■評価:★★★☆☆3.5
「車ってカッコいい」

【映画】ワイルド・スピードのレビュー、批評、評価
ストリート・レーサーたちを題材としたカーアクションの人気シリーズ、ワイルド・スピードシリーズの第一作で、2001年公開作品。
アメリカ・ロサンゼルス。高額貨物を乗せた輸送トラックが夜間に初代ホンダ・シビッククーペの改造車の集団の襲撃を受ける事件が多発していた。車好きの青年ブライアン・スピルナーは、行きつけのカフェで働くミア・トレットに好意を寄せていた。いつもと同じようにカフェでミアに声を掛けていたところ、同じく彼女に好意を寄せるヴィンスと喧嘩になり、仲裁に入ったヴィンスの仲間でミアの兄ドミニク・トレットから警告を受けてしまう。その日の夜、ブライアンは大金を賭けたストリート・レースでドミニクに勝負を挑む。レースやその後の警察沙汰のトラブルで、ブライアンとドミニクは互いを認め合っていくが……。
私はアクションは肉弾戦が大好物。
その対に位置するような乗り物系のアクションがどうも苦手で、肌に合わない。
とくにトム・クルーズの代表作『トップ・ガン』は人気映画にも関わらず、あまりの退屈さに睡魔との戦いが酷かった。
だが、職場に車好きがいて勧められたので、重い腰を上げて本作を鑑賞してみた。
これが意外と面白かったのでビックリだった。
まず良かったのが、使われている車が、乗用車ベースにレース用に改造されたもの。
(スポーツコンパクトという呼ばれるカテゴリに属されるらしい)
そのため、トヨタとか日産など、聞きなじみのあるメーカーの日本車も多く登場するので、割と物語りに入りやすかった。
F1のようやレースに特化した車だと、私のような車に興味のない人間は入り込み辛いので。
あと、キャラクターが魅力的なのがいい。
主人公のポールウォーカー扮するブライアンは、いかにも好青年で性格がよさそう。
だが、実は警察官。
事件を探るため、もう一人の主人公であるヴィン・ディーゼル扮するドミニクに近づく、という裏の顔がある。
ストリートレースといった法に触れたレースに明け暮れたドミニクと正反対に位置する二人の関係性の変化に、興味深く鑑賞できる。
また、ドミニクも良い。
強面で、気むずかしい性格に見える。
だが、ブライアンの人間性や男気を見抜くと、すぐに心を開いていく柔軟性がある。
二人の距離が縮まっていくのが、見ていて心地良かった。
あとはホットな姿の女性キャラクターが多く登場するのもいい。
車が題材なだけあって、パリピ的な雰囲気が漂っている。
劇中に何度も流れるラップ・ミュージックも物語の雰囲気にマッチしている。
私はインキャなので、この手の明るい雰囲気の物語は得意ではない。
だが、キャラクターやストーリーが魅力的なので、普通に楽しめた。
シンプルにスピード感のある演出も素晴らしい。
ニトロを使って急加速するシーンなど、CGを効果的に駆使して演出されたスピード感が見ていて迫力満点。
さらにストーリーは意外にも謎解き要素が強い。
いったい、トラックの窃盗集団は誰なのか。
ちょっとしたミステリーが物語のエンジンになってくれているので、最後まで飽きずに鑑賞できる。
意外にも見所の多い映画で、満足度はかなり高かった。
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■フォードVSフェラーリ
ワイルド・スピードの作品情報
■監督:ロブ・コーエン
■出演者:ポール・ウォーカー ヴィン・ディーゼル ミシェル・ロドリゲス ジョーダナ・ブリュースター
■Wikipedia:ワイルド・スピード(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):54%
AUDIENCE SCORE(観客):74%
ワイルド・スピードを見れる配信サイト
U-NEXT:○(見放題)
Hulu:○(見放題)
Amazonプライムビデオ:○(吹替・見放題)、○(字幕・見放題)
TSUTAYA TV:○(見放題)
Netflix:○(見放題)
※2021年8月現在