずつ心を動かされていくメンバーたち。実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキだった!偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わる事ができ、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手で、はじめはアキを毛嫌いしていた颯太。「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。30分ごとの入れ替わりを何度も繰り返す、正反対の2人の共同生活がスタート。

本作は公開当時、ツイッターでの評判がやたら良かったので、期待して鑑賞した。
カセットテープを再生するたび、アキと颯太が入れ替われるという設定。
『君の名は。』を彷彿とさせるファンタジー設定で、正直、食傷気味ではある。
だが、意外と楽しめた。

ストーリー自体も普遍的ではある。
本作で素晴らしいと思ったのがキャラクター。
丁寧に描いているため、心を揺さぶられるものがあった。
主人公の一人・颯太は閉鎖的で、孤独を好む男。

対して、入れ替わる相手は、かつて事故で命を落とした、明るいボーカリストで、もう一人の主人公・アキ。
二人は入れ替わりながら同居をすることで、少しずつ、颯太が成長を遂げていく。
颯太が根暗すぎるので、個人的にはあまり好きにはなれないキャラクター。
そんな颯太を、アキの天真爛漫さでぐいぐいと引っ張る。
アキの勢いに流されるように、颯太は孤独だった頃には決してやらなかったこと(例えば動画共有サイトに自作曲をアップや、バンド活動など)を次々とチャレンジしていくのだ。
そのため、ついつい二人が幸せになれるように願いながら鑑賞した。

他に良かったのが、ロケーション。
颯太が一人になって音楽を作る場所が、廃プール施設である。

廃プール施設を舞台とする映画は初めて観たので、新鮮さを感じられて良かった。
廃プールは敷地が広く、開放感もある。
さらに、颯太は水が抜かれたプールの中でベンチに座って行うのだが、プールの内壁が鮮やかなブルーで、すごく映像的に美しい。

他にも、再結成したECHOLLのメンバーが集まる場所が、メンバーの一人が経営するバーだったり。
ロケーションの一つ一つが良い。
ついつい、「こんなところで物作りができたら」「こんな場所で仲間とワイワイやれたら」と妄想してしまった。
ロケーションについては、もしかしたら本作で一番好きな箇所かもしれない。

苦手だったのが、邦画で良く見掛ける、やたらスタイリッシュに見せる演出。
いちいち、みなさんカッコつけていらっしゃるのが、ダサくて寒気を覚える。
私はどっちかっていうと生々しく、泥臭い演出のが好みなので、演出だけは終始、合わなかった。

シンプルな青春映画だが、ラストは心を揺さぶられるし、割と楽しめた映画だった。

男性コンビによる友情映画のおすすめはコチラ。

■ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

■ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦

サヨナラまでの30分の作品情報

■監督:萩原健太郎
■出演者:新田真剣佑 北村匠海 久保田紗友
■Wikipedia:サヨナラまでの30分

サヨナラまでの30分を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年7月現在

-⑥バディとの友情

執筆者:

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。