映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

⑤人生の節目

映画『SOMEWHERE』ネタバレなしの感想。セレブの男が前妻の娘を預かることになる

投稿日:

■評価:★★★☆☆3

「父と娘」

【映画】SOMEWHEREのレビュー、批評、評価

『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ監督による、2011年公開のドラマ映画。
第67回ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞した。

ハリウッド映画のスター、ジョニー・マルコは、ロサンゼルスの高級ホテルで生活している。パーティに明け暮れ、フェラーリを乗り回す彼の暮らしは、見た目は華やかだが、中身はどうしようもなく空虚である。ある日、前妻から娘のクレオを一日預かってほしいと連絡を受ける。久々に会った思春期の娘をフィギュアスケートの練習場に送ってやり、ぎこちないながらも父親として接する。

ソフィア・コッポラといったら、『ロスト・イン・トランスレーション』の印象が強い。
中年の危機で、鬱屈した中年のハリウッド俳優と、夫の付き添いでアメリカからやってきた若妻が東京で出会う話。
主に新宿や六本木などの繁華街が舞台のドラマ映画。
日本が舞台のハリウッド制作映画という珍しい内容だが、これがまた素晴らしい。
喧噪にまみれた東京の繁華街が異様に美しく描かれているのだ。
ストーリーはシンプルだが、妙に心に残る映画。

本作も、ソフィア・コッポラらしい映像の美しい品のある映画だった。
そもそもロケーションが最高である。
例えば、主人公ジョニーが娘クレオと過ごすホテル。
広いプールを有するホテルで、クレオと一緒にプールで遊んだり、疲れたらプールサイドのサマーベッドで二人でゆっくりと眠ったり。
何だか、うらやましい光景である。

クレオが非常に印象的なキャラクター。
ジョニーと離婚し、クレオを引き取った母は、ある日、クレオの面倒を、唐突にジョニーに押しつける。
クレオからしたら、親の都合に振り回される被害者である。うんざりしてもおかしくない。
ジョニーはジョニーで、クレオとの朝食の場に、自分の女を平気で同じ食卓に招いて三人で食事をしたりする。
クレオはそんな、デリカシーのないジョニーに何か言いたげだが、決して不満は口にしない。
過剰に親を気遣っているようなクレオの態度が、どこか見ていて切なさがある。

とはいえ、ジョニーは基本的には、クレオを最優先に考えてはいる。
仕事でイタリアに行くことになったら、当然、一緒に連れていく。
クレオのしたいことはできるだけやらしてあげようと心がけている雰囲気は伝わる。
二人は楽しそうに過ごしているんだけど、どことなく、切なさが伝わってきていて、何だか不思議な物語である。

基本的にはアート映画といった感じで、物語の起伏は少ない。
劇的な展開があるわけじゃないので、淡々と物語は進む。
ソフィア・コッポラが子供の頃に体験した実話ベースなので、仕方ない。

また、無意味にも思えるようなプチ長回しも散見される。
好みを選びそうな内容。

ただ、個人的には嫌いじゃなかった。
金持ちの家族を描いているので共感できる類いではない。
だが、主人公や娘には感情移入できるので、興味深く最後まで鑑賞できた。

父娘を描いたおすすめ作品はコチラ。

■ごっこ

■インターステラー

SOMEWHEREの作品情報

■監督:ソフィア・コッポラ
■出演者:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング
■Wikipedia:SOMEWHERE
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):70%
AUDIENCE SCORE(観客):48%

SOMEWHEREを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2021年10月現在

-⑤人生の節目

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。