映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑥バディとの友情

映画『ごっこ』ネタバレなしの感想。引きこもりの男と虐待を受けていた少女の偽りの父子生活を描く

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■評価:★★★★☆4

「血のつながりの無い親子」

【映画】ごっこのレビュー、批評、評価

小路啓之による同名タイトルの漫画を原作とする2018年公開のドラマ映画。

大阪の寂れた帽子店には、40歳目前にも関わらずニートの城宮と、5歳児・ヨヨ子の親子が仲睦まじく暮らしていた。実はこの二人、他人に知られてはいけない秘密を抱えた親子だった。十数年ぶりに城宮が実家に戻ったことを知る幼馴染で警察官のマチは、突如現れたヨヨ子に疑いの目を向ける。ごっこ生活のような不安定な二人のその日暮らしはある日突然、衝撃の事実によって崩壊してしまう……。

思わぬ伏兵だった。
カフェで鑑賞したのだが、これは外で鑑賞する類の映画ではない。
終盤は涙を堪えるのに必死になるくらい、激しく感情を揺さぶられた。

キャラクターかとにかく魅力的だった。
仕事もまともにできない社会不適合者の主人公の男が、虐待されていた子供ヨヨ子を誘拐という形で救う。

衝動的に救ったのだが、ヨヨ子と交流することで思わぬ父性の芽生え始め、頑張ってヨヨ子を育てようと奮闘する。
例えば、ヨヨ子が書いた絵に色を塗ってあげたり。
最初はヨヨ子の晩御飯にカップラーメンばかり与えていたが、たまたま近所の人に分けてもらったカボチャの煮物を喜ぶヨヨ子を見て、手料理を作るようになったり。

この不器用ながらも父親を役を全うする主人公に感情移入しまくりである。

主人公に扮した、かつて実生活でも中学時代に引きこもりだった千原ジュニアの配役が抜群すぎる。
これほどイメージと合致するキャラもそうそうない。

さらにストーリー展開も素晴らしい。
斜め上の展開が連続するので、先がまるで読めない。

例えば、なぜ、女の子は捜索届けが出されていないのか、など。

キャラクターが魅力的な上にストーリーも面白いので、めちゃめちゃ満足度が高い。

最後の展開も良かった。
普通に見たら最後のジュニアの顔はもはや顔芸なんだが、それでもむちゃくちゃ泣けてしまう。
そのくらい、主人公には感情移入させられてしまった。

本作はヨヨ子に扮した子役の演技の評判が高いが、個人的にはジュニアが素晴らしい。
というのも、本作で成長を見せるキャラクターはジュニアだから。
ヨヨ子の変化はあまり見られないので、キャラクターの魅力は雲泥の差がある。

本作は、一時、芸能界を騒がせた清水富美加が出ていることもあって、公開直前に騒動が重なり、スポンサーが降りてお蔵入りになりそうになったとのこと。
こんな名作がお蔵入りにならなくて心底、良かった。

年齢差のあるコンビもののおすすめはコチラ。

■アジョシ

■バジュランギおじさんと、小さな迷子

ごっこの作品情報

■監督:熊澤尚人
■出演者:千原ジュニア
優香
平尾菜々花
ちすん
清水富美加
■Wikipedia:ごっこ

ごっこを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(有料)、原作はコチラ
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年9月現在

-⑥バディとの友情

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。