映画の海

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⑤人生の節目

映画『mid90s ミッドナインティーズ』ネタバレなしの感想。90年代中盤のロサンゼルスで生きる少年たちを描く

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■評価:★★★☆☆3.5

「あの頃の仲間の素晴らしさ」

【映画】mid90s ミッドナインティーズのレビュー、批評、評価

1990年代中盤のロサンゼルスで生きる少年たちを描いた2020年公開の青春ドラマ映画。

1990年代半ばのロサンゼルス、13歳のスティーヴィーは兄のイアン、母親のダブニーと一緒に暮らしていた。ある日、スティーヴィーは店頭に並んでいるスケートボードに興味を抱き、イアンのお古を入手することができた。スケートボードの腕前はなかなか上達しなかったが、スティーヴィーは不良のスケボー仲間(ルーベン、レイ、ファックシット、フォース・グレード)たちと交友を深め、仲間たちからサンバーンというニックネームで呼ばれ、仲良くなる。

タイトルの通り、90年代を舞台とした映画。
個人的には、あんまり90年代の雰囲気は感じられなかった。
劇中にスーパーファミコンやプレイステーションが出てきたくらいで、他に90年代カルチャーは映像に映っていたのだろうか?
私は90年代を小学生・中学生で過ごしたので、割とどんぴしゃなはず。
舞台がアメリカなせいもあってか、あまりノスタルジーに浸れることはなかった。

ただ、主人公のスティーヴィーは感情移入できる。
90年代の文化なのかがわからないが、ヤンキーと絡むとマインドが強くなるよね、っていうスティーヴィーの心情である。

チビなスティーヴィーは反抗期なせいか、屈強な兄や母親に対して嫌悪感を抱いている。
だが、直接的に態度に出したりしない。
そんな中、スケボー乗りのギャングの連中都仲良くなり、つるむようになる。
すると、スティーヴィーはマインドが強くなって、兄や母に反抗心を剥き出しにする。
何だか、観ていて私まで強い気持ちになってしまった。

私はヤンキーではないが、中学の頃、ヤンキー集団の遊びに参加したことがある。
集団心理なのか、どこか気が強くなるのだ。
あと、私が子供の頃の当時は、ヤンキー漫画が流行っていた。
ヤンキー漫画を読むだけで強くなった気がするのだから、不思議である。
とにかく子供の頃は、背伸びをしたくてたまらないのだ。

ただ、オッサンとなった今の私は、仲間という存在に対して、ちょっとくだらない幻想のような感覚がある。
確かに仲間って素晴らしいように思える。
だが、同じ仲間とつるみ続けるのは楽でいて、結果として時間の無駄だと感じている。
結局のところ、何かを成すためには孤独に強くなる必要があると、今の私は信じているため。
何なら、ちょっと居心地の悪い人と一緒にいるほうを選んだほうが、自分にとってプラスになることが多かったりする。

だから、どうもこの手の「仲間って素晴らしい」をテーマをする物語にそこまで響かない。
むしろ、私は居心地の良い仲間を捨てて夢に向かって突き進む、みたいな展開のほうが響く。
ただし、チーム・スポーツものは別である。
チームスポーツは仲間前提で成り立つものだから。
あるいは仲間が自分にない何かを補ってくれる成長物語も良い。

だから、本作は人を選ぶ映画のように思える。

仲間の素晴らしさを描いたおすすめ作品はコチラ。

■ザ・ピーナッツバター・ファルコン

mid90s ミッドナインティーズの作品情報

■監督:ジョナ・ヒル
■出演者:サニー・スリッチ ルーカス・ヘッジズ ジオ・ガルシア ネイケル・スミス
■Wikipedia:mid90s ミッドナインティーズ
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):80%
AUDIENCE SCORE(観客):81%

mid90s ミッドナインティーズを見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年8月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。