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⑩スーパーヒーロー

漫画『フランケン・ふらん』ネタバレなしの感想。人造美少女ふらんが人体改造技術で人々に貢献する

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■評価:★★★☆☆3.5

「美少女版ブラックジャック」

【漫画】フランケン・ふらんのレビュー、批評、評価

木々津克久によるチャンピオンREDにて2006年9月号 – 2012年3月号まで連載されていたホラー・コメディ漫画。

生物学者によって造られたつぎはぎだらけの人造美少女「ふらん」が得意の人体改造技術で人々に貢献しようとする。

ブラックジャックの少女版といった感じ。
マッドサイエンティストによって開発された人造人間の少女ふらん(フランケンシュタイン・モチーフ)が、困っている人を見かけては、非合法な方法で人を人体改造(手術)していく一話完結もの。

例えば見た目に悩みを抱える女子高生に、常軌を逸した美容整形手術をしたり。
あるいは、事故などで瀕死状態の人を、はちゃめちゃな手術で命をつなぎ止めたりなど。

ちなみに本作の表紙はどの巻もアダルティで色気むんむんである。
だが、中身はグロ全開。
とはいっても、コメディだし、医学用語もふんだんに用いて理論武装されているので、陰湿さは皆無である。

特に印象的だった回は、1巻に収録されている『蟲』。
女子高生が交通事故に遭い、首から胴体がちぎれそうになる。
彼女に片想いをしている男子高校生があたふたしているときに、通りかかったふらんちゃんに助けを求める。
ふらんちゃんが腕を振るって彼女を治す、というエピソードである。

ここでふらんちゃんが取った選択は、なんと彼女の首から下を芋虫として手術をするというもの。
この絵がとてつもなく不気味で、インパクトが強烈である。
本作を読もうと思ったのも、この絵のインパクトによるもの。

しかもストーリーもすさまじく、斜め上の展開の結末である。
芋虫の少女についてシナリオはこれ以上は伏せておくので、興味を持った人はこの話だけでも良いから読んで貰いたい。
まさか、の結末を迎えて開いた口がふさがらない。

作者は医学でもかじったことがあるのか、といわんばかりに、医学用語が頻繁に出現する。
世界観がぶっ飛んでいるのに、ちゃんと医学用語によって説得力が増す作りになっているので、何だか妙に説得力があるのだ。

例えば、顔だけで過ごす少女の物語も凄い。
手術により、頭の中に心臓やら内臓なら生きるために必要な器官を詰め込んだ話もすごい。
ありえないんだけど、医学用語でちゃんと説明されてしまうために、なぜか納得できてしまう。(この器官はどういった役割を果たすのか、など)
本当に顔だけで人は生きられるんじゃないかと、思ってしまうくらい。
いや、絶対にありえないんだが。

イカれた世界観と、医学についての深い知見が融合している感じがとても面白い。
本作は全8巻だが、第二シーズンの『フランケン・ふらん Frantic』は既刊4巻で現在連載中。

フランケン・ふらんの作品情報

■著者:木々津克久
■Wikipedia:フランケン・ふらん
■Amazon:こちら

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。