映画の海

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④難題に直面した平凡な奴

映画『アンストッパブル』ネタバレなしの感想。無人で暴走する39両編成・全長800mのモンスター機関車を止めにかかる

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■評価:★★★★☆4

「家族、暴走列車の恐怖」

【映画】アンストッパブルのレビュー、批評、評価

『エイリアン』『ブレードランナー』『ブラック・レイン』『グラディエーター』『ハンニバル』『ブラックホーク・ダウン』の名匠リドリー・スコット監督を兄に持つ、『トップガン』のトニー・スコット監督による2011年公開のアクション・ドラマ映画。

ペンシルベニア州のフラー操車場で、39両編成・全長800mからなる最新ディーゼル機関車「777号(通称トリプルセブン)」と「767号」の重連での牽引による貨物列車が、作業員のデューイとギリースのミスにより無人走行状態となった。報告を受けた操車場長のコニーは、777号が低速での惰性走行(惰行)を行っていると考え、通勤中の操車場の溶接工主任ネッドに連絡して進路上のポイントを切り替えて777号を側線に入れ、安全に停止させるように指示する。ネッドはポイントで777号の到着を待つが、いつまで経っても777号は現れなかった。実際には777号は動力がつながった状態(力行)でポイントを既に通過しており、ここで初めてコニーらは777号が猛スピードで暴走していることを知ることとなった。

本作は、無人で暴走する巨大列車を止めるために奔走する物語。
パッと、このコンセプトを聞いたとき、キアヌ・リーブス主演の名作アクション『スピード』を思い出した。
『スピード』は爆弾魔がバスを乗っ取り、80km以下になったらバスが爆発するという中で頭脳戦を繰り広げるアクション映画。

本作が『スピード』と異なるところといったら、乗り物が無人状態であるということ。
つまり、誰かが意図して巨大列車を暴走させたのではなく、事故で暴走状態に陥っている。
もう一つが実話であるということ。

鑑賞後に知ったのだが、本作は2001年5月にオハイオ州で発生したCSX8888号暴走事故を題材に制作されている。

なお、本作は、列車を止めるミッションと平行して、ミッションに参加するキャラクターの家族の物語も描かれる。
デンゼル・ワシントン扮するフランクは離婚して離ればなれになった子供たちとの確執がある。
もう一人が、別居状態となり、子供とも距離が生じてしまって悩んでいるクリス・パイン扮するウィル。

まさかの、実際に起こったCSX8888号の事件でも、暴走を止めにかかった機関士は家族との確執に悩まれていたそう。
家族ドラマさえも史実ベースというのだから、驚きである。

本作の良かったところは迫力。
巨大列車は39両編成・全長800mというモンスター。
この巨大列車の迫力ある映像が素晴らしく、緊迫感が最後まで持続している。
しかも、運悪く、市街地に向かっている。
このモンスターは大量の毒薬を乗せているのだ。
最悪のケースを想定した場合は、地獄絵図である。

史実ベースということもあって、ミッションが生々しいのも良い。
決して想像だけでは作り得ないであろう、鉄道の専門用語などが飛び交う。
さらに鉄道の細かい設定に基づいて、多角的にミッションが実施される。

普通のフィクションだったら、メインとなる一つのミッションを集中的に、ダイナミックに描くだろう。
だが本作は、鉄道の仕組みに基づいた、あらゆるミッションでモンスターを止めにかかる。
私は鉄道に関しては無知なので、ついつい興奮して見入ってしまった。

主人公の二人のキャラクターも魅力的だった。
特に、デンゼル・ワシントン扮するフランクは最高である。

見所の多いアクション・ドラマ。
アクションが好きでない人にもおすすめしたくなる。

同性コンビに映画のおすすめ作品はコチラ。

■ザ・ピーナッツバター・ファルコン

■カールじいさんの空飛ぶ家

■お嬢さん

■ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

■孤狼の血

アンストッパブルの作品情報

■監督:トニー・スコット
■出演者:デンゼル・ワシントン クリス・パイン
■Wikipedia:アンストッパブル(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):87%
AUDIENCE SCORE(観客):72%

アンストッパブルを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年8月現在

-④難題に直面した平凡な奴

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名前:柴田
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