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⑩スーパーヒーロー

映画『ライフ・イズ・ビューティフル』ネタバレなしの感想。第二次大戦下、強制収容所に収容された一家を描く

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■評価:★★★☆☆3

「人生は美しい」

【映画】ライフ・イズ・ビューティフルのレビュー、批評、評価

第二次世界大戦下のユダヤ人迫害(ホロコースト)を、ユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いたナチス作品で、1999年公開のドラマ映画。

第二次世界大戦前夜の1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、叔父を頼りに友人とともに北イタリアの田舎町にやってきた。陽気な性格の彼は、小学校の教師ドーラに一目惚れし、桁外れなアタックの末に駆落ち同然で結婚して、愛息ジョズエをもうける。やがて戦時色は次第に濃くなり、ユダヤ人に対する迫害行為が行われる。北イタリアに駐留してきたナチス・ドイツによって、3人は強制収容所に送られてしまう。

本作は映画ファンから好まれ、人気のある印象の強いイタリア制作のドラマ映画。
内容が地味そうでずっと敬遠していたが、重たい腰を上げて鑑賞してみた。

確かにイメージしていたとおり、ダイナミックな映像はなく、物語としては地味だった。
だが、素晴らしい内容の映画だった。

本作は珍しく、ナチスもののコメディである。
ナチスものといったら、だいたいがシリアスで、往々にしてナチスに苦しめられたキャラクターのドラマが描かれる。
ナチスは罪のない大量のユダヤ人の命を奪った極悪集団なので当然である。
だが、本作はそんなナチスものの題材を、コメディで描くというユニークさがある。

そんなコメディな雰囲気をまとった主人公グイドが凄く魅力的なキャラクター。
グイドは、どんな時でも笑顔で、人へ幸せをお裾分けすることに使命を持った人間の鏡のようなキャラクター。
奥さんだけではなく、子供に対する接し方が素晴らしい。

例えば、アウシュビッツ収容所に運ばれたグイド一家。
いつ、毒ガスで命を奪われてもおかしくない劣悪な環境。
それでもグイドは息子にこういう。
「いいか?これはゲームなんだ。1000点獲得したら、戦車に乗って故郷に帰れるんだ!どうだ?楽しいだろう?」
と。

いかなるときでも、息子に酷な現実を見せず、ここ(アウシュビッツ収容所)は楽しい場所であると嘘をついて言い聞かせる。
なんて素晴らしい人物なんだろう。
グイド自身は、重労働を課せられて、毎日泥だらけになるほど辛い日々を耐え抜いている。
だが、息子のためにパンを盗んできたり、決して息子のためには弱音を吐かずに、励まし、楽しませ続ける。
最高のパパである。

ただ、本作に対しては不満点も多い。
まず本題に入るのが遅すぎる。
物語の中盤くらいで、ようやく、アウシュビッツ収容所のメインパートに突入する。
それまでが、冗長なエピソードが多いので、退屈で仕方なかった。
いくら主人公が魅力的とはいえ、エピソードがどれも地味なので、集中力が続かない。

あと、結末もあまり好みではない。
何で、あんな末路なんだろうか。
納得できない人も多いのではないだろうか。

キャラクターは満足だが、シナリオには不満足な一本。

ポジティブに振り切った主人公の我が道を行く系おすすめ作品はコチラ。

■ソーシャル・ネットワーク

■バジュランギおじさんと、小さな迷子

■グリーンブック

■パッドマン 5億人の女性を救った男

ライフ・イズ・ビューティフルの作品情報

■監督:ロベルト・ベニーニ
■出演者:ロベルト・ベニーニ
ニコレッタ・ブラスキ
ホルスト・ブッフホルツ
■Wikipedia:ライフ・イズ・ビューティフル(ネタバレあり)
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):80%
AUDIENCE SCORE(観客):96%

【h4】ライフ・イズ・ビューティフルを見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(字幕・有料)
TSUTAYA TV:○(有料)
Netflix:○(見放題)
※2021年10月現在

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。