映画の海

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⑤人生の節目

映画『殺人鬼を飼う女』ネタバレなしの感想。多重人格で人間不信の女性が出会った男に恋心を抱く

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■評価:★★★☆☆3

「多重人格」

【映画】殺人鬼を飼う女のレビュー、批評、評価

『アンダー・ユア・ベッド』の原作者、大石圭による同名小説の実写映画版。
2019年公開のサスペンス映画。
監督は『リング』『仄暗い水の底から』『事故物件 恐い間取り』の中田秀夫。

キョウコはビストロで働く美しいギャルソン。だが幼い頃義父から性的虐待を受け続けた過去により、複数の人格が潜んでいた。別人格はキョウコを愛するレズビアンの直美、自由奔放なビッチで母親と同じ名を名乗るゆかり、そして虐待を受けた小学生のままのハルという様々な人格と辻褄を合わせながら暮らしている。母親の友香里は若いころから異性関係に奔放で、年下の彼氏がいながら、娘の職場にまで金をたかりくる有り様だが、お互いに嫌悪感を抱きながらも離れられずにいた。これらにより異性を好きになることのないキョウコであったが、ある日マンションの隣人が憧れの小説家・田島冬樹と知り恋心を抱き始める。この出会いがきっかけで、周囲に異変が起き始める。

原作者の大石圭の著書を一作だけ読んだことがある。
グロテスクなホラー小説を描くという印象が強い。

本作も、タイトルからしてハードそうな内容を想像した。
この『殺人鬼を飼う女』というタイトルが興味深い。

タイトルの第一印象では、捕らえた殺人鬼をペットにしてもして飼っているストーリーなのかと連想した。
実際は、多重人格の女性の周囲で人の命が奪われたりなどの異変が発生したため、「殺人鬼の人格を宿しているのか?」といった謎を追いかけるミステリー要素を含む物語である。

個人的にはそこそこ楽しめた。
多重人格で人間不信の女性が、唯一自分を理解してくれ、なおかつ尊敬する小説家と出会う。
少しずつ距離が縮まっていく中で、周りで奇妙な現象が起きるという展開。
このプロットはなかなか興味をそそられ、物語に没頭できた。

性描写が多いのにも、びっくりさせられる。
セクシービデオとまでは言わないが、その一歩手前くらいのなかなかねっとりとした性描写である。
とはいえ、性描写とこの手のサスペンスは相性が抜群なので、世界観の雰囲気を際立たせる良い演出だと思う。

母親の描き方が、漫画的なのも面白い。
主人公らはしっとりと描かれるのだが、母親の破天荒っぷりがすさまじい。
「おら!早く出てこいや!」ってな感じで、主人公である娘のマンションのドアをがんがん蹴ったり。
娘の前で、男といちゃついたり。
そもそも娘が働く高級レストランでの、初登場シーンの立ち振る舞いが下品すぎて笑える。
たまにこういう、ぶっ飛んだ漫画的キャラクターを見るのも良い。
好みは分かれそうではあるが。

全体的には、特にびっくりする展開があるでもなく、想定できるような結末を迎えるので、満足度はそこそこ。
個人的には、『アンダー・ユア・ベッド』のが遙かに好みだった。

セクシー描写がダークな世界観を際立たせる作品のおすすめはコチラ。

■聖なる鹿殺し

■お嬢さん

殺人鬼を飼う女の作品情報

■監督:中田秀夫
■出演者:飛鳥凛
大島正華
松山愛里
中谷仁美
水橋研二
■Wikipedia:殺人鬼を飼う女

殺人鬼を飼う女を見れる配信サイト

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※2021年9月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。