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映画『アナイアレイション―全滅領域―』ネタバレなしの感想。謎の未開領域シマーを探索する女性を描く

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■評価:★★★☆☆3

「未開領域」

【映画】アナイアレイション―全滅領域―のレビュー、批評、評価

『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督による2018年公開のSF映画。

軍を退役後、生物学教授として大学で教鞭をとるレナのもとに、1年前極秘任務に赴いたまま行方不明だった夫・ケインが突然現れる。しかしケインは記憶が曖昧になっており、どうやって家に戻ったのかすら理解できていない状態であった。ケインはその後容態を崩すが、病院へと搬送する途中でレナとともに軍隊によって拘束され、サザンリーチにある研究施設に連れていかれる。レナは心理学者のヴェントレスから、ケインが施設の外に広がる「シマー」と呼ばれるエリアからの唯一の生存者であることを知らされる。ヴェントレスが物理学者のジョージー・ラデク、人類学者のキャス・シェパード、救急医療隊員のアーニャ・ソレンセンを率いてシマーを調査することを知ったレナは、この探検隊についてゆくことを自ら志願する。

冒頭のワクワク感が半端ない。
探索隊を派遣しても、誰も帰って来れなかった謎の領域、シマー。
唯一の生還者である主人公レナの夫は精神がトチ狂ってしまう。
そのため、謎を解明するためにレナも探索隊に参加する流れ。

ハンター×ハンターやメイドインアビスのような、未開領域を冒険する少年漫画を彷彿とさせる設定がたまらない。
なぜこうも未開領域というのは魅力的なんだろうか。
「未開領域」っていうワードだけでわくわくさせられる。

例えば現実世界でも、宇宙や深海は未開領域に相当する。
宇宙や深海のような、現実世界の地上の常識が通じない領域というのは、想像力をかき立てられる魅惑さがある。

本作の未開領域である、虹色に包まれたシマーの外観の異様さもやけに魅力的。
中の様子も素晴らしい。
異世界を思わせる、我々の知る世界とは異なる生態系を形成する自然豊かなロケーション。
どこか奇妙な造形の不気味な獣たちも、シマー独特の世界観の構築の助けとなる。

シマーの内部は謎に包まれていて、先に進むたびに、少しずつ謎が明かされていくのも良い。
あふれ出る好奇心で、没入がはかどる素晴らしい設定である。

不満点というほどでもないが、個人的には、リターンのある探索のがワクワクさせてくれる。

例えば人間を生き返らせる特殊な成分を持つ栗が薬の原材料になる植物や、無限にエネルギーを発する石があるなど。
やはり、ハイリスクハイリターンの冒険ほど、ワクワクさせる。
シマーの謎のみが本作のエンジンなので、少し物足りない。

あと、結末は意味が良くわからない。
本作の一番の欠点。
一応、Wikipediaのあらすじを読んで大枠の流れは理解したが、好みな結末ではなかった。

結果的にむちゃくちゃ面白い映画ではなかった。
だが、豊かな発想力を感じさせる映画だったので、個人的には好み。
物語に斬新さを求める人に勧めたい。

謎の空間を冒険する物語のおすすめはコチラ。

■メイドインアビス

■メイドインアビス 深き魂の黎明

アナイアレイション―全滅領域―の作品情報

■監督:アレックス・ガーランド
■出演者:ナタリー・ポートマン
ジェニファー・ジェイソン・リー
ジーナ・ロドリゲス
テッサ・トンプソン
■Wikipedia:アナイアレイション―全滅領域―(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):88%
AUDIENCE SCORE(観客):66%

アナイアレイション―全滅領域―を見れる配信サイト

U-NEXT:○(有料)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(吹替・有料)○(字幕・有料)、原作はコチラ
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:-
※2021年9月現在

-②金の羊毛

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。